3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:25:58.25 ID:tfqOcxLcO
 
2nd.Season  2かいめ


   _   ( ^ω^)
   |\ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`)
  ./..\\          旦 \⊂. )
 /@ \|=================|_ノ
 \ @ /@ @ @ @ @ @\
   \ ノ@ @ @ @@ @ @ @\
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


( ^ω^)「特に進展もなく次の日へ」

(´・ω・`)「誰に言ってるのさ?」

( ^ω^)「時間の経過とか場面転換とかわかりづらい話なんだお」

(´・ω・`)「はいはい、メタメタ」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:27:48.14 ID:tfqOcxLcO
  
( ^ω^)「しかし、意外と元気だったおね、ドクオ」

(´・ω・`)「そうだね、思ったより落ち込んでもいなかったね」

( ^ω^)「割り切って考えられるようになったのかもしれんお」

(´・ω・`)「何かいい事でもあったのかもしれないね」

( ^ω^)「まあ、何にせよ、今日は後から来るって約束はしたお」

<ピンポーン♪

   _   ! (^ω^ )
   |\ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`) !
  ./..\\          旦 \⊂. )
 /@ \|=================|_ノ
 \ @ /@ @ @ @ @ @\
   \ ノ@ @ @ @@ @ @ @\
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:29:15.05 ID:tfqOcxLcO
   
( ^ω^)「早速来たかお」

(´・ω・`)「早かったね」


           
.     /⌒ヽ ハイハイオット
    (^   )    ._
.     と   |    .|\ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`)
.      し--J    ./\ \          旦 \⊂. )
           /@ \|=================|_ノ
           \ @ /@ @ @ @ @ @\
             \ ノ@ @ @ @@ @ @ @\
               ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


(´・ω・`)b「何だか見覚えある光景かもしれないけど、決して手抜きじゃないよ」

(^ω^ )(いらんな事言うなお)

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:31:10.63 ID:tfqOcxLcO
  
           
  ナニヨ?. /⌒ヽ オ?
.ξ゚听)ξ(^;  )   ._
 ∪ i□ と   |   |\ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`) オヤオヤ
.  し'ノ   .し--J   ./\\            旦⊂. )
           /@ \|=================|_ノ
           \ @ /@ @ @ @ @ @\
             \ ノ@ @ @ @@ @ @ @\
               ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


( ^ω^)「おいすー。今日はどうしたんだお?」

ξ゚听)ξ「何よ? 用が無きゃ来ちゃいけないの?」

( ^ω^)「そんなことは言わんけど、前触れ無く来るのは珍しいお」

ξ゚听)ξ「まあ、用事はあるんだけどね」

( ^ω^)「そうなのかお? とにかく上がれお。こたつ入るお」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:33:15.58 ID:tfqOcxLcO
 
(´・ω・`)「やあ」

ξ゚听)ξ「あんた、いっつもここにいるわよね?」

(´・ω・`)「ここは僕の家のみたいなもんだしね」

( ^ω^)「俺の家だお」

(´・ω・`)「そうとも言う」

( ^ω^)「そうとしか言わねーお」


   _ξ゚听)ξ ( ^ω^)
   |\ ̄ ̄旦 ̄ ̄旦 ̄ ̄\(・ω・`)
  ./..\\          旦 \⊂. )
 /@ \|=================|_ノ
 \ @ /@ @ @ @ @ @\
   \ ノ@ @ @ @@ @ @ @\
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:36:08.78 ID:tfqOcxLcO
  
ξ゚听)ξ「今日はドクオは来てないのね?」

( ^ω^)「後で来るはずだお」

( ^ω^)「ドクオに用事かお?」

ξ゚听)ξ「いや、別にないけど」

( ^ω^)「ないのかよ」

ξ゚听)ξ「そういえば昨日、ドクオのバイト先に行ったわ」

( ^ω^)「お? 何しにだお?」

ξ゚听)ξ「お弁当買いに」

ξ゚听)ξ「というか、ドクオがあそこでバイトしてるのは知らなかったから偶然だけど」

( ^ω^)「あそこの弁当は結構美味いお」

( ^ω^)「ご飯の盛りが良い感じだお」



14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:38:10.32 ID:tfqOcxLcO
   
(´・ω・`)「それは多分友達補正だと思うけど」

(´・ω・`)「チェーン店じゃないし、独自の味付けでなかなか良かったね」

ξ゚ー゚)ξ「カツ丼は及第点以上だったわ」

( ^ω^)「1人で行ったのかお? それにしちゃ遠いとこだけど」

ξ゚听)ξ「ううん、クーと一緒よ」

( ^ω^)「クー……」

(;^ω^)「ああ、素直クールかお……」

(´・ω・`)「知り合い?」

( ^ω^)「一応は」

ξ゚听)ξ「ショボンは会ったことなかったかしら? 私と同じ学科の子よ」

(´・ω・`)「多分、ないんじゃないかな?」



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:40:06.34 ID:tfqOcxLcO
 
( ^ω^)「ひょっとして、昨日学食で一緒だったツンの友達は素直じゃないかお?」

ξ゚听)ξ「そうだけど、何で昨日、私が学食にいたこと知ってるの?」

(´・ω・`)「昨日、学食で僕と会ったじゃないか」

ξ゚听)ξ「会ってないわよ」

( ^ω^)(こいつ、表情一つ変えずに言い切りおった)


   _ξ゚听)ξノシ ( ^ω^ )
   |\ ̄ ̄旦 ̄ ̄旦 ̄ ̄\(´・ω・`)
  ./..\\          旦 \  ⊃
 /@ \|=================|_ノ
 \ @ /@ @ @ @ @ @\
   \ ノ@ @ @ @@ @ @ @\
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:42:03.60 ID:tfqOcxLcO
  
(´・ω・`)「まあ、別にいいけどさ」

(´・ω・`)「ってことは、あの子が素直さんね」

(´・ω・`)「なかなかの別嬪さんだね」

ξ゚听)ξ「別嬪さんって、あんたいつの時代の人間よ」

(;^ω^)「あいつ、見た目はいいけど性格がなぁ……」

(´・ω・`)「悪いの?」

(;^ω^)「いや、悪いってわけじゃないんだけど」

(;^ω^)「何て言うか、身も蓋もないんだお」


(´・ω・`)「うん、すまない、また回想なんだ」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:44:14.65 ID:tfqOcxLcO
   
< 大学 >


( ^ω^) フンフフフフ〜ン♪

ξ゚听)ξ「あら、ブーンじゃない」

( ^ω^)「お、ツン、おいすー。今帰りかお?」

ξ゚听)ξ「ええ、そうよ」

( ^ω^)「じゃあ、一緒に帰るかお?」

ξ゚听)ξ「ええ、そうしまし……って、ごめん、今、友達待ってたんだった」

( ^ω^)「お、じゃあ、別の方がいいかお」

川 ゚ -゚)「私の事は気にせず、恋人同士一緒に帰ればいいと思うぞ?」

(;^ω^)「お?」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:46:22.26 ID:tfqOcxLcO
 
ξ*゚听)ξ「ク、クー、いつの間に……ってか、私達はベツニソンナンジャ……」

川 ゚ -゚)「なるほど、君がツンの話によく出てくるブーン君かね」

(;^ω^)「そうですけど、どちら様ですかお?」

川 ゚ -゚)「申し遅れた、私は素直クール、ツンの友人で同じクラスの学生だ」

( ^ω^)「これはこれは御丁寧にどうも。僕は御察しのようにツンの幼馴染のブーンですお」

川 ゚ -゚)「ふむ……」

(;^ω^)「な、何ですかお?」

川 ゚ -゚)「いや、聞いていた印象と若干違っていたのでな」

(;^ω^)「はあ、そうですかお」

川 ゚ -゚)「丸っこいな、君は。くまのプーさんみたいだ」

(;^ω^)「初対面なのに随分と辛辣だな、おい」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:49:02.99 ID:tfqOcxLcO
  
ξ*゚听)ξ「プーさんならかわいいから褒め言葉じゃない!」

(;^ω^)「一切褒められてる気がしねーお」

川 ゚ -゚)「む、すまん……やはり私の言動はあけすけ過ぎるらしいな」

川 ゚ -゚)「なるべく気を付けているつもりなのだが、気に障ったのなら謝ろう、すまない」

(;^ω^)「いや、別にかまわんお。いきなり過ぎて反応に困ったぐらいで怒ってはいないお」

川 ゚ -゚)「そうか? でも、もう少しオブラートに包んで言うように努力してみるよ」

川 ゚ -゚)「そうだな……」

川 ゚ -゚)「君はあれだな、首都の名前を冠しながらも別県にある某テーマーパークの黄色いクマのキャラクターに似ているな」

(;^ω^)「プーさんな。そこまで言ったら誰でもわかるわ」

(;^ω^)「つーか、オブラートに包む位置おかしいだろ」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:51:08.41 ID:tfqOcxLcO
   
   _ξ゚听)ξ (;^ω^)b
   |\ヽつ旦  ̄ ̄旦 ̄ ̄\(・ω・`)
  ./..\\            旦⊂. )
 /@ \|=================|_ノ
 \ @ /@ @ @ @ @ @\
   \ ノ@ @ @ @@ @ @ @\
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


(;^ω^)b「終始そんな感じで、話してると妙に疲れるやつだお」

( ^ω^)「悪いやつではないんだけどね」

(´・ω・`)「なるほどね。随分変わった人みたいだね」

ξ゚听)ξ「確かに、クーはちょっと変わってるわね」

ξ゚听)ξ「本人もそれは認めてるし、クーの事を知ってる人は大体そんな印象を持ってるわ」

(´・ω・`)「まあでも、ツンに変わってるなんて言われたくないだろうけどね」

( ^ω^)「お前にもな」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:53:32.43 ID:tfqOcxLcO
 
( ^ω^)「そもそも、俺はそんなに丸っこくないお」

( ^ω^)「プーさんにも似てないし」

(´・ω・`)「……」

ξ゚听)ξ「……」

(;^ω^)「何か言えお」


     ズズー
   旦ξ(゚、゚ξ ( ^ω^ )
   |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦 ̄ ̄\(-ω-`) ズズー
  ./..\\            旦⊂. )
 /@ \|=================|_ノ
 \ @ /@ @ @ @ @ @\
   \ ノ@ @ @ @@ @ @ @\
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:55:15.60 ID:tfqOcxLcO
 
( ^ω^)「まあいいお。つまり、昨日は素直と一緒にドクオのバイト先に……」

(;^ω^)「ツン、素直は例のあの調子でドクオに何か言ったのかお?」

ξ゚听)ξ「ううん、何にも」

ξ゚听)ξ「ドクオ、バイト中だったから挨拶程度よ」

(;^ω^)「それなら良かったお」

(;^ω^)「ドクオがあの調子で素直に何か言われたら自殺しかねないお」

(´・ω・`)「もし言われてたら、大学であんなに元気じゃなかっただろうけどね」

( ^ω^)「そういえばツン、バイト中のドクオ、どうだったかお?」

ξ゚听)ξ「どうって?」

( ^ω^)「何か落ち込んでたりしてなかったかお?」

ξ゚听)ξ「え? ……うーん、どちらかといえばすごい元気だった」

(;^ω^)「そうなの?」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:57:12.48 ID:tfqOcxLcO
  
ξ゚听)ξ「これまで見たことないような満面の笑みを浮かべてた気がする」

(;^ω^)「へー、そう……あっれー?」

(;^ω^)「バイトに入る前に何か良い事でもあったのかおね?」

(´・ω・`)「あったんじゃないかな?」
   チラッ
(・ω・`)「バイト前か……バイト中にでも」

ξ゚听)ξ「?」

(^ω^ )「ああ……そうかもしれんね」

        ?
   _ξ゚听)ξ (^ω^ )
   |\ ̄ ̄旦 ̄ ̄旦 ̄ ̄\(・ω・`)
  ./..\\          旦 \. d. )
 /@ \|=================|_ノ
 \ @ /@ @ @ @ @ @\
   \ ノ@ @ @ @@ @ @ @\
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:59:09.49 ID:tfqOcxLcO
   
( ^ω^)「ひょっとして俺ら、心配損?」

(´・ω・`)「何にせよ、元気になって幸いじゃないか」

( ^ω^)「……そういうことにしとくかお」

(´・ω・`)「失敗も大袈裟に受け取るけど、成功も大袈裟に受け取ったりするんじゃないかな?」

(´・ω・`)「この場合は成功というのかわかんないけど、ポジティブに勘違いしたというか」

( ^ω^)「その辺をしばらく温かい目で見守ろうと決めたのはこっちだしな」

(´・ω・`)「面白そうだからと」

( ^ω^)「加担としといてなんだけど、ひでえ理由だな」

(´・ω・`)「どうせ間違いそうな時はちゃんとフォローするんでしょ?」

( ^ω^)「まあ、少しでも人付き合いの苦手意識を克服できればいいと思ってるお」


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:01:11.12 ID:/ge2WswfO
 
ξ゚听)ξ「何の話?」

( ^ω^)「大した話じゃないお。単純なのって素晴らしいねって話だお」

ξ゚听)ξ「ふーん」

( ^ω^)「てか、ツン、何でドクオのバイト先の店に行ったんだお?」

ξ゚听)ξ「お弁当買いに、ってさっき言わなかったっけ?」

( ^ω^)「そこじゃなくて、何でここから結構遠いあの店に行ったのかって話だお」

ξ゚听)ξ「ああ、クーの家があの近くだからよ」

( ^ω^)「なるほど。素直の家に遊びに行ってたのかお」

ξ゚听)ξ「そんなとこ」

ξ゚听)ξ「本当はクーがご飯を御馳走してやる、なんて言って家に招待してくれて」

ξ゚听)ξ「折角だから2人で料理しようかって話になって」


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:03:15.24 ID:/ge2WswfO
  
ξ゚听)ξ「でも、やっぱり私達じゃ作るのは難しいって話になって、お弁当買うことにしたの」

( ^ω^)「女2人でそれはいささか情けない気もするが、懸命だとも思う」

( ^ω^)「つーか、素直も料理下手なのかお?」

ξ゚ぺ)ξ「“も”?」

( ^ω^)「いや、そこは今更憤慨するような場所じゃねえお」

( ^ω^)「料理出来ないから弁当にしたんだろうが」

(´・ω・`)「やれやれ、今時料理一つ出来ないなんてね」

ξ゚ぺ)ξ ムッ

( ^ω^)「お前が言うなお。そして無駄に焚き付けんなお」

( ^ω^)「俺は食材の尊い生命が無下に散る事は何を置いても避けたい」


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:05:22.77 ID:/ge2WswfO
   
ξ゚听)ξ「まあ、いいわ」

ξ゚听)ξ「それで、クーの家で作ろうとした料理なんだけど」

ξ゚听)ξ「クーが材料だけは前もって揃えてたのよ」

ξ゚听)ξ「でも、2人で作り方見てこれは難しいと諦めたの」

( ^ω^)「そんな難しい料理作ろうとしてたのかお」

ξ゚听)ξ「それで、折角用意した材料を無駄にするのも良くないと思ったから」

ξ゚听)ξ□「あんたなら作れるんじゃないかと思ってもらって来たの」

(;^ω^)「お? そうなのかお?」

(´・ω・`)「その手荷物はそれだったのか」

ξ゚听)ξ「どう? 作れそう?」

(;^ω^)「いや、見てみない事にはなんとも……」


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:08:05.31 ID:/ge2WswfO
 
(´・ω・`)「何を……まあ、取り敢えず材料出してみなよ」

ξ゚听)ξ「そうするわ」

( ^ω^)「んじゃ、取り出すお」

( ^ω^)「えっと……あれ、意外と少ないおね」

( ^ω^)「まずは卵……」

( ^ω^)「それに牛乳……」

( ^ω^)「そして……ホットケーキミックス」


            /⌒ヽ
           ( ^ω^ )
   _ξ゚听)ξ (⊃□⊂
   |\ ̄ ̄旦 ̄ ̄○△ ̄\(・ω・`)
  ./..\\          旦 \⊂. )
 /@ \|=================|_ノ
 \ @ /@ @ @ @ @ @\
   \ ノ@ @ @ @@ @ @ @\
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:09:49.10 ID:/ge2WswfO
  
( ^ω^)「……以上」

ξ゚听)ξ「……」

(´・ω・`)「……」

(;´・ω・`)「……え? 終わり?」

( ^ω^)「終わりだお」

ξ゚听)ξ「終わりよ」

(;´・ω・`)「えっと、それで終わりって事は……その……」

(;´・ω・`)「ツン達が作りたかった料理って……」

( ^ω^)「これから作れる料理といったらあれしかないお」

ξ゚听)ξb「そう、ホットケーキよ!」

(;´・ω・`)「ええー……」


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:11:48.76 ID:/ge2WswfO
   
(;´・ω・`)「いや、ホットケーキってあんた、これ、材料混ぜて焼くだけじゃない?」

ξ゚听)ξ「だけって、火を使う高難度の作業があるじゃない?」

(;´・ω・`)「いやいや、そんなのホットプレートとか使えば誰も失敗しないし、危なくもないよ」

ξ゚听)ξ「難しいわよ」

ξ゚听)ξ「あまりの難しさにクーと2人、取り敢えず材料混ぜて飲んで済ませようかと思ったもん」

(;´・ω・`)「何でそうなるんだよ」

ξ゚听)ξ「でも、分量間違える恐れがあったからそれは思い止まったわ」

(;´・ω・`)「普通に計量カップで測れば間違えないよ」

ξ゚听)ξ「クーの家、計量カップなかったわ」

(;´・ω・`)「それでなんで料理しようと思っちゃったの?」


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:14:16.00 ID:/ge2WswfO
 
ξ゚听)ξ「インスピレーションよ」

(;´・ω・`)「これはひどい」

( ^ω^)「んじゃ、早速作るかお」

(;´・ω・`)「いやいやいや、君は何でそんなに平然としてんの?」

(;´・ω・`)「色々とツッコミ所はあったよね?」

( ^ω^)「ツンなら想定の範囲内だお」
    ウゥ……
( うω;)「それに、ツンがこんな女の子らしい料理を作ろうとしてたという事実だけで僕は満足だお」

(;´・ω・`)「論点そこ?」

ξ*゚听)ξ エッヘン

(;´・ω・`)「今の話で君が威張れる要素は一切ないからね?」


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:16:07.75 ID:/ge2WswfO
  
( ^ω^)「まあ、とにかくホットケーキは美味いからそれで万事オッケーだお」

( ^ω^)「早速作るお」

(´・ω・`)「時間帯とか一切考えないよね。晩ご飯ともおやつともいえない微妙な時間なのに」

( ^ω^)「善は急げだお」

ξ゚听)ξ「ハリー イズ グッド よ」

(;´・ω・`)「何その、ジョニー B グッド みたいな言い方」

            ./⌒ヽ
          ヾ( ^ω^ )ノシ
   _ξ゚听)ξb (    )
   |\ ̄ ̄旦 ̄□○△ ̄\(・ω・`;)
  ./..\\          旦 \⊂. )
 /@ \|=================|_ノ
 \ @ /@ @ @ @ @ @\
   \ ノ@ @ @ @@ @ @ @\
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:18:21.76 ID:/ge2WswfO
   
( ^ω^)「グリル鍋セタップ!」
  パチパチ
ξ*゚听)ξ「わー」

(´・ω・`)「あれ? これ、たこ焼きの鉄板じゃない?」

( ^ω^)「折角だからこれ使って焼くやつ試してみるお」

( ^ω^)「これで焼くとベビーカステラみたいなちっこいのが焼けるみたいなんだお」

(´・ω・`)「まあ、この方が大きなのを焼くよりは、みんなで食べやすいかもしれんね」


            /⌒ヽ
           ( ^ω^ )
   _ξ*゚听)ξ (o_o )
   |\ ̄ 旦 ((___)) ̄\(・ω・`)
  ./..\\    [=◎=]  .旦.\⊂. )
 /@ \|=================|_ノ
 \ @ /@ @ @ @ @ @\
   \ ノ@ @ @ @@ @ @ @\
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:20:14.16 ID:/ge2WswfO
 
ξ;゚听)ξ「そんな……ただでさえ難しいホットケーキを、初めて焼くやり方で試すというの?」

(;´・ω・`)「そんな大げさなものでもないから」

( ^ω^)「何事も習うより慣れろだお」

( ^ω^)「じゃあ、まず材料を……」

ξ゚听)ξ「じゃあ、わ(;´・ω・`)「僕がやるよ。ボウルは勝手に借りるよ」

( ^ω^)(あのショボンが率先して席を立ちおった……)

(´・ω・`)「卵に牛乳、そして粉と……」

(´・ω・`)「流石に全部は入らないから、まずは半分ぐらいね」

(´・ω・`)「どうせ全部食べるんだろうけど」

( ^ω^)「頼むお」


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:22:12.79 ID:/ge2WswfO
  
(´・ω・`)「はい、混ぜ終わりっと」

ξ゚听)ξ

(;´・ω・`)「いや、そんな驚愕した目で見られても……」

( ^ω^)「はいはい、ツンは後で測る練習するお」

( ^ω^)「早速焼くお」

(´・ω・`)「どうぞ、ってか、ドクオは待たないの?」

( ^ω^)「きっと焼いてればその内来るお」

(´・ω・`)「食べ物を前にして君に“待て”が通じるとは思ってなかったけどさ」

( ^ω^)「間に合わなかったらいくつか取っておけばいいお」

(´・ω・`)「そうだね、じゃあ、焼こうか」


72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:24:25.88 ID:/ge2WswfO
   
( ^ω^)「油の代わりに人造バターを敷いて、と」

( ^ω^)「そこに生地をドバっと流し込む」

(;^ω^)「あ、これの火加減どっちだろ?」

(´・ω・`)「たこ焼きは高温、ホットケーキは保温に近い低温だね」

(;^ω^)「形状で見るべきか、生地で見るべきか」

( ^ω^)「ひとまず中間で様子見るお」

( ^ω^)「……」

( ^ω^)「お、早くも生地が固まりつつある……」

(;^ω^)「やべっ、ちょっと入れすぎたかお? 結構膨らんできたお」

ξ;゚听)ξ「プスっとしてクルってしないとまずいわ!」


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:26:09.80 ID:/ge2WswfO
 
(;^ω^)「あれ、ひっくり返すと思ったよりスカスカだお?」

(;^ω^)「あ、この辺まだ焼けてねえ」

(;^ω^)「でも、こっち焼きすぎかお?」

(;^ω^)「思ったより難しいお」

(´・ω・`)「生地足しながら焼く?」

(;^ω^)「いや、まずはこのまま仕上げてみるお」

(;^ω^)「火は通ってるだろうし、形だけ整えて……」


           /⌒ヽ
          (^ω^;)
   ξ;゚听)ξ (o/⊂ )
   |\ ̄ 旦 ((o o o o)) ̄\(・ω・`)
  ./..\\    [=◎=]  .旦.\ ヾ. )
 /@ \|=================|_ノ
 \ @ /@ @ @ @ @ @\
   \ ノ@ @ @ @@ @ @ @\
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:28:09.49 ID:/ge2WswfO
  
( ^ω^)「よし、こんな感じでおkかな」

( ^ω^)「まずはこっちの半分だけを」

( ^ω^)「皿に取って、シロップを塗って」

(*^ω^)「よし、完成!」

(;^ω^)「ああ、やっぱちょっと形が歪だおね」
 ヒョイッ パクッ
ξ゚听)ξo「でも、味は美味しいわよ?」

( ^ω^)「もう食ってやがる」
 ヒョイッ パクッ
(´・ω・`)o「焼き過ぎのはちょっとパリパリ感が強過ぎるかもしれないね」
 ヒョイッ パクッ
(´・ω・`)o「これはこれでありだろうけど」

( ^ω^)「お前もかよ」

( ^ω^)「つーか、全部食うなよ」


79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:30:59.09 ID:/ge2WswfO
   
ξ゚听)ξ「ほら、もう次焼けそうよ?」

(´・ω・`)「焦げちゃう焦げちゃう」

(;^ω^)「おっと、残りも皿にあげて、と」

(*^ω^)「シロップを塗って、よし、完成!」
 ヒョイッ パクッ
ξ゚听)ξo「ちょっと焦げかけてるわね」
 ヒョイッ パクッ
(´・ω・`)o「このくらいなら大したことないんじゃないかな?」
 ヒョイッ パクッ
ξ゚听)ξo「そうかしら? もう少ししっとりしてた方が私はいいわ」
 ヒョイッ パクッ
(´・ω・`)o「僕はホットケーキ自体少し焦げ目が付いてる方が好きだけどね」

(#゚ω゚)「だからお前ら、焼いた端から食うなお!」

(#゚ω゚)「俺のがねーだろうがお!」


83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:32:49.28 ID:/ge2WswfO
 
ξ゚听)ξ「まだ材料あるし、どんどん焼けばいいじゃない」

(;^ω^)「お……」

(´・ω・`)「ホットケーキミックスも余ってるしね」

(;^ω^)「……まあ、そうだおね」

(;^ω^)「ていうか、ツン、いつになく食べるおね、珍しい」

ξ゚听)ξ「そりゃ女の子だもん」

ξ*゚听)ξ「甘いものは別腹よ」

(;^ω^)「普段のツンからは考え難い台詞だお」

(´・ω・`)「好きなものが砂肝にカツ丼だしね」

( ^ω^)「それじゃ、次焼くお」


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:34:42.87 ID:/ge2WswfO
  
 〜中略〜

(*^ω^)「焼けたおー!」

 ヒョイッ パクッ
ξ゚听)ξo
 ヒョイッ パクッ
(´・ω・`)o

( ^ω^)「……次焼くお」

 〜中略〜

(*^ω^)「焼けたおー!」

 ヒョイッ パクッ ヒョイッ パクッ
ξ゚听)ξo

(;^ω^)「……次焼くお」



92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:36:17.10 ID:/ge2WswfO
   
 〜中略〜

(*^ω^)「焼けたおー!」

 ヒョイッ パクッ ヒョイッ パクッ ヒョイッ パクッ
ξ゚听)ξo

( うω;)「つ、次焼くお……」

(;´・ω・`)「いや、流石にそろそろ手加減してあげなよ」

(;´・ω・`)「ていうかツン、食べ過ぎだよ」

ξ゚听)ξ「甘いものは別腹なのよ」

(;´・ω・`)「そういう問題じゃないし」

ξ゚听)ξ「あんただっていっぱい食べてたじゃない?」

(;´・ω・`)「いや、まあ、ちょっと僕も調子に乗ってからかい過ぎたとは思うけどさ」

(;´・ω・`)「それにしたって容赦なさ過ぎるよ」


94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:39:25.91 ID:/ge2WswfO
 
( ;ω;)「焼け、焼けたお……」

(;´・ω・`)「ブーンも泣くほどの事じゃないだろ?」

( ;ω;)「シロップ塗るお」

ξ゚听)ξ「そして私が食べ(;´・ω・`)「いや、だからさぁ!」

( ;ω;)「シロップ塗り塗り」

(;´・ω・`)「ツン、ちょっとブーンいじめ過ぎだよ」

ξ゚听)ξ「いじめてないわよ」

ξ゚听)ξ「ブーンって普段大人ぶるくせに、食べ物ことだとすごく必死になるでしょ?」

ξ*゚听)ξ「そこからかうとかわいいんだもん」

(;´・ω・`)「何、その歪んだ愛情表現。 つーかそれ、ブーンには絶対伝わらない愛情表現だよ」

( ;ω;)「出来たおー」

(;´・ω・`)「ほら、これは君が食べていいからさ。泣かないの、ね?」


97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:41:47.03 ID:/ge2WswfO
  
( ;ω;)「お? これ、僕が食べていいのかお?」

(;´・ω・`)「いいよ、ってか何でそう卑屈になってんのさ?」

(;´・ω・`)「いつもなら我先に食べるのに。大体、焼きながらつまみ食いすればよかったじゃないか」

( ;ω;)「ホットケーキはシロップ無しだと駄目なんだお」

(;´・ω・`)「そういうとこは拘るんだね。まあ、とにかく食べなよ」

( ;ω;)「お、食べるお。いただき──」


<ピンポーン♪

           /⌒ヽ オ?
          ( ;ω; )
   _ξ(゚、゚ξ (o□o )
   |\旦 □ ((___)) ̄\(・ω・`;)
  ./..\\    [=◎=]  .旦.□⊂. )
 /@ \|=================|_ノ
 \ @ /@ @ @ @ @ @\
   \ ノ@ @ @ @@ @ @ @\
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:43:07.16 ID:/ge2WswfO
   
ξ゚听)ξ「誰か来たわよ?」

(´・ω・`)「多分ドクオだろうね」

( ;ω;)「いた……いただき……」

ξ゚听)ξ「出ないの?」

(;´・ω・`)「……僕が出るよ」


アレ? ショボン? ヤア         /⌒ヽ イタダキマスオ!
                    ( ;ω; )
 ( 'A) . (・` )     ξ゚ー゚)ξ(o□∩)
 ( )  と   |     |\旦 □ ((___)) ̄\
  | |   .し-J     /\ \    [=◎=]  旦 \
           /@ \|=================|
           \ @ /@ @ @ @ @ @\
             \ ノ@ @ @ @@ @ @ @\
               ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:45:04.06 ID:/ge2WswfO
 
(;'A`)「どうしたの、あれ?」

(;´・ω・`)「うん、まあ色々あってね。大したことじゃないんだけど」

パクパクモグモグ
( ;ω;)「美味しいお! 美味しいお!」

ξ゚ー゚)ξ「良かったわねー」

(;'A`)「えっと……取り敢えず、こんにちは」


          /⌒ヽ オイシイオ!
     ズズー ( ;ω; )
   ξ゚〜゚)ξ (∩oo∩__
   |\つ旦 ((___)).  ̄\(・ω・`;)
  ./(; 'A)    [=◎=]   .旦\⊂. )
 /(ヽ)\|=================|_ノ
 \⊂_)ヽ./@ @ @ @ @ @\
     /ノ@ @ @ @@ @ @ @\
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

                             ・・・つづく  


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