（　＾ω＾）ブーンは桶屋になるようです

380 ：名も無きAAのようです：2013/06/30(日) 22:35:41 ID:iBfedRa.0: 　（　＾ω＾）ブーンは桶屋になるようです

（　＾ω＾）「風が吹けば桶屋が儲かるだお！」

('A`)「唐突にどうした？　暑さで頭がおかしくなるにはまだ早い季節だぞ？」

（　＾ω＾）「そういうんじゃねえお。このニート人生を脱却する方法を思い付いたんだお」

('A`)「それがさっきの、風が吹けばってやつか？　よくわからんが、桶屋でも始めようってのか？」

（　＾ω＾）「その通りだお！　桶屋丸儲けだお！」

('A`)「そりゃ坊主だ。……今、俺の頭見て言っただろ？」

（　＾ω＾）「お寺の跡取り息子の頭は眩しいお」

('A`)「何度でも言うが、これは決して禿げてるわけじゃないからな？　自分で剃ってんだよ」
381 ：名も無きAAのようです：2013/06/30(日) 22:36:21 ID:iBfedRa.0: （　＾ω＾）「わかってるお。昔、ノストラダムスの大予言が流行った時」

（　＾ω＾）「ハゲマルドンなんてあだ名付いたこともあったけど、ドクオはハゲじゃないお！」

('A`)「子供って見たまんまのあだ名つけるよね……」

('A`)「って、話そらすな」

('A`)「大体、この御時勢に桶の需要なんてそうあるわけないだろ？」

（　＾ω＾）「やってみればたぶん何とかなるお！」

('A`)「お前は相変わらず楽天的って言うか、何も考えてねえよな……」

（　＾ω＾）「やる前にあきらめてしまうのはドクオの悪いくせだお」

('A`)「俺は危ない橋は渡らない性質なんだよ」
382 ：名も無きAAのようです：2013/06/30(日) 22:37:12 ID:iBfedRa.0: （　＾ω＾）「そんなんだから２０数年ずっと彼女の１人も出来ないんだお」

('A`)「今その話は関係ないだろ？」

（　＾ω＾）「ドクオが彼女作ろうと思ったら、糸で作った橋渡るくらいの冒険しないと絶対無理だお！」

('A`)「糸って……。つか、今その話は関係ないって言ってんだろ」

（　＾ω＾）「ごめんお、糸は言い過ぎたお」

('A`)「いや、いいよ、確かにハードモードなのは確かだったからな」

（　＾ω＾）「地顔に加えてハゲが更に難易度跳ね上げてたおね」

('A`)「だからハゲじゃねえっての。まあ、世間の目は確実に禿頭のインパクトに持ってかれるからな」

（　＾ω＾）「電車とか乗ると若干引かれてたおね。女の子とかからは特にだお」

('A`)「軽く痴漢を見る目だったな……」
383 ：名も無きAAのようです：2013/06/30(日) 22:38:24 ID:iBfedRa.0: （　＾ω＾）「ドクオはいつも両手でつり革持ってたおね」

('A`)「それでも拙僧はヤッてません。冤罪こええよ……」

('A`)「って、また話それてんじゃねえか。桶屋だよ、桶屋」

（　＾ω＾）「そうだお、桶屋やるんだお！」

('A`)「現実問題、桶屋が儲かるとは思えないし」

('A`)「そもそも開業するような資金も無ければ、桶作る技術も仕入れ先の当ても無いだろ？」

（　＾ω＾）「何とかなるお！」

('A`)「ならなねえよ」

('A`)「桶は桶でもお前なら精々、カラオケ屋の店員が関の山だ」

（　＾ω＾）「言ったおね！　いいお、僕が大儲けしても、ドクオにはおごってやらないお！」

('A`)「ああ、いいぜ。だがカラオケ屋にでも就職決まったら教えろよ。就職祝いはしてやるからな」
385 ：名も無きAAのようです：2013/06/30(日) 22:39:19 ID:iBfedRa.0: ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ
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（　＾ω＾）「……ということがありましてね」

（　＾ω＾）「そこから更に紆余曲折あり、今に至ったというわけですよ」

(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「なるほど、人に歴史ありという感じですね。本日はお話どうもありがとうございました」

(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「この後のコンサート、私も聴かせて頂きます。とても楽しみにしておりました」

（　＾ω＾）「それはどうも。あ、そうそう、今日のコンサートには件の彼も招待しているのですよ」

(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「お、お話にありましたあのハ……禿頭のご友人の」

（　＾ω＾）「そうそう、ハゲの」

（　＾ω＾）「彼にね、オーケストラの指揮者、オケ屋になった私の晴れ舞台を見てもらおうと思ってね」

　（　＾ω＾）ブーンはオケ屋になるようです　終わり

('A`)「人生、何があるかわかんねえもんだな……」

お題 ・マルハゲドン ・それでも僧はヤッてない

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