3 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 21:51:19.74 ID:wnLN8He70

こんにちは、都村トソンです。

時の経つのは早いものです。
ブーンと出会ったあの日から既に3ヶ月が過ぎました。

大学生になって引っ越しして、いざ新生活を始めようとした矢先の出来事です。
ただでさえ慌しい時に、突然飛び込んできた白い夢見のブーン。

最初はお互いにぶつかったりすれ違ったり失敗の連続で、こんな風でいっしょにいられるのか不安でいっぱいでしたが、
今となってはそれが自然、いつでもいっしょにいることが当たり前の毎日になりました。

まあ、今でも失敗の連続ではあるんですけどね。
それでも、いっしょに、2人でいっしょに歩いて行けるって、信じて疑っていませんが。

思えば、私とブーン、それからデレ達みんなと、様々な思い出がありました。
今日はほんの少しだけ、思い出を振り返ってみましょうか……


 − 第十章 お題と私と感謝の気持ち −


4 :辛いもの ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 21:53:34.29 ID:wnLN8He70

< トソン宅 >

ガサゴソガサゴソ
( ^ω^) 「おー……」

ノパ听) 「なにやってんだ、ブーン?」

( ^ω^)つ□ 「お! あったお」

ξ゚听)ξ 「何、それ? スナック菓子じゃない」

ノパ听) 「……どっきりカラモーチョ? なんだこれ?」

( ^ω^) 「お、これはだお──」

─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─(回想)

( ^ω^) 「お? トソーン、なに食べてるんだお? お! おかしだお!」

(゚、゚トソン 「これはダメです、ブーン。子供には毒です」


5 :辛いもの ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 21:54:06.45 ID:wnLN8He70

(;^ω^) 「お? どくかお? でも、おいしそうなにおいがするお?」

(゚、゚トソン 「ダメなものはダメです」

(;´ω`) 「おー……」

─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─

( ^ω^) 「……ってことがあったんだお」

ノパ听) 「なるほどー。で、それがどうしたんだ? 毒なら食べれんぞ?」

( ^ω^) 「これはどくじゃないお。一休さんってお話で読んだお。こうやってかくされるのはあまいものなんだお!」

ξ゚听)ξ (どうみても辛そうよね……)

ノパ听) 「おお! 私も読んでもらったぞ!」

(〃^ω^) 「だから、今トソンがいないから、こっそり食べてみるお」

ξ゚听)ξ (まあ、辛いだけならいいか……。ほっとこう)


8 :辛いもの ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 21:57:05.46 ID:wnLN8He70

ノハ*゚听) 「私も! 私も!」

(〃^ω^) 「お! いいお! ツンも食べるかお?」

ξ゚听)ξ 「アタシはいいわ(水でも用意しといてあげようかしらね……)」

(〃^ω^) 「お! そうかお? んじゃ、あけてみるお」

ノハ*゚听) 「おお! 赤くてうまそうだぞぉぉぉぉぉ!」

ノハ*゚听)「「いただきまーす(お)」」(^ω^〃)

パクッ

ノパд゚)「「────」」(゚ω゚ )

ξ--)ξ 「やれやれ……」

 − 辛いもの おしまい −


9 :ミセリの食事情 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 21:57:39.38 ID:wnLN8He70

< トソン宅 >

ミセ*゚ー゚)リ 「ねえ、トソン?」

(゚、゚トソン 「何ですか?」

ミセ*゚ー゚)リ 「金平ゴボウって知ってる?」

(゚、゚トソン 「知っていますが、それが何か?」

ミセ*゚ー゚)リ 「作れる?」

(゚、゚トソン 「作れないこともないですが……」

ミセ*゚ー゚)リ 「ですが?」

(゚、゚トソン 「あまり作ったことはないので、味に自信がないのと材料がありません」

ミセ*゚ー゚)リ 「味は大丈夫じゃない? トソン、料理上手いし」

(゚、゚*トソン 「そうですか? まあ、貞子にはかないませんが」


10 :ミセリの食事情 ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 21:59:13.30 ID:wnLN8He70

ミセ*゚ー゚)リ 「料理は作る人によって同じ料理でも味が違うしさ、トソンにはトソンの料理の味があるからいいんだよ」

(゚、゚トソン 「珍しくマトモな事を……」

ミセ*゚ー゚)リつ□ 「というわけで、はい」

(゚、゚トソン 「何ですか、これは? ……ゴボウ?」

ミセ*゚ー゚)リb 「材料あれば作れるんだよね?」

(゚、゚;トソン 「ご丁寧にニンジンまで……。まあ、作れますけども……、今ですか?」

ミセ*゚ー゚)リ 「晩ご飯の時でいいよ」

(゚、゚;トソン 「晩ご飯まで居座るつもりですか?」

ミセ*゚ー゚)リ 「ブーンちゃんも、ゴボウ食べたいよね?」

(〃^ω^) 「お! ゴボウ好きだお。おいしいお!」

(゚、゚トソン 「ブーンを懐柔しますか……。まあ、いいでしょう。ブーンも食べるなら辛味は抑えますか……」


11 :ミセリの食事情 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 21:59:40.46 ID:wnLN8He70

(;^ω^) 「お? からいのかお?」

ミセ*゚ー゚)リ 「あれ? ブーンちゃん辛いの苦手?」

(゚ー゚トソン 「まあ、ちょっと苦手ですよね、ブーン?」

(;^ω^) 「うんお……。ごめんなさいでしたお」

ミセ*゚ー゚)リ ?

(゚、゚トソン 「さてと、ゴマ油はありましたかね……?」

・・・・
・・・

< 後日 トソン宅 >

ミセ*゚ー゚)リ 「ねえ、トソン? 大学芋って知ってる?」


 − ミセリの食事情 おしまい −


13 :ミセリの1日 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:01:35.11 ID:wnLN8He70

< デレ宅 >

(゚、゚トソン 「(ミセリの食事情参照)というようなことがあったのですが」

川д川 「私も金平作ったよ」

(゚、゚トソン 「貞子にもですか……。あれは普段どんな生活をしてるんでしょうね?」

ζ(゚ー゚*ζ 「基本、コンビニ食とかだよね、朝とかさ」

(゚、゚トソン 「私や貞子がお弁当だと、何かしら奪っていきますが」

川д川 「まあ、金平もそうだけど、最近は直接材料持って来たりするよね」

(゚、゚トソン 「1人分増えたところで、作る手間は大して変わりませんし、材料費等を総合的に考えて
      人数で割ると結果的に安上がりにはなるから、それはそれでいいんですけどね」

ζ(゚ー゚*ζ 「基本、うちじゃなくてトソンちゃんか貞子ちゃんの家に来るのは、ご飯目当てだよね」


14 :ミセリの1日 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:02:15.14 ID:wnLN8He70

ξ゚听)ξ 「デレには一切期待できないからね」

ζ(´へ`*ζ 「ぶー。食べられはするもん」

ノパ听) 「何の話だ?」

川д川 「ミセリちゃんの奇行について?」

(゚、゚;トソン 「端的に言えばそうですが、ヒートちゃんにはもっとわかりやすい言葉で言いましょうね」

( ^ω^) 「こないだ、ミセリ1人で公園に来たお。なんかイスに座ってボーっとしてたお」

ζ(゚ー゚*ζ 「え? そうなの?」

( ^ω^) 「うんお。こっちに気付いてなかったみたいだったけど、話しかけたらいっしょに遊んでくれたお!」

(゚、゚トソン 「他に行くところもないのでしょうか?」

川д川 「あれじゃないですかね……」


16 :ミセリの1日→ミセリとドクオ ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:03:47.40 ID:wnLN8He70

ξ゚听)ξ 「ドクオ捜索?」

(゚、゚トソン 「ああ……」

・・・・
・・・

< 公園 >

ミセ*゚ー゚)リノ 「いよっ、Dさん」

('A`) 「ああ、またあんたか」

ミセ*゚ー゚)リ 「ええ、あなたと私のミセリちゃんですよー?」

('A`) 「そうそう、ミセリちゃんね。……あー、あれか?」

ミセ*゚ー゚)リ 「そうですよ、今日もドクオちゃん捜索です」


17 :ミセリとドクオ ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:04:15.40 ID:wnLN8He70

('A`) 「ああ……」

ミセ*゚ー゚)リ 「ホントにDさん見かけてませんか、ドクオちゃん?」

('A`) 「……うん」

ミセ*゚ぺ)リ 「見たら一発でわかるらしいんですけどね、ドクオちゃん。ちっこくて可愛いらしいし」

(;'A`) 「……ふーん」

ミセ*゚ー゚)リ 「まあ、いいや。その内見付かるはずですよねー」

('A`) 「……今日はあのチビどもは来てないぞ?」

ミセ*゚д゚)リ 「あー、ブーンちゃん達もいないんですか……。残念」

('A`) 「それより……」

ミセ*゚ー゚)リ 「大丈夫ですよ、トソン達にはDさんの事内緒にしてます」


19 :ミセリとドクオ ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:06:12.03 ID:wnLN8He70

('A`) 「うん、助かるよ」

ミセ*゚ー゚)リ 「その内理由、教えてくださいね?」

(;'A`) 「うん、まあ、その内ね、その内」

ミセ*゚д゚)リ 「そうそう、そういえばDさん、聞いてくださいよー──」


 − ミセリの1日&ミセリとドクオ おしまい −


20 :好きなもの・きらいなもの ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:07:26.21 ID:wnLN8He70

ミセ*゚ー゚)リ 「トソンは何で白が好きなの?」

(゚、゚トソン 「綺麗じゃないですか」
つ^ω^)ヨシヨシ

ミセ*゚д゚)リ 「それは答えになってねーっつーか主観次第じゃんか」

(゚、゚トソン 「好き嫌いなどそういう物でしょう」

ζ(゚ー゚*ζ 「何かしら過去の体験とかそれなりな理由がない限りは主観だよね」

ミセ*゚ー゚)リ 「何かそれっぽい理由とかさー」

(゚、゚トソン 「例えば?」

ζ(゚ー゚*ζ 「返り血で赤く染まった拳を全て染め上げ覆い隠してくれる白が好き、とか?」

ミセ*゚ー゚)リ 「そーそー、そんな感じ」

(゚、゚;トソン 「何ですか、その理由は……」
つ>゚ω゚)イタタタタダオ


21 :好きなもの・きらいなもの ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:08:22.83 ID:wnLN8He70

川д川 「ああ……」

(゚、゚;トソン 「ああ、って貞子?」

ζ(゚ー゚*ζ 「冗談はさておき。貞ちゃんは黒、ミセリちゃんは緑だっけ、好きな色?」

ミセ*゚ー゚)リ 「そーそー、デレはピンクだっけ? 女の子らしく」

(゚、゚トソン 「色の趣味を知ってどうするんですか?」

ミセ*゚ー゚)リ 「ん? リサーチ……かな?」

(゚、゚トソン 「何の……?」

ミセ*゚ー゚)リ 「え? そりゃ下g──」

ヨロシク
ζ(-へ-*ζ バキッ!!!
つξ#゚听)ξつ#)゚д゚)リ グハァ!!!


24 :好きなもの・きらいなもの ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:10:27.76 ID:wnLN8He70

(゚、゚トソン 「好きなもの、白い色のもの・嫌いなもの、ミセリ」

川д川 「好きなもの、黒い色のもの・嫌いなもの、ミセリちゃん」

ζ(゚ー゚*ζ 「好きなもの、ピンク色のもの・嫌いなもの、ミセリちゃん」

ミセ*;ー;)リ 「冗談ですよ、じょーだん!!!」


 − 好きなもの・きらいなもの おしまい −


25 :トソンの苦手なもの ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:12:13.41 ID:wnLN8He70

< 貞子宅 >

ミセ*゚ー゚)リ 「てかさ、トソンって苦手なものないの?」

ζ(゚ー゚*ζ 「色々あるんじゃない? 運動とか苦手だし、人付き合いもあんまり上手くはないよ。
        相手から来る分にはいいけど、自分から行くのは無理っぽい」

川д川 「トソンちゃんがクラスの男性に話しかける姿は見たことありませんね」

ミセ*゚ー゚)リ 「あー、確かにねー……」

ξ゚听)ξ 「人間なんだから、苦手ぐらいあるでしょ。他にもミセリとか」

ミセ;゚ー゚)リ 「いや、それはむしろ得意としてない? 躊躇無く仕留めにくるし」

ζ(゚ー゚*ζ 「それは苦手な物じゃなくて嫌いな物だよ、ツンちゃん」

ミセ;゚д゚)リ 「デレー!?」

ζ(^ー^*ζ 「冗談だよ、じょーだん」


27 :トソンの苦手なもの ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:14:04.49 ID:wnLN8He70

ミセ゚д゚ )リ

川д川 「……え? ああ、多分冗談でしょう、多分」

ミセ;゚д゚)リ 「何で多分って2回言ったの!?」

( ´ω`) 「おー……」

ζ(゚ー゚*ζ 「どしたの、ブーンちゃん?」

( ´ω`) 「トソンが野菜食べなきゃダメってうるさいんだおー。生野菜はおいしくないお、にがてだお……」

ノパ听) 「それはブーンが悪いぞぉぉぉぉ! 好き嫌いはダメだぞぉぉぉぉ!」

ζ(゚ー゚*ζ 「ヒートちゃんは好き嫌いなさそうだよね」

ノパ听) 「ないぞぉぉぉぉ!!!」

ミセ*゚ー゚)リ 「それだ! トソンの苦手な食べ物を探そう!」

川д川 「何のためにそんな……」


29 :トソンの苦手なもの ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:14:30.88 ID:wnLN8He70

ミセ*゚ー゚)リ 「ええっと……」

( ´ω`)?

ミセ;゚ぺ)リ 「自衛?」

ζ(゚−゚*ζ 「ああ……」

川;д川 「何かしら、弱みを知っていた方が……というのは何となく理解できないこともないような……」

ξ;゚听)ξ 「あんたら、友達なのよね?」

ζ(゚ー゚*ζ 「友達だから、笑って済ませられる程度の弱みを探してるんだよ」

ミセ*゚ー゚)リ 「というわけで、ブーンちゃん、食卓に出てトソンが食べなかった物って何かあるかな?」

( ´ω`) 「おー……。おぼえてないお」

川д川 「ブーンちゃんに聞いてもダメだよ。自分が食べない物を食卓には出さないだろうし」

ミセ;゚ー゚)リ 「それもそっか……」

ζ(゚ー゚*ζ 「貞ちゃんちで色々試してみるしかないね。何に手を付けなかったかチェック」


30 :トソンの苦手なもの ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:16:03.30 ID:wnLN8He70

ξ;゚听)ξ 「何でデレはそんなに乗り気なのよ?」

ζ(^ー^*ζ 「え? 知りたくない? で、それに対してつっこむと、多分トソンちゃん、とぼけると思うんだ」

ミセ*゚ー゚)リ 「うん、その姿は目に浮かぶね」

ζ(^ー^*ζ 「しつこくつっこんで、ちょっとうろたえてるんだけど、それを取り繕おうとするトソンちゃんって
       かわいいと思うんだー」

川;д川 ミセ;゚ー゚)リξ;゚听)ξ「「「……」」」

ζ(゚ー゚*ζ 「ん? なに?」

・・・・
・・・

< ビロード 宅>

、(>、<トソン ックション!

( ><) 「トソン先生、夏風邪なんですか?」


 − トソンの苦手なもの おしまい −


31 :ツンvsヒート ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:18:34.63 ID:wnLN8He70

ノパ听) 「うぉぉぉぉ!!!」

ウルサイ!
ξ゚听)ξつ#)听)ハ グハァッ!

・・・・
・・・

ノハメ゚听) 「うぁぁぁぁ!!!」

ウルサイッテノ!
ξ゚听)ξ∩#)听)ハ ゲホァッ!

・・・・
・・・

ノハメメ゚听) 「うぉりゃぁぁぁぁ!!!」

ウルサイッツッテンデショーガ!
ξ#゚听)ξ┌┛#)听)ハ メメタァ!!!


32 :ツンvsヒート ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:18:53.00 ID:wnLN8He70

ノハ´凵M)

(;^ω^) 「お? ヒート、どうしたんだお?」

ノハ´凵M) 「世界最強になれる気がしないぞー……」

(;^ω^) 「そ、そんなに簡単に夢をあきらめちゃダメだお!」

( <●><●>) 「身近に強大な壁があるのはわかってます」

ノハ´凵M) 「ツンに勝てる気がしないんだー……」

(;^ω^) 「お? ケンカはよくないお。仲よくするお」

ノハ´凵M) 「ケンカじゃないー。勝負だー」

( <●><●>) 「正攻法で行っても勝てないのはわかってます」

ノハ´凵M) 「どーすればいいんだー?」


34 :ツンvsヒート ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:20:06.33 ID:wnLN8He70

( <●><●>) 「頭を使いましょう」

ノパ听) 「頭突きか!!!」

( <●><●>) 「違います」

ノハ´凵M) 「違うのかー」

( <●><●>) 「弱点を突くのです。それしかないでしょう。という訳でブーン、ツンの苦手なものはなんでしょう?」

( ^ω^) 「わからんお!」

( <●><●>) 「ヒート?」

ノハ´凵M) 「しらーん」

(;<●><●>) 「……仕方ありません。それでは不本意ながら人質を取りましょう。あ、デレさん、ちょっと──」

ζ(゚ー゚*ζ 「ん? どしたの、ワカちゃん?」

( <●><●>) 「──というわけです」


36 :ツンvsヒート ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:21:14.95 ID:wnLN8He70

ζ(゚ー゚*ζ 「あー、ツンちゃんにヒートちゃんね……」

( ^ω^) 「しょーぶなんだお!」

ζ(゚ぺ*ζ 「でもなー……」

( <●><●>) 「何か問題が?」

ζ(゚ー゚;ζ 「ツンちゃん、私ごとぶっ飛ばしそうな気がするなー。面倒だからって」

(;<●><●>) 「……確かに、デレさんが任意協力しているのはすぐバレそうですからね」

ノハ´凵M) 「ダメかー」

( <●><●>) 「デレさんは、ツンの苦手なものはご存じないですか?」

ζ(゚ー゚*ζ 「あ、ツンちゃん、ネバネバした食べ物が苦手かな。納豆とか」

( ^ω^) 「とろろおいしいお」

ノハ´凵M) 「あれはかぶれたりするぞー」


37 :ツンvsヒート ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:22:06.12 ID:wnLN8He70

(;<●><●>) 「いや、食べ物でどう戦えば……」

ζ(゚ー゚*ζ 「私は結構好きなんだけどね、納豆」

(;<●><●>) 「ですから、納豆の話ではなく……」

ノパ听) 「わかった! デレに納豆かければいいんだ!」

ζ(゚ー゚;ζ 「そ、それはちょっと嫌かなー……」

( ^ω^) 「じゃあ、デレにとろろかけるお!」

(;<●><●>) 「そういう問題ではなくてですね……」

チョイチョイ
σ(;<●><●>) ?

ξ゚听)ξ 「もう、ほっときなさいよ。あいつら、最初の目的忘れてるから」

(;<●><●>) 「……そんな気はしていました」

ξ゚听)ξ 「あんたも、律儀に協力してやることないわよ」


38 :ツンvsヒート ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:23:28.94 ID:wnLN8He70

( <●><●>) 「まあ、ヒートもがんばってはいますから」

ξ゚听)ξ 「そんなのわかってるわよ」

( <●><●>) 「でしたら──」

ξ゚听)ξ 「世界最強を目指すなら、手加減して負けてもらっても意味ないでしょ?」

( <●><●>) 「それは確かに」

ξ゚ー゚)ξ 「精々鍛えてやるわよ、あいつが世界最強になれるように」

( <●><●>) 「……私が気を揉む必要がないのはわかってました」


ノパ听) 「わかった! デレが納豆やさんになればいいんだな!」

ζ(゚ー゚;ζ 「そういう人生の決め方はちょっと……」


 − ツンvsヒート おしまい −


41 :「(´・ω・`)の1日」 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:28:17.46 ID:wnLN8He70

< 庶凡屋 >

ガラガラガラ
(´・ω・`) 「うーん、今日も絶好の饅頭日和だね」

(´・ω・`) 「まずは掃除、掃除と……」

・・・・
・・・

(´・ω・`) 「さあ、開店だ。今日も1日がんばろう」

(´・ω・`) 「仕込みは……足りるかな? まあ、朝のうちはいつものおばあちゃん達ぐらいだろうから大丈夫か」

(´・ω・`) 「お茶の葉は替えておくか。個人的には、出涸らしも好きなんだけどね」

・・・・
・・・


42 :「(´・ω・`)の1日」 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:29:36.39 ID:wnLN8He70

(´・ω・`) 「お昼だからって特別にラッシュがあるわけでもないんだよね、商売柄」

(´・ω・`) 「散発的不定期にお客さんが」

(´・ω・`) 「だから、お昼は必然的に、さっと食べられるものがいいんだよね」

(´・ω・`) 「というわけで(s´・ω・`)これ! ショボン饅頭お昼スペシャル・甘さ控えめバージョン」

(´・ω・`) 「売り物でもないのに形に拘る辺りは職人の意地だ」

(´・ω・`) 「……独り言多いよね。アルバイトでも雇おっかな……」

・・・・
・・・

(´・ω・`) 「お昼からは移動販売」

(´・ω・`) 「ターゲットは主に子供、子供連れのお母さん」

(´・ω・`) 「夕方までには戻ってくるけどね」


44 :「(´・ω・`)の1日」 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:33:02.90 ID:wnLN8He70

(´・ω・`) 「というわけで、本店は一時閉店。

(´・ω・`) 「愛車にまたがり颯爽と出発」

(・ω・`) □ チリンチリン
.O┬O )□
◎┴し'-◎ ≡

・・・・
・・・

(´・ω・`) 「そして夕方。一番の稼ぎ時」

(´・ω・`) 「最近は移動販売も中々のものなんだけどね」

(´・ω・`) 「よし、ちょっと商品を足そうか。柏、桜、ゴマ、10個ずつぐらいかな……」

(´・ω・`) 「豆大福の売れ行きがいいな……。あとショボン饅頭も30ぐらい……5個にしておくか」

カランカラン
(゚、゚トソン 「こんにちは」


46 :「(´・ω・`)の1日」→ショボン饅頭大セール ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:35:04.03 ID:wnLN8He70

(´・ω・`) 「やあ、いらっしゃいませ」

川д川ミセ*゚ー゚)リ 「「「こんにちはー」」」ζ(゚ー゚*ζ

(´・ω・`) 「これはこれは大勢で。嬉しいね、華やかだ。いらっしゃい」

(゚、゚トソン 「ちょっとお茶でも、という話になりまして」

ζ(゚ー゚*ζ 「ここって飲食スペースありましたよね」

(´・ω・`) 「うん、あるよ。遠慮なく使ってくれ。そうだ、せっかくだからサービス──」

(゚、゚;トソン 「ちょっとお待ちください。まだ注文も何もする前からサービスは……」

ミセ*゚д゚)リ 「いーじゃん、人の親切を無碍にするのは──」

川д川つ゚)リ;; 「もがー、もがー」

(´・ω・`) 「あはは、そうだね。じゃあ、注文を聞こうか」

・・・・
・・・


47 :ショボン饅頭大セール ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:35:22.29 ID:wnLN8He70

ミセ*゚ー゚)リ 「やっぱ美味しいわ、ここの甘味は」(´・ω・`)

ζ(゚ー゚*ζ 「甘さも結構バリエーションあるもんね」(´・ω・`)

川ー川 「いつか私も和菓子作りに挑戦しようかなー」(´・ω・`)

(゚、゚トソン 「惜しむらくは、食べた分我々の体重──」(´・ω・`)

川;д川ミセ;゚д゚)リ「「「それは言うな!!!」」」ζ(゚д゚;ζ

(´・ω・`) 「ありがとう。美味しいと言ってもらえることが何よりの励みだよ。……ところで」

ミセ*゚ー゚)リ 「はい?」(´・ω・`)

(´・ω・`) 「おまけはどうかな?」

ζ(゚ー゚;ζ 「あー……」(´・ω・`)

(゚、゚;トソン 「お腹いっぱいなので、持ち帰ってブーン達にあげようかと……」(´・ω・`)

(´・ω・`) ショボーン


48 :ショボン饅頭大セール ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:37:48.40 ID:wnLN8He70

川;д川 「いえ、決して外見がアレだから食べたくないわけではなくてですね……」(´・ω・`)

(´・ω・`) 「いや、いいんだ。その辺はだいぶわかってきた。ショボン饅頭は特に若い女性に人気がない、とね」

ζ(゚ー゚;ζ (やっとわかったんだ……)

(゚、゚;トソン (そこがわかっただけでも多大な進歩ですね……)

(´・ω・`) 「だがしかし、流行の発生源は常に若い女性だ。だから、何とかして若い女性に受けるようにしたいんだよね」

ミセ*゚ー゚)リ 「よし、わかった! ここは1つ、このミセリちゃんがアイデアを出そうじゃないか」

(´・ω・`) 「ホントかい!?」

(゚、゚トソン 「まあ、普段からお世話になってますしね」

ζ(゚ー゚*ζ 「んじゃ、早速。女性はおまけに弱い」

(´・ω・`) 「よし、じゃあ、おまけにもう1つ──」

ζ(゚ー゚;ζ 「そういうおまけじゃ……そういうおまけもないことはないんですけど、それは売れた後の話で、何か景品的なものですね」


49 :ショボン饅頭大セール ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:40:04.84 ID:wnLN8He70

川д川 「そういうのあるね。景品とか、くじとか、ポイントカードとか、何かしらの付加要素」

(゚、゚トソン 「お得感ですね。ですが、ショボン饅頭の場合は、まず手に取ってもらえるための何らかの改革が必要な気はしますが」

ミセ*゚д゚)リ 「あー確かにね、ショボ饅、手に取り辛いよね」

(;´・ω・`) 「出来れば、その略し方はやめて欲しいかな。で、どう変えれば手に取りやすいのかな?」

川;д川 「……」

ζ(゚ー゚;ζ 「……」

(゚、゚;トソン 「……外見」

ミセ;゚ー゚)リ 「……それと、名前?」

(´・ω・`) 「……残念ながらそれだけは出来ない。この庶凡饅頭は庶凡屋に代々伝わる伝統の姿形なんだ」

ζ(゚ー゚*ζ 「……まあ、変えちゃった方が一番手っ取り早いんですが、そこは私達が口出しすべき問題でもないので」

(゚、゚トソン 「この残念な姿形のまま──失礼、残念ながらこの姿形のままで考えましょう」


51 :ショボン饅頭大セール ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:42:45.04 ID:wnLN8He70

川д川 「となると、さっきの景品とか?」

ミセ*゚ー゚)リ 「そうだ! いっそ饅頭の中に景品とか入れちゃうのはどうだろ?」

(゚、゚トソン 「悪いアイデアではないですが、食品の中に入れるのは衛生上、色々難しそうですね」

(´・ω・`) 「……いいね。うん、そのアイデアなかなかいい」

ζ(゚ー゚*ζ 「わかりやすくはあるよね」

(´・ω・`) 「衛生面の方は何とかなる。技術的にはオッケー。認可も保健所に知り合いいるし──」

(゚、゚;トソン 「後半の発言は若干危険ですね」

(´・ω・`) 「──これはいける! 閃いた! 早速試作だ!」

・・・・
・・・


52 :ショボン饅頭大セール ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:45:43.38 ID:wnLN8He70

< 後日 庶凡屋 >

(゚、゚トソン 「試作品が完成したそうです」

ミセ*゚∀゚)リ 「私もアイデア考えた甲斐があったってもんよ」

カランカラン

(´・ω・`) 「やあ、いらっしゃい」

川 ゚д゚ 川ミセ ゚д゚ )リ「「「「……」」」」ζ( ゚д゚ ζ( ゚д゚ トソン

(´・ω・`) 「ん? どうしたんだい」

(゚、゚;トソン 「あの、つかぬ事をお伺いしますが……」

(´・ω・`) 「どうしたんだい?」

ζ(゚ー゚;ζ 「景品はひょっとして直接……」

(´・ω・`) 「うん、入れたよ、ショボン饅頭に」

川;д川 「それで、今回の景品の目玉は……」


53 :ショボン饅頭大セール ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:46:02.06 ID:wnLN8He70

(*´・ω・`) 「そこはちょっとがんばっちゃったよ。3ドア冷蔵庫。少々型落ちだが、中々の一品だよ」

ミセ;゚ー゚)リ 「ああ……」

(´・ω・`) ?

川;д川ミセ;゚ー゚)リ((((中に入れるのくじとかの紙だろ……))))ζ(゚ー゚;ζ(゚、゚;トソン

   _______
... /          \
 /           .  ヽ
 l  /         \ l
 |   ● (_人_)●  |
 ヽ             /    (´・ω・`)
  \_______/  (´・ω・`)(´・ω・`)

 − 「(´・ω・`)の1日」&ショボン饅頭大セール おしまい −


54 :プール ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 22:46:30.66 ID:wnLN8He70

< ビロード宅 >

(゚、゚トソン 「今日は経済について勉強します」

(;><) 「中2で経済はあんまりやらないんです」

(゚、゚トソン 「同種の企業が協定を結び、協定範囲内での収支を共同のものとし」

(;><) 「???」

(゚、゚トソン 「これによって生ずる損益を協定の割合に従って、比例的に分配する制度を何と言いますか?」

(;><) 「わかんないんです!?」

( <●><●>) 「プール制ですね」

(゚、゚トソン 「正解です」

(;><) 「……何で急にそんな問題なんですか?」


55 :プール ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 22:46:46.77 ID:wnLN8He70

(゚、゚トソン 「……」

( <●><●>) 「……」

(;><) 「……え? あれ、何で──」

( <●><●>)「「空気を読んでください」」(゚、゚トソン

(;><) 「ええぇ!? 僕が悪いんですか?」

( <●><●>)「次章が海の話の予定でネタが被るからなのはわかってます」

ヽ(>、<トソン ゴメンネ!!!

(;><) 「ぶっちゃけやがったんです!」


 − プール おしまい −


58 :閑話 ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 22:53:46.91 ID:wnLN8He70

< 公園 >

(゚、゚トソン 「こんにちは」

('A`) 「ん? ああ、今度はトソンちゃんか」

私は紙袋を1つ持って、いつもの公園に1人で足を向けました。
幸運なことに、目的の人物はすぐに見付かり、早速声をかけました。

(゚、゚トソン 「先日はどうも。……今度は?」

('A`) 「いや、こっちの話さ。それより、あのギョロ目とバッテン目の2人はどうした?」

(゚、゚トソン 「あれから仲睦まじく」

('A`) 「そっかそっか。そりゃ良かった。……で、用件は?」

ドクオさんは、何だかんだでいつも私の手助けをしてくれていました。
ビロード君の時も、ああやってこっそり話を聞く事を勧めてくれたお陰でスムーズに解決したのかもしれません。


59 :閑話 ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 22:54:15.42 ID:wnLN8He70

(゚、゚トソン 「1つはお礼です。これを……」

私は、そう言って、携えた紙袋の中から紙のカップを1つ取り出し、ドクオさんに手渡します。
カップには大量の水滴が浮かんでおり、容量、水量ですか?、も買った時よりは増えているようです。

('A`) 「律儀だな……。インスタントじゃねえな。香りでわかる」

(゚、゚トソン 「ええ。季節柄、アイスにしましたが」

('A`) 「ああ、それは構わんよ。どっちも好きだ。季節的にもこっちだな」

(゚、゚トソン 「それは良かった。……で、もう1つは仮説を聞いて欲しいんです」

ドクオさんは、受け取ったコーヒーには口を付けず、どこか遠くを見ておられます。
気に入らなかった訳ではないと思います。匂いで気付いているのかもしれません。

('A`) 「……聞くだけなら」

(゚ー゚トソン 「出来ればご意見も」


60 :閑話 ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 22:54:42.45 ID:wnLN8He70

('A`) 「……聞いてからな」

そう言って、ドクオさんは相変わらずの覇気のない顔で肩をすくめました。
だいぶ見慣れてはきましたが、やはり、何と言いますか、様になる仕草でも様にならない残念さです。

(゚、゚トソン 「夢見について。……ひょっとして夢見は、人間1人1人に必ず付いているのではないでしょうか?」

('A`) 「……そりゃ大胆な仮説だな。だが、それなら、この辺一帯も夢見だらけじゃないのか?」

ドクオさんが私の仮説に、もっともな事柄を持ち出して、やんわりと否定されました。
私は、続けて、その仮説の枝葉を説明しました。

誰しもが夢見を持ち、その事に気付けば見ることが出来る。
気付いてる人の周りで、連鎖的に夢見が現れるのは、気付いてる人が気付いてない人に気付かせるから。

('A`) 「なるほどね……。だが──」

ええ、穴はいくつもあります。
1人に1人なら、何故ブーンは昔いっしょだった人の記憶があり、ツンちゃんはどこか旅をしていたのか。
これは、2人の記憶違いということも考えられたりもします。その記憶を証明する手立てはどこにもありません。
ツンちゃんは、旅の途中でドクオさんに会っていますが、それさえも、2人共の記憶違いの可能性もないとは言えません。


62 :閑話 ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 22:57:20.20 ID:wnLN8He70

('A`) 「うん、有り得る。こと、記憶に関しては、俺らは確信を持てないしな」

(゚、゚トソン 「やはりモテないですか……」

(;'A`) 「……なあ?」

(゚、゚トソン 「で、続きなんですが」

(;'A`) 「うん、続けて……」

夢見は何のために存在するのか。夢見が夢を見せる存在という言葉の意味は。

(゚、゚トソン 「夢見が夢を見る存在で、夢を見せる存在というのはどこでお聞きになられましたか?」

('A`) 「……聞いたわけじゃない」

(゚、゚トソン 「?」

('A`) 「……作ったんだ。昔ね。……友達と、2人でね」

そう言って、ドクオさんは初めてコーヒーを口に運びました。
残念ながら、ドクオさんがどんな顔でコーヒーを飲んでいたのかはわかりませんでした。


63 :閑話 ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 22:57:37.43 ID:wnLN8He70

('A`) 「ごちそうさん。今日は俺、もう行くわ」

(゚、゚トソン 「はい、またお話を聞かせてくださいね」

もう少し話を続けたかったのが本音ですが、それは叶わないようです。

(  ) 「その仮説さ、あれだろ? 白いチビ助が、ひどい目にあったって過去を消したいってのが発端だろ?」

去り際にドクオさんが、そんな事を口にされました。振り向かずに、でも、確信を持って。
鋭いですね、顔の割りには。……やはり、根拠が曖昧で、都合が良すぎますかね。

残された私は、夏の鋭い日を遮る木陰で1人佇みます。

(-、-トソン 「ブーン、あなたが何であれ、私は──」

あなたと、いつまでも、いっしょですよ。


 − 閑話 おしまい −


65 :トソン、デレ、ツン、Gとの遭遇 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 22:59:36.84 ID:wnLN8He70

< デレ宅 >

ζ(゚ー゚;ζ 「あれ、どっちが先だっけ?」

(゚、゚トソン 「味の薄い方から順に味付けしていきます」

ζ(゚ー゚;ζ 「じゃあ、まずは薄口──」

(゚、゚;トソン 「醤油はもっと後です」

・・・・
・・・

ξ゚听)ξ 「悪いわね」

(゚、゚トソン 「後は1人でも大丈夫でしょう。……別に構いませんが、何故急に?」

ξ--)ξ 「たまには自分でやらせないと。将来苦労するのはデレだし」

(゚ー゚トソン 「相変わらず良いお姉ちゃんですね」

( ´ω`) zzz


66 :トソン、デレ、ツン、Gとの遭遇 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:00:22.51 ID:wnLN8He70

(゚、゚;トソン 「しかし、水周りはもう少し片付けた方が……」

ξ;゚听)ξ 「う……、ま、まぁ、その内ね、そのう──」

ζ(゚д゚;ζ 「うひゃおえあアwセdrftgyフジコlp!?」

ξ;゚听)ξ「「デレ!?」」(゚、゚;トソン
.v
●   ζ(゚д゚;ζ 「あばばばばば……」

(゚、゚;トソン 「じ、Gですか!?」

ζ(゚д゚;ζ 「どどどどどどーしよ、どーしよ!?」

(゚、゚;トソン 「だから水周りをと……」

ξ;゚听)ξ 「今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ? ……よし、トソン、行け!」

(゚、゚;トソン 「何で私が……。こういうバイオレンスな役目はツンちゃんでは?」


67 :トソン、デレ、ツン、Gとの遭遇 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:01:51.94 ID:wnLN8He70

ξ;゚听)ξ 「嫌よ! Gは嫌いなのよ!」

ζ(゚д゚;ζ 「Gが好きな人はいないと思うけどね」

ξ;゚听)ξ 「つーか、家主行け!」

ζ(゚д゚;ζ 「無理無理無理無理無理!!!」

Σ(゚、゚;トソン 「Gが移動を!?」

Σζ(゚д゚;ζ 「飛んだぁー!?」

ξ;゚听)ξ 「ちょ、ブーンの方に!?」


68 :トソン、デレ、ツン、Gとの遭遇 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:02:09.10 ID:wnLN8He70
.v
●  ( ´ω`) zzz

  .vカサカサ
  ●( ´ω`) zzz

 プチッ!  ゴロン
  ((´ω` ) オ……

ξ;゚д゚)ξ「「「つぶしたー!!!」」」ζ(゚д゚;ζ(゚д゚;トソン


「ブーン!!! お風呂にーっ!!!」


 − トソン、デレ、ツン、Gとの遭遇 おしまい −


70 :( ^ω^)はじめてのお風呂 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:04:23.13 ID:wnLN8He70

ζ(゚ー゚;ζ 「助かったといえば助かったけど……」

ξ;゚听)ξ 「しばらくブーンには触りたくないわね」

ガチャ
(゚、゚;トソン 「ふう……」

ζ(゚ー゚*ζ 「ブーンちゃんは?」

(-、-;トソン 「念入りに身体を洗わせてます」

ξ;゚听)ξ 「お疲れ」

ζ(゚ー゚*ζ 「ブーンちゃんはお風呂好きなの?」

(゚、゚トソン 「嫌いではありませんね。むしろ好きかも」

ζ(゚ー゚*ζ 「そっかー。ツンちゃんとは大違いだね」

ξ゚听)ξ 「アタシはあんたと入るのが嫌なだけで、風呂自体は嫌いじゃないわよ」

ζ(;ー;*ζ 「ひどーい。いいもん、今度ブーンちゃんといっしょに入るから」


72 :( ^ω^)はじめてのお風呂 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:06:47.86 ID:wnLN8He70

(゚、゚トソン 「初めは、お風呂知らなかったんですけどね」

ζ(゚д゚*ζ 「えー、そーなんだ?」

─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─(回想)

(゚、゚トソン 「いいですか、ブーン。いっしょに暮らす以上、いくつかルールは守ってもらいます」

( ^ω^) 「お?」

(-、-トソン 「ですがその前に……、お風呂に入ってください」

( ^ω^) 「おふろ?」

(゚、゚トソン 「色は白いのに、その……微妙に……臭いです」

(;^ω^) 「お? くさい?」

(゚、゚トソン 「お風呂がわかりませんか?」

(;^ω^) 「おー……、わからんお」


73 :( ^ω^)はじめてのお風呂 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:07:12.37 ID:wnLN8He70
・・・・
・・・

(゚、゚トソン 「というわけで、ここに入ってもらいます」

(;^ω^) 「おー? お水はつめたくていやだお。ぬれるとさむいお」

(゚、゚トソン 「大丈夫ですよ、これは水ではなくてお湯です。ほら……」

( ^ω^)つ 「お! あったかいお! すごいお! つめたくないお!」

(゚、゚トソン 「さあ、入ってみてください」

( ^ω^) 「お!」

    ヨジヨジ
( ^ω^)つ┌

    ヒョイッ!
( ^ω^)


74 :( ^ω^)はじめてのお風呂 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:09:17.28 ID:wnLN8He70
    ツルッ!
( ^ω^)「お!?」

ドボーン!!!

(゚д゚トソン !!!

ヾ(;>ω<)ノシ 「おぼぼぼぶべぁ──」

(゚、゚;トソン 「お、落ち着いてください、ブーン! 足は着くでしょ?」

ヾ(;>ω<)ノシ 「ばぶべべぉあ──」

ガシッ
つ(゚、゚;トソン 「あ──」

ザバーン!!!

(;>ω<((>д<;トソン 「ぷはぁ!」

( ;ω;) 「おぼ、おぼ──」


75 :( ^ω^)はじめてのお風呂 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:09:33.90 ID:wnLN8He70

(゚、゚;トソン 「全く……。ほら、もう大丈夫ですよ。私に捕まってください」

( ;ω;) 「お……? おぼ……れないお?」

( ;ω;((-、-トソン 「ね? 大丈夫でしょ?」

( つω;) 「うんお……。あたたかいお……」

(-、-トソン 「ちゃんと入れるようになるまでは、いっしょに入りましょうか」

(〃^ω^) 「うんお!」

─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─

ξ゚听)ξ 「最初っからおバカなのね……」

ζ(゚ー゚;ζ 「そこじゃなくて、もうちょっと微笑ましいとこ見てあげようよ」

(゚、゚トソン 「まあ、ブーンはずっとブーンです。変わらないですよ」


77 :( ^ω^)はじめてのお風呂 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:13:16.31 ID:wnLN8He70

ξ--)ξ 「ま、そうね……」

ζ(゚ー゚*ζ 「……あれ? ブーンちゃん、まだちゃんとお風呂は入れないの?」

(゚、゚トソン 「いえ、入れますが? それが?」

ζ(^ー^*ζ 「……ううん、なんでもない」

ガラッ!
ヾ(〃^ω^)ノシ 「ぽっかぽかだおー」

(゚、゚トソン 「ちゃんと身体は拭いてください。暖かいのを喜ぶ季節でもないでしょうに……」

ξ--)ξζ(^ー^*ζ


 − ( ^ω^)はじめてのお風呂 おしまい −


78 :貞子の1日 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:14:01.54 ID:wnLN8He70

< 貞子宅 >

|::━◎┥P、P、P-

ポチ
|::━◎┥⊂川д川

カラカラカラ……
川д川 「今日もいい天気ね……」

川д川 「プランターにお水をやって、と……」

ノハ--) zzz

川ー川 「さて、朝ご飯の支度、支度」

・・・・
・・・

ノハつ-) 「おはよー……」


80 :貞子の1日 ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 23:15:53.85 ID:wnLN8He70

川д川 「おはよ。さあ、もうご飯できるから、顔を洗ってきてね」

ノハつ-) 「おー」

・・・・
・・・

川д川 「じゃあ、学校に行ってくるから、お昼は冷蔵庫のおかずから好きなものを暖めて食べてね」

ノパ听) 「わかったぞぉぉぉぉ!」

川ー川 「いってきます」

ノパ听)ノシ 「いってらっしゃぁぁぁぁい!」

・・・・
・・・

< 大学 >

ミセ*゚д゚)リ 「ああ゙ー、疲れた」

川д川 「そうだね、指名してくる授業は大変だ」


82 :貞子の1日 ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 23:20:17.04 ID:wnLN8He70

ミセ*゚ー゚)リ 「さっさとお昼にしよーぜぃ? 貞ちゃんは──」

川д川 「うん、お弁当」

ミセ*゚ー゚)リ 「そかそか。……んで」

川ー川 「ちょっとぐらいなら、おかず分けてあげられるよ」

ミセ*゚ー゚)リ 「さっすが、貞ちゃん、わかってるー!」

ミセ*゚ー゚)リ 「じゃあ、購買で買って来るから、いつものとこね」

川д川 「うん。トソンちゃん達と合流しとくね」

・・・・
・・・

ミセ*゚∀゚)リ 「ねーねー、これ何? すっげえ美味しそう」

川д川 「筑前煮だよ。と言うか、この中じゃかなり地味な方だと思うんだけど」


83 :貞子の1日 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:20:34.57 ID:wnLN8He70

(゚、゚トソン 「貞子はそんなものまで作れるのですか」

川ー川 「結構簡単だよ。トソンちゃんなら作り方見ればすぐ作れるよ」

ミセ*゚д゚)リ 「トソンは和食方面行っちゃダメだ!」

ζ(゚ー゚*ζ 「どうして?」

ミセ*゚ー゚)リ 「それぞれが違う分野伸ばした方が、色んなもの食べられるじゃん」

川;д川 「そういう理由ですか……」

ミセ*゚ー゚)リ 「だからトソンは中華とかイタリアンとか覚えよう。ロシアとかスペインでもいいけど」

(゚、゚;トソン 「何故、ミセリの都合に従わなければならないのですか……」

ミセ*´д`)リ「「えー? ノリわるー」」ζ(´д`*ζ

(゚、゚;トソン 「何故デレまで……」

川ー川 「フフ……」


84 :貞子の1日 ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:20:56.38 ID:wnLN8He70
・・・・
・・・

ζ(゚ー゚*ζ 「終わった終わった」

川д川 「トソンちゃんは今日は家庭教師?」

(゚、゚トソン 「ええ、そうですね。ブーンがお邪魔すると思います」

川ー川 「うん、わかってる。ヒートちゃんといっしょにもう帰ってるかな?」

ミセ*゚∀゚)リ 「今日は貞ちゃんちでみんなでごっはーん♪」

ζ(゚ー゚*ζ 「テンション高いね」

(゚、゚トソン 「いつものことですよ」

川д川 「じゃあ、私は買い物して帰るから」

ミセ*゚ー゚)リ 「オーケーィ、夕方には襲撃すんね」

・・・・
・・・


87 :貞子の1日→貞子が一目惚れされる ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:23:22.81 ID:wnLN8He70

< スーパー小森 >

(-_-)

僕の名前は小森ヒッキー。
VIP町にあるスーパー小森の跡取りさ。
つまりは次期社長、前途有望、未来はバラ色。

そんな風に考えてた時期が僕にもありました。

「ヒッキー君、こっち運んどいて」

(;-_-) 「はい、ただいま」

「ヒッキー君、これもお願い」

(;-_-) 「はいはい、少々お待ちください」

「ヒッキー君──」

(;-_-) 「はいはいはい──」


89 :貞子が一目惚れされる ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:27:04.38 ID:wnLN8He70

時代は不況の真っ只中。
経営は苦しいし、社員の不満も溢れ返り……。
そんな中、上に立つなら現場を知るべき、と父の一声で僕は成果コーナーで働くことに……

まあ、ニートしてた僕も僕なんだけどね。

これがまた皆さん、容赦なくこき使うんだよねー。
僕は次期社長だよ? 今のうち媚売っといた方が良くない? ってな考えが全く採用されない現場です。

(;-_-) 「ようやく休憩か……」

(;-_-) 「午後の一番ヒマな時間に休憩なんだよね」

もう、ホント、辛くて辛くてたまんない。
逃げ出してEEEEEEEEEEEEEEEE!!!

でも──

川д川


90 :貞子が一目惚れされる ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:27:50.47 ID:wnLN8He70

(-_-) 「あ、休憩終わりまーす。……え? まだ時間残ってる? いえいえ、ここは僕が……」

そんな僕にも1つの潤いが……

川д川 スタスタ

(*-_-) 「いらっしゃいませー」

名前も知らない彼女。彼女は時々、この時間帯に買い物に来る。
仕事に圧殺されそうな僕の唯一のオアシス。
一目見たあの日から、僕は彼女に首ったけ。

川д川

でも、彼女の買い物量からすると、どう考えても1人暮らしじゃないんだよな……。
若奥さんかな……。

(*-_-) 「……フヒヒ」

川д川 「あの……」


92 :貞子が一目惚れされる ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:28:21.67 ID:wnLN8He70

(*-_-) 「……ん?」

川д川 「あの、すみません」

(;-_-) 「ははははは、はい、何でございましょう!?」

川д川 「えっと、今日はもう大根は売切れてしまったんですかね?」

(;-_-) 「だだだだ、大根ですか、少々お待ちを!」

何と言う天の配剤。まさか彼女が僕に話しかけてくれるなんて。
思いっ切り店員さんとしてだけど。それでも僕には僥倖。明日も一日がんばれる。

(;-_-) 「おおおお、お待たせしました!」

川д川 「ありがとうございます。わざわざすみません」

(*-_-) 「いえいえ、店員として当たり前の事をしただけですよ。毎度ありがとうございます、若奥様」

川д川 「え?」


100 :貞子が一目惚れされる ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 23:36:46.56 ID:3G7vabSGO

(;-_-) !

しまったぁー!!! 何、口に出してんだよ、僕は!?
おいおい、なんだこいつ、いつもじっと見てやがったのか、この変態、って顔で見られてるじゃないかー!

ああ……終わった。僕の初恋……ブロークン・ラブ……。

川*ー川 「フフフ、やだ、私は奥さんじゃないですよ? ただの大学生です」

……あれ? これ、別に怒ってなくね? むしろフレンドリー?

(;-_-) 「失礼しました。その、見かける度に、大量のお買い物をされてたのと……」

川д川 「大学のお友達やその家族がいっぱい遊びに来るので……。それに私、料理が好きなんですよ」

(;-_-) 「なるほど、重ね重ね失礼いたしました」

川д川 「それと?」

(;-_-) 「……え?」


106 :貞子が一目惚れされる ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 23:38:40.37 ID:3G7vabSGO

川д川 「いえ、買い物量と、その後に何か言いかけられませんでしたか?」

やっべー!!! 気付かれてた!
耳いいなー、チクショー。それに、近くで見ると余計かわいいじゃんかコンチクショー。
ごまかせ、ごまかすんだ、僕!

(;-_-) 「いえ、大したことじゃ……その、かわいいからてっきり──」

うぉぉぉぉぃ!? 僕、何言ってんの!? 直球じゃん。ストレートじゃん。何マイルだよ、この野郎。
終わった……。これは完全にオワタ\(-_-)/

川*д川 「ななななな、何を仰るんですか、店員さん! か、可愛いとかそんな」

(;-_-)

うわ、すっげえ勢いで引かれた。それはもう。
……でも、怒ってはなくね? ……あれ、またこっち来る?

川*ー川 「もう、店員さん、商売上手ですね。その上手さに負けて、こちらのトマトも頂きます」

あ、お世辞と思われたんだ。まあ、そうだよね。僕、店員さんだし。
口の上手い店員さんならこんな売り文句は常套句だよね。


107 :貞子が一目惚れされる ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:40:45.10 ID:3G7vabSGO

(-_-) 「お世辞なんかじゃないですよ、ハハ。毎度ありがとうございます。今後とも御贔屓に」

川ー川 「はい、また来ますね」

うん、これでいいんだ。てか、僕にしちゃ上出来過ぎんだろ?
彼女はまた買い物に来てくれる。僕はまた、彼女に会える。

川ー川 スタスタ

また会えたら、また話す機会もある。今度は、今日より自然に話せるんじゃないかな?
うん、これでいい。これでまた、明日も僕はがんばれる。

川д川" ペコッ

(-_-) 「また御越しくださーい!!!」

あなたに会いたいので、また御越しください。
僕は心の中で、そうつぶやいた。


 − 貞子の1日&貞子が一目惚れされる おしまい −


110 :寄り道 ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 23:44:07.58 ID:3G7vabSGO

< 駅前商店街 >

(゚、゚トソン 「さて、買うべき物は買いましたね。」

( ^ω^) 「お! メモのもの、全部あるお!」

(゚、゚トソン 「ありがとう、ブーン。……それにしても、ブーンはこの辺りまで来たのは初めてですか?」

( ^ω^) 「駅の方には行ったお。どうぶつえんだお」

(゚、゚トソン 「そうでしたね。……このまま帰るのも何ですから、ちょっと寄り道して帰りましょうか」

( ^ω^) 「お?」

・・・・
・・・

(〃^ω^) 「おー、お水いっぱいだお! ここ知ってるお! 川だお!」

(゚、゚トソン 「そうですよ。よく知っていましたね。ここにはお魚さん達が住んでいますよ」

(〃^ω^) 「おー。何だかちょっと涼しいお」


111 :寄り道 ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 23:46:12.93 ID:3G7vabSGO

(゚、゚トソン 「そうですね。だいぶ暑くなってきましたが、やはり水辺は涼しいですね」

(〃^ω^) 「おー! ブーンするお!」

(゚ー゚トソン 「転んだりして、川に落っこちないで下さいね?」

(〃^ω^) 「だいじょうぶだお! ちゃんと気をつけるお!」

・・・・
・・・

(゚、゚トソン 「初めて来ましたが、なかなかいい所ですね、ここは」

(〃^ω^) 「トソンもここに来るの初めてだったのかお? ぼくもだお! いっしょだお!」

(゚ー゚トソン 「そうですね、いっしょですね」

(〃^ω^) 「おっおっお」


113 :寄り道 ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 23:48:07.37 ID:3G7vabSGO

(゚、゚トソン 「さあ、そろそろお家に帰りましょうか」

(〃^ω^)つ 「うんお!」

(゚、゚トソン 「? 手ですか?」

(〃^ω^)つ 「お!」

(〃^ω^)つ⊂(゚ー゚トソン 「なんですか、急に?」

(〃^ω^) 「お! なんでもないお! トソンとおててつなぎたいだけだお!」

(゚、゚トソン 「夕焼けが綺麗ですね」

(〃^ω^) 「ホントだおー! お空がまっ赤だお!」

「うんお!」 (〃^ω^)つ⊂(゚ー゚トソン 「たまには、寄り道もいいものですね」


 − 寄り道 おしまい −


116 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/22(土) 23:50:03.92 ID:3G7vabSGO

 〜 (゚、゚トソンの日記 〜

色々あれど、日々恙無く、私達はいっしょに暮らしてきました。
朝、目が覚めたらそばには誰もおらず、全ては春の日の夢だったのかもと、思うこともしばしばで。

ですが夢は現実で、私がここにいるように、ブーンもここにいます。
既にブーンはいくつも私の心に思い出を刻んでくれています。

ブーンが夢だったとは、絶対に思うことはないでしょう。

……変な文章ですね。今朝見た、あまり良いとはいえない夢が原因ですかね?
全てが夢だった。ブーンとの日々は幻だった。そんな夢です。

とても怖い、とてつもなく恐ろしい夢でしたね。


(〃´ω`((-、-トソン 「でも、それは夢でした。現実はちゃんと、私のそばに……」


 − 第十章 お題と私と感謝の気持ち おしまい −


   − 夢は次章へつづきます −   


120 :ブーンのだいえっと ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:54:00.51 ID:wnLN8He70

(゚、゚トソン
つ^ω^)ナデナデ

(゚、゚トソン 「……」
つ^ω^) ?

(゚、゚トソン
つ^ω^)ナデナデ

(゚、゚トソン 「……ブーン?」
つ^ω^) 「お?」

(゚、゚トソン 「……最近ちょっとぽよんぽよんでは?」
つ;^ω^) 「……お」

(゚、゚トソン 「明らかに食べすぎですね」

(;^ω^) 「そ、そうかお?」


122 :ブーンのだいえっと ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:54:57.73 ID:wnLN8He70

(゚、゚トソン 「……今日のお昼、また生野菜残してましたね?」

(;^ω^) 「セロリとかブロッコリーはにがてだお。にがいお、味がしないお」

(゚、゚トソン 「それでいて、お饅頭は私の分まで食べましたね?」

(;^ω^) 「あ、あれはちょっとまちがったんだお。ごめんおー」

(゚、゚トソン 「何にせよ、ダイエットは必要ですね」

(;^ω^) 「だいえっと?」

(゚、゚トソン 「運動です──ハッ!?」

(〃^ω^) 「お! 運動するお! ブーンするお! トソンもいっしょにするお!」

(゚、゚;トソン 「い、いえ私は……」

(〃^ω^) 「お! いっしょだお! いっしょに走るんだお」


125 :ブーンのだいえっと ◆iW2kGg44LU :2008/11/22(土) 23:55:28.70 ID:wnLN8He70

(゚、゚;トソン 「わた……」

(〃^ω^)+ キラキラ

( 、 ;トソン 「いっしょに……走りましょうか……」

・・・・
・・・

< 大学 翌日 >

ミセ*゚ー゚)リ 「あれ? トソンは?」

ζ(゚ー゚*ζ 「なんか、全身筋肉痛だって」

ミセ;゚д゚)リ 「何したの、あいつ?」


 − ブーンのだいえっと おしまい −


139 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:11:39.60 ID:KNjekJHK0

(゚、゚トソン 「では、大学へ行って来ますので、お留守番よろしくね」

( ^ω^) 「お!」

(゚、゚トソン 「今日のお昼はツンちゃんが食べにくると思いますので」

( ^ω^) 「お! 昨日聞いたお。ちゃんとおぼえてるお。全部1人で食べちゃダメなんだおね」

(゚、゚トソン 「1人で食べてしまったら、確実にブーンがぶっ飛ばされますね」

(;^ω^) 「おー……」

(゚ー゚トソン 「それじゃあ、いってきますね」

(〃^ω^)ノシ 「いってらっしゃいだお!」

ガチャ バタン カチッ


 − 第十章 異夢 日和とブーンとある1日 −


( ^ω^) 「おー……」


140 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:12:14.54 ID:KNjekJHK0

〜 午前中 〜

ガラガラガラ

( ^ω^) 「お! 今日もいい天気だお」

( ^ω^) 「お空が青いおー……」

( ^ω^) 「あの雲おもすれー形だお」

( ^ω^) 「……お? テレビの時間だお」

ポチッ

( ^ω^) 「おー」

( ^ω^) 「お!」

(〃^ω^) 「おっおっお」

(〃^ω^) 「おもしろかったおー」


144 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:13:35.58 ID:KNjekJHK0

( ^ω^) 「ココア飲むお」

コポコポコポ

(〃^ω^)U~ 「あまいお」

( ^ω^) 「お! あれがあったお!」

ガサガサ

(〃^ω^)○ 「さくらもちおいしいお」

パクパク ゴクゴク

( ^ω^) 「おいしかったおー」

( ^ω^) 「……」

( ^ω^) 「お勉強するお」


145 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:13:53.64 ID:KNjekJHK0

カキカキ

( ^ω^) 「ア、イ、ウ、エ、オ……」

( ^ω^) 「一、二、三、□、五、ハ、ナ、八……?」

(;^ω^) 「おー? どこでまちがったかお……?」

(;^ω^) 「かんじはむずかしいお。あとでトソンにおしえてもらうお」

( ^ω^) 「ご本よむお!」

パラパラ

(〃^ω^) 「うさぎさん♪ またさわりたいおー」

(〃^ω^) 「ゾウさん大きかったおー」

パラパラ


149 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:15:43.52 ID:KNjekJHK0

(〃^ω^) 「おー」

(〃´ω`) 「おー……」

(〃´ω`) zzz

・・・・
・・・

ピンポーン

(〃´ω`) zzz

ピンポーン

(〃´ω`) zz……?

ピンポーンピンポーンピンポーン

( つω`) 「おー……?」


150 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:16:08.29 ID:KNjekJHK0

トテトテ ソー ジー

(〃^ω^) 「お!」

ガチャ

ξ#゚听)ξ 「遅い! さっさと開けなさいよ!」

(;^ω^) 「ご、ごめんお……」

ξ゚听)ξ 「……寝てたわね?」

(;^ω^) 「お……」

ξ--)ξ 「まあ、いいわ。お茶もらうわよ?」

( ^ω^) 「お! お茶は僕がいれるお。ツンはお客さんだお」

ξ゚听)ξ 「お客って、あんた、今更……」


151 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:17:45.82 ID:KNjekJHK0

( ^ω^) 「あれだお、したじき中にもれーぎありってやつだお!」

ξ゚听)ξ 「親しきね。……じゃあ、お願いしようかしら」

(〃^ω^) 「お!」

コポコポ

ξ゚听)ξ旦~ 「で、寝てたってことは、勉強終わったの?」

(;^ω^) 「お……」

ξ゚听)ξ 「しょうがないわね……」

(;^ω^) 「かんじがむずかしいんだお……」

ξ゚听)ξ 「ちゃんと終わらせなきゃ、今日は外行くの禁止ね?」

( ´ω`) 「おー……。うんお……」


153 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:18:06.43 ID:KNjekJHK0

ξ--)ξ 「全く……。ご飯食べたら手伝ってあげるから、ちゃんと終わらせるのよ?」

(〃^ω^) 「お! ありがとうだお、ツン!」

ξ゚ー゚)ξ 「はいはい、じゃあ、ご飯の準備しましょうか」

(〃^ω^) 「うんお!」

ξ゚听)ξ 「今日はトソン何作ってったの?」

( ^ω^) 「お魚さんやいたやつと、おみそ汁と、ダイコン煮たやつだお」

ξ;゚听)ξ 「随分渋いわね。まあ、美味しいからいいんだけど」

(〃^ω^) 「トソンのご飯はおいしいお!」

ξ゚听)ξ 「で? サラダは?」

(;^ω^) 「……お。おー、おー……」

ξ゚听)ξ 「あるのね? あんたねー、ちゃんと生野菜も食べなさいよ?」


155 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:21:19.18 ID:KNjekJHK0

(;^ω^) 「トソンがマヨネーズいっぱいかけちゃダメって言うから、ちょっとだとあんまりおいしくないお」

ξ゚听)ξ 「あんたのあれは、サラダじゃなくてマヨネーズ食べてるようなもんだから、トソンは間違ってないわよ」

(;^ω^) 「おー……」

ξ゚听)ξ 「ちゃんと食べなさい」

(;^ω^) 「はいですお……」

パクパク ゴクゴク

ξ゚听)ξ 「さて、ちゃっちゃっと片付けて勉強するわよ」

(;^ω^) 「セロリにがかったおー……」

ガチャガチャ ジャー キュッキュッ

ξ゚听)ξ 「違うわよ、4は□じゃなくて四、五の次は六」

( ^ω^) 「お! ホントだお。ここがまちがってたのかお!」


159 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:24:35.34 ID:8ytE734AO

ξ゚听)ξ 「まあ、ちょっと形似てるし、最初は仕方ないかもね」

(〃^ω^) 「ツンすごいお。頭いいおー!」

ξ*゚听)ξ 「べ、別にこんなの大したことないわよ。ほ、ほら、次は算数でしょ?」

(〃^ω^) 「お!」

カキカキ カキカキ

(〃^ω^) 「おわったおー!」

ξ゚听)ξ 「お疲れさま」

(〃^ω^) 「お!」

ξ゚听)ξ 「ええ、行っていいんじゃない? 勉強はちゃんと終わったんだし」

(〃^ω^) 「ツンもいっしょに行くお!」

ξ゚听)ξ 「アタシは、別に……」


161 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:26:20.35 ID:8ytE734AO

(〃^ω^) 「ツンもいっしょに遊ぶお!」

ξ*゚听)ξ 「しょ、しょーがないわね……。手加減して走りなさいよ?」

(〃^ω^) 「お! いってきまーすお!」

ガチャ バタン カチッ トテトテトテ

・・・・
・・・

(〃^ω^) 「公園、とーちゃーくだお」

ξ;゚听)ξ 「もうちょいゆっくり走れっての!」

(〃^ω^) 「お! ヒート、おいすー」

ノパ听) 「おぉぉぉぉ! ブーン、ツン、おいぃぃぃぃす!」

ξ;゚听)ξ 「うるさい! こんにちは」


162 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:28:41.90 ID:8ytE734AO

(〃^ω^) 「今日は何して遊ぶかお?」

ノパ听) 「遊びじゃないぞぉぉぉぉ! 修行だぞぉぉぉぉ!」

ξ゚听)ξ 「ずっと走り回る以外ならなんでも」

(〃^ω^) 「それじゃ、ブランコ行くお! 今はだれもいないお!」

ノパ听) 「よぉぉぉぉし! バランス感覚の修行だなぁぁぁぁ!」

イクオー! ウォォォォ! ウルセー! キャッキャッ ワイワイ

・・・・
・・・

(〃^ω^) 「おー。楽しかったおー!」

ノハ;゚听) 「疲れたぞぉぉぉぉ!」

ξ;゚听)ξ 「ブランコで1回転すんじゃないわよ……」


166 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:30:39.50 ID:8ytE734AO

(〃^ω^) 「お水飲むお」

ξ゚听)ξ 「待ちなさいよ。今日はあんたの分もジュース代もらってきてるわよ」

(〃^ω^) 「ホントかお!」

ξ゚听)ξ 「お昼はそっち持ちだったからね。デレからよ」

ノハ*゚听) 「……」

ξ゚听)ξ 「あんたの分はないわよ」

ノハ´凵M)

( ^ω^) 「ヒート、ぼくの分、半分あげるお!」

ノハ*゚听) 「……ホ、ホントか!?」

ξ--)ξ 「……全く。いいわ、あんたの分はアタシがおごってあげるわよ」


167 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:33:10.93 ID:8ytE734AO

ノハ*゚听) 「おぉぉぉぉ! ツン! ありが──」

ウルサイッテイッテルデショーガ!
ξ゚听)ξつ#)听)ハ グハァッ!

・・・・
・・・

(〃^ω^) 「いちごぎゅーにゅー!」

ξ゚听)ξ 「つぶつぶ……はさすがにパックだとないか。普通のオレンジでいいわ」

ノパ听) 「スポーツドリンクもないな。牛乳でいいぞ」

(´・ω・`) 「ん? あれは……」

(´・ω・`) 「やあ、ブーン君。それと……」

(〃^ω^)ノ 「あ、ショボンだお! こんにちはですお」


169 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:34:50.52 ID:8ytE734AO

ξ゚听)ξ 「誰? ……いや、何か見覚えある顔だわ」

ノハ*゚听) 「うぉぉぉぉ! まんじゅうが歩いてるぞぉぉぉぉ!」

(´・ω・`) 「あはは、みんな特製ショボン饅頭は知っていてくれてるんだ、嬉しいね」

(〃^ω^) 「こっちがツンで、こっちがヒートだお。2人ともぼくのお友達だお!」

ξ゚听)ξ 「ツンです。はじめまして」

ノパ听) 「ヒートだ──です。はじめまして」

(´・ω・`) 「うん、はじめまして、ショボンだよ。商店街でお饅頭屋さんをやってるよ」


( ^ω^) 「今日はここでなにをしてるんですかお?」

(´・ω・`) 「うん、いい質問だね。最近僕は、饅頭の移動販売をしてるんだ」

ξ゚听)ξ 「あの自転車ですか?」

(´・ω・`) 「そうだよ。トソンちゃん……は知ってるかな? 知ってるみたいだね」


170 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:36:58.46 ID:8ytE734AO

ノパ听) 「知ってる! ブーンの家族だぞ!」

(´・ω・`) 「彼女のアドバイスでひらめいたんだ。直接子供達に見せて売った方が
       特製ショボン饅頭は売れそうなんでね」

ξ;゚听)ξ 「ああ、あれね……」

(〃^ω^) 「ショボンまんじゅうすっごくおいしいお! ぜったい売れるお!」

(´・ω・`) 「ははは、ありがとう。ちょっと自信付いたよ。──ん? 見た所ティータイム中かな?」

ノパ听) 「休憩中だぁぁぁぁ!」

( ^ω^) 「いっぱい遊んだから一休みだお」

(´・ω・`) 「そっかそっか。じゃあ、これをあげよう。おやつ代わりにね」

(〃^ω^)つ(´・ω・`) 「おー! ショボンまんじゅうだおー! ありがとうだお!」

ノハ*゚听)つ(´・ω・`) 「これうまいんだぞぉぉぉぉ! ありがとぉぉぉぉ!」

ξ;゚听)ξつ(´・ω・`) 「エエト、アリガトウゴザイマス……」


171 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:38:51.16 ID:8ytE734AO

(´・ω・`) 「うん。喜んでくれて何よりだ」

(〃^ω^)}・ω・`) 「おいしいお!」

ξ゚听)ξ 「あの、お代は……」

(´・ω・`) 「ははは。それはあげたものだよ? 君はしっかりした子だね。
       でも、子供は素直が一番。遠慮なく受け取って欲しい」

ノハ*゚听) 「うまかったぞぉぉぉぉ!」

ξ;゚听)ξ 「早! あ、えっと、ありがとうございました」

(´・ω・`)ノシ 「うん、それじゃあ僕は行くから。またね、ブーン君、ツンちゃん、ヒートちゃん」

ノハ*゚听)ノシξ゚听)ξノシ(〃^ω^)ノシ 「「「バイバーイ(だお)」」」

・・・・
・・・


174 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:40:18.61 ID:8ytE734AO

ノパ听)ノ 「よぉぉぉし、修行再開だぁぁぁぁ!」

( ^ω^)ノ 「おー!」

ξ゚听)ξ 「あんたらはホントに元気ね……」

( <●><●>) 「全くです。ですが、それはツンにも当てはまることはわかってます」

ξ:゚听)ξ 「うわ! あんたいつの間に!?」

(〃^ω^) 「お! ワカッテマス、おいすー!」

( <●><●>) 「こんにちは、皆さん」

(〃^ω^) 「ワカッテマスもいっしょに遊ぶお!」

( <●><●>) 「そのつもりで来ましたが……お手柔らかにお願いします」

ノパ听) 「よぉぉぉぉし! 次は走って捕まえる修行だぁぁぁぁ!」

( <●><●>) 「それが鬼ごっこと言われる遊戯だということはわかってます」


177 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:42:49.42 ID:8ytE734AO

(〃^ω^) 「お! じゃあ、ツンがおにだお!」

ノパ听) 「オニだ!」

( <●><●>) 「鬼ですね」

ξ#゚ー゚)ξ 「あんたら、何か言葉に含みがあるように聞こえるんだけど……?」

ヾ(〃^ω^)ノシ 「にげるおー!」

( <●><●>)ノパ听) 「おー!」

ξ#゚听)ξ 「マテや、コラー!」

・・・・
・・・

バイバーイ デハマタ

( ^ω^) 「おっおっお♪」

ξ゚听)ξ 「さすがに疲れたわ……」


179 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:44:59.01 ID:KNjekJHK0

( ^ω^) 「おー。今日は晩ご飯はどうするんだお?」

ξ゚听)ξ 「デレ次第よ。まあ、あんたんちで食べた方がいいもの食べれるのは確かだけど」

( ^ω^) 「じゃあ、いっしょに食べるお!」

ξ--)ξ 「デレもたまにはちゃんと自分で作らないと、いつまでたっても料理上手くなんないのよね」

(;^ω^) 「デレの作ったご飯は、なんか色が黒いお」

ξ゚听)ξ 「ま、デレにあんたんちで作らせて、被害を共有するのもいいかもね」

(;^ω^) 「おー? よくわからんけど、おことわりしたほうがいい気がしてきたお……」

ξ゚听)ξ 「んじゃ、一旦帰るわ。またね」

(〃^ω^)ノシ 「バイバーイだお」

トテトテ カチッ ガチャ バタン

( ^ω^) 「ただいまーだお」


182 : ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:46:22.39 ID:KNjekJHK0

( ^ω^) 「トソンはまだみたいだお……」

トテトテ ガラッ

(〃^ω^) 「おー……。 お空が赤くてきれいだおー」

(〃^ω^) 「あの雲に乗ってみたいおー」

カチッ

(〃^ω^)!!!

トテトテトテ ガチャ バタン

「ただいま、ブーン」

「おかえりなさーいだお!!!」

「ちゃんとお留守番できましたか?」

「うんお! 今日ね、今日ね──」


 − 第十章 異夢 日和とブーンとある1日 おしまい −


183 :狐の嫁入りと虹 ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:47:32.56 ID:KNjekJHK0

< 公園 >

( ´ω`) 「おー……」

ノハ´凵M) 「うぁ……」

ξ゚听)ξ 「全く、雨ぐらいで何よ……」

( ´ω`) 「だってお、お空は青いのに雨は変だお」

ノハ´凵M) 「おかしいぞぉ……」

ξ゚听)ξ 「まあ、確かに変わった天気ね」

(゚、゚トソン 「ブーン?」

ζ(゚ー゚*ζ 「ツンちゃーん!」

川д川 「ヒートちゃーん」


187 :狐の嫁入りと虹 ◆iW2kGg44LU:2008/11/23(日) 00:49:02.45 ID:KNjekJHK0

(〃^ω^) 「おー! トソンだおー!」

ノハ*゚听) 「貞子だぁぁぁぁ!」

ξ*゚听)ξ 「わざわざ迎えに来なくてもいいのに……」

(゚、゚トソン 「急に降り出しましたからね」

川д川 「まあ、でも、すぐにあがるかも」

( ^ω^) 「おー……、なんでお空は青いのに雨ふってるんだお?」

(゚、゚トソン 「これは天気雨とか、狐の嫁入りとか言われるものですよ」

(;^ω^) 「お? キツネさんがおよめさんになると、青いお空で雨がふるのかお?」

(゚ー゚トソン 「詳しくは、あとでご本を読みながら教えますよ」

ξ゚听)ξ 「そういう天気があるってわけね」

ζ(゚ー゚*ζ 「そーゆーこと」


190 :狐の嫁入りと虹 ◆iW2kGg44LU :2008/11/23(日) 00:50:27.83 ID:KNjekJHK0

ノハ*゚听) 「おぉぉぉぉ! ホントに雨がやんできたぞぉぉぉぉ!」

川ー川 「あはは、傘いらなかったね」

ξ゚听)ξ 「そんなことないわよ。ちょっとは濡れる時間減ったし」

ζ(^ー^*ζ 「ふふふ……」

ξ*゚听)ξ 「な、なによ……」

(゚、゚トソン 「さあ、帰りましょうか」

( ^ω^) 「……お?」

ノパ听) 「あ?」

(〃゚ω゚) 「おおおおおー!?」

ノハ*゚听) 「うぉぉぉぉぉぉ!!!」

ξ*゚听)ξ 「あ……虹?」


191 :狐の嫁入りと虹 ◆iW2kGg44LU :2008/11/23(日) 00:52:32.36 ID:KNjekJHK0

(゚、゚トソン 「本当ですね。綺麗に虹が」

(〃゚ω゚) 「トソーン! にじってなんだお? すごいお!」

ノハ*゚听) 「きれいだぞぉぉぉぉぉ!!!」

(゚、゚トソン 「虹というのは光のプリズムが──」

ζ(゚ー゚;ζ 「トソンちゃん、それじゃ絶対ブーンちゃんわかんない」

(゚、゚;トソン 「虹の説明は難しいですね……」

(〃゚ω゚) 「すごいお! すごいおー!!!」

(゚、゚トソン 「虹というのはですね、雨があがった後とかにお空にかかる七色の橋みたいなものですよ」

ξ*゚听)ξ 「へー……」


195 :狐の嫁入りと虹 ◆iW2kGg44LU :2008/11/23(日) 00:53:29.75 ID:KNjekJHK0

ζ(゚ー゚;ζ (あ、ツンちゃん信じちゃった。珍しい……言葉だけしか知らなかったのか……)

(〃^ω^) 「はしかお! すごいお! わたってみたいお!」

(゚ー゚トソン 「空を飛べたら、渡れるかもしれませんね」

(〃^ω^) 「おー! いつか行ってみたいお! お空のにじ!」

ノハ*゚听) 「行きたいぞぉぉぉぉ!!!」

ξ*゚听)ξ 「行ってみたいわね……」

(〃^ω^) 「お! いつかみんなで行くお! お空のにじ!!!」


 − 狐の嫁入りと虹 おしまい −


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