843 :名も無きAAのようです:2011/10/23(日) 01:34:55 ID:UfgxADPk0
  _
( ゚∀゚)「おー、何か懐かしいな」

( ^ω^)「途中はだいぶ変わってたけど、この辺はあまり変ってないおね」」

長らく誰も足を踏み入れていなかったのか、この場に辿り着くまでの道は最早道と呼ぶのも怪しいほどに草が生い茂り、
道なき道となっていた。

しかしながらその草のカーテンを越えると、不自然なほどにぽっかりと空いた空間がそこにあった。




 ( ^ω^)ブーンは魔王を倒すつもりはなかったようです 最終章



.

844 :名も無きAAのようです:2011/10/23(日) 01:40:17 ID:UfgxADPk0
  _
( ゚∀゚)「……だよな、不自然だよな、この辺りだけ草が伸びていないのは」

(*´_>`)「どうやら当りらしいな。流石心友」

( ^ω^)「その呼び方は止めろお」

あれから僕らはすぐにVIP山の秘密基地に向かった。
子供の足で放課後に行ける場所だ。

僕の家からはから一時間もかからない。
特に準備する事もなく、手ぶらで来たが弟者だけは例の大き目のバッグを携帯している。

この場所に向かいはしたのだが、最初、VIP山の登山道に入った時点ではどこから脇に逸れるのか記憶が朧気だったが、
進むに連れ、段々と鮮明に思い出して来て無事、辿り着くことが出来た。

( ^ω^)「最近刈ったってわけじゃなさそうだおね」

僕はしゃがみ込み、背の低い草に手を這わせる。
ここに来るまでの途中の草の伸びからすれば、あまりに低過ぎる。

しかしながら葉に刈った後もなく、焼かれたりしたような後もなかった。

845 :名も無きAAのようです:2011/10/23(日) 21:41:19 ID:JLVjBAgY0

( ´_>`)「舞台を整えてくれたと見るべきじゃないかな」

( ^ω^)「かもしれんお」

誰が、という主語は省く。
ここまで来てその存在を疑ってもしょうがないのだ。
  _
( ゚∀゚)「ま、今更ビビっても仕方ねえ。行くぜ?」

僕と弟者はほぼ同時に頷き、先に進む。
少し高めの段差を上り、窪みの前に着いた。
  _
( ゚∀゚)「誰もいないな」

( ^ω^)「静かなもんだお」

窪みの中は人の気配は勿論、物が散乱しているというような事もない。
僕らがいた当時は、ここで出したゴミは持ち帰っていたが、僕らが使わなくなって以降も綺麗に使われたか、
誰も使っていなかったかのどちらかなのだろう。

麓から近いとはいえ、登山コースからは離れた場所だ。
僕らが誰かに教えたという事でもなければ、誰にも知られる事無く、誰もここには来なかったかもしれない。

846 :名も無きAAのようです:2011/10/23(日) 21:55:00 ID:JLVjBAgY0
  _
( ゚∀゚)「誰かが住んでいるという気配もねえ」

( ^ω^)「流石にここには誰も住んでないと思うお」

ここにいるとは言ったが、それはここに住んでいるという意味ではない。
そもそも彼女が普通の人間的な生活を必要としているのかがまずわからないが、多分不要なのではないかと思う。

それ以外の人、例えばホームレスが子供が整えた秘密基地に住み着くというどこかで聞いたような話もなさそうだ。
生活するにはここはいささか狭すぎるだろう。

(*´_>`)「で、どうやってその怪異を呼び出すんだ?」

( ^ω^)「さあ? どうするんだろうおね?」

首を捻る僕に弟者は眉を潜める。
最初に言ったように、ここに来たのは勘に因る。
これといった明確な根拠はないのだ。

どうすれば彼女が出てくるのか、僕にはわからない。

( ´_>`)「奥の壁に何か書いてあったりしないのか?」

( ^ω^)「少なくとも僕達は何も書いてないはずだお」

847 :名も無きAAのようです:2011/10/23(日) 22:06:11 ID:JLVjBAgY0

( ´_>`)「ないな……足しとくか。かゆ……うま……」

( ^ω^)「余計な事すんなお」
  _
( ゚∀゚)「取り敢えず呼んでみるか」

( ^ω^)「何を?」
  _
( ゚∀゚)「そりゃ例の女の……名前?」

( ^ω^)「まあ、名前だおね。知らないけど」
  _
( ゚∀゚)「知らねえな」

結局ここに至るまで、僕は彼女の名前を知ることが出来なかった。
一度は聞いたはずの名前だ。
正しくは、思い出せなかったと言うべきか。
  _
( ゚∀゚)「しゃーない、呼ぶか」

( ^ω^)「だから何を……」

848 :名も無きAAのようです:2011/10/23(日) 22:20:21 ID:JLVjBAgY0
  _
(∩゚∀゚)∩「ヘイ、彼女!」

( ^ω^)
  _
(∩゚∀゚)∩「恥ずかしがってないで、出ておいでよ、ベイビー?」

そりゃ確かに、彼女としか名前のわからない人間を呼ぶのに彼女と呼びかけるのは間違ってはいないかもしれない。
しかし、呼びかけ方がいかにも馬鹿っぽいのは何故だろうか。
  _
( ゚∀゚)「いや、“彼女”っていったら、頭に”ヘイ”とか付けたくならね?」

( ^ω^)「わかったから穴の奥に向かって呼んでてくれお。うるせえから」
  _
( ゚∀゚)「ぶれる事無く冷てえ……」

僕はぼやくジョルジュを無視し、窪みの前に座ってみる。
窪みの前は少しだけスペースがあり、その先は段差のため、あまり広くはない。
あの当時、皆この辺りに座って話すことが多かった記憶がある。

( ^ω^)(皆……?)

その言葉は僕にはどこか違和感があった。
思い浮かんだ記憶の、皆の中に僕はいただろうか。

849 :名も無きAAのようです:2011/10/23(日) 22:27:59 ID:JLVjBAgY0

( ^ω^)「僕はここにいたっけかお?」
  _
( ゚∀゚)「何言ってんだ。お前もここに来てただろ?」

隣に座ったジョルジュが、僕の疑問に答える。
確かにここに辿り着く道は覚えていたし、この場所も見覚えがあった。

けれど、ここにこうして座っている僕の姿が思い浮かばない。

( ´_>`)「大人三人は流石に座れないか」
  _
( ゚∀゚)「ここに並んで座るのは、子供だけでも結構ぎゅうぎゅうだったな」
  _
( ゚∀゚)「それで落っこちたやつもいるし」

( ´_>`)「この高さなら落っこちてもどうって事はなさそうだな」
  _
( ゚∀゚)「ふざけ合いの一環だったな」

ジョルジュが言うような場面も記憶にある。
そこに並ぶ子供達。

そして……

850 :名も無きAAのようです:2011/10/23(日) 22:38:51 ID:JLVjBAgY0

( ^ω^)「僕はそれを見ていたお」
  _
( ゚∀゚)「狭かったからな。この後の窪みの中から……あれ?」

( ^ω^)「そっちじゃなかった気がするお」
  _
( ゚∀゚)「……何だこの感じ? 何か……」

ジョルジュが額を押さえ、考え込むように俯く。
一足先に答えが思い浮かんだ僕は、立ち上がり、段差を飛び降りた。

( ´_>`)「ブーン?」

( ^ω^)「そこにいてくれお」

振り返らずに弟者に告げ、僕は窪みから離れた草叢に腰を下ろした。

( ^ω^)「ここ……かお?」

下がった視線の眼前には、そびえ立つ緑の草木。

855 :名も無きAAのようです:2011/10/27(木) 22:06:54 ID:6K5OA5gQ0

( ^ω^)「この風景……」

身体を倒し、背中を大地に預けると視界が青と白に染まる。

( ^ω^)「この空も……」

そして首を回し、斜め後方を見上げると、楽しそうに語る皆の姿が見える。

それらの光景が、僕の記憶を呼び起こす。
あの日見た景色、あの日聞いた声を。

( ^ω^)「そうだお、ここが僕のいた場所……そして──」

そしてここが──


( ^ω^)「僕が彼女と初めて話した場所だお」


lw´‐ _‐ノv「正解だ」

856 :名も無きAAのようです:2011/10/27(木) 22:09:09 ID:6K5OA5gQ0

───────────
─────


( -ω-)「……」

僕は彼女の声を聞いた。

しかし僕の意識は、なぜか闇の中にある。

これは何だ?

これは……

( ^ω^)「夢かお?」

lw´‐ _‐ノv「またも正解だ」

( ^ω^)「お?」

目を開けた僕の前に、捜し求めていた彼女がいた。
しかしこれは夢だ。

858 :名も無きAAのようです:2011/10/27(木) 22:20:34 ID:6K5OA5gQ0

何故夢に、いや、何故僕は夢を見ている。

lw´‐ _‐ノv「記憶の混濁があるようだが、今の君は覚えていると思うぞ?」

( ^ω^)「今の僕? 覚えて……」

僕は思い起こす。
夢の始まりを。

全ての発端を。

( ^ω^)「この世界は僕の夢……」

lw´‐ _‐ノv「そうだ、魔王よ」

( ^ω^)「この世界は僕が作った偽りの世界」

lw´‐ _‐ノv「ようやくそこに辿り着いたな」

( ^ω^)「どういう事だお?」

860 :名も無きAAのようです:2011/10/27(木) 22:26:14 ID:6K5OA5gQ0

lw´‐ _‐ノv「君はこの夢を何度も見ている」

( ^ω^)「……」

lw´‐ _‐ノv「夢の中で見る夢、それは現実との端境でもある」

( ^ω^)「現実? でも、ここは……」

lw´‐ _‐ノv「君はこの夢の中で何度も答えに近付いた」

lw´‐ _‐ノv「しかしながら、本当の答えを得る事は出来なかった。何故だかわかるかね?」

( ^ω^)「全体的にまだ状況が掴めてないお」

lw´‐ _‐ノv「思い出したまえ。君が答えを得るために」

( ^ω^)「思い出す……何をだお?」

lw´‐ _‐ノv「君の名は?」

( ^ω^)「内藤ホライゾン。ブーンと呼ばれたりもしてたお」

861 :名も無きAAのようです:2011/10/27(木) 22:33:37 ID:6K5OA5gQ0

lw´‐ _‐ノv「君の職業は?」

( ^ω^)「高卒ニート……いや……魔王?」

lw´‐ _‐ノv「どちらも不正解だ」

( ^ω^)「不正解? 魔王はともかく、ニートは間違ってないお?」

lw´‐ _‐ノv「いや、不正解だよ。将来的にはわからないがね」

( ^ω^)「え? だって僕は、受験に……あれ? 受験?」

lw´‐ _‐ノv「どこかの入試を受けたかい?」

( ^ω^)「いや、僕はあの事件で……あの事件? 僕はニートで……いや……」

lw´‐ _‐ノv「落ち着いて考えたまえ。君はもう、思い出しているはずだ」

( ^ω^)「僕は……」

lw´‐ _‐ノv「……と、ここで本来なら選ぶべき道が示されるのだが、君の答えはもう出ている」

lw´‐ _‐ノv「自力で思い出したまえ」

862 :名も無きAAのようです:2011/10/27(木) 22:46:31 ID:6K5OA5gQ0

再び世界が闇に閉ざされる。

世界、それは僕が作った世界。
それが僕の魔王としての力。
僕だけに及ぶ、魔王の力。

( ^ω^)「僕の名は内藤ホライゾン。親しい人はブーンと呼ぶお」

もっとも、僕の事をそう呼ぶ人間は今はもういない。
昔はいたのだが、年を経るに連れ、あだ名で呼ぶ人はいなくなった。

年をとってもあだ名で呼び合う間柄の人達もいるが、僕の場合はそうじゃなかった。
理由は簡単な話だ。
親しい友人がいなかったからだ。

( ^ω^)「僕は一人でいるのが好きだったんだお」

幼い頃、僕は父親を亡くした。
女で一つで育ててくれた母親には感謝している。
母が僕に構う時間がなくなってしまう理由も理解していた。

だから僕は一人でいるのが好きだと言った。

863 :名も無きAAのようです:2011/10/27(木) 22:53:41 ID:6K5OA5gQ0
  _
( ゚∀゚)「お前も来るか?」

家が近くだったジョルジュは、遊びに行く時僕も誘ってくれた。
本人の性格もあったのだろうが、多分、親から僕の家の事情も聞かされていたのだろう。
どこか哀れみの感じる眼差しだった。

無言で僕は頷き、彼とその友達と一緒に行動した。
でも、一定以上の距離は常に空けていた。
.  _
(゚∀゚ )                    (^ω^ )

僕は一人でいるのが好きなのだから。

lw´‐ _‐ノv「それは嘘なのだろう?」

( ^ω^)「嘘じゃないお」

彼女は誰だろう。
僕には彼女が誰かわからない。

けれど確かに、僕の思い出の中に彼女はいる。

864 :名も無きAAのようです:2011/10/27(木) 23:00:15 ID:6K5OA5gQ0

lw´‐ _‐ノv「君は一人でいるのが嫌だった」

( ^ω^)「そんな事はないお」

彼女はいた。
嘘ではない。

僕は一人でいるのが好きだった。
嘘ではない。

lw´‐ _‐ノv「いや、嘘だ」

( ^ω^)「嘘じゃないお」

僕は一人で平気だった。

lw´‐ _‐ノv「ならばどうして、ここに一人で来なかった?」

( ^ω^)「それは……」

僕は一人で……

866 :名も無きAAのようです:2011/10/27(木) 23:19:32 ID:6K5OA5gQ0


  ( ゚∀゚)b「ダチを見捨てて、部屋に閉じ篭って布団被って隠れてるなんて俺には出来ねえよ」


僕は一人で……


  (´<_` )「一応な。お前が厄介ごとに巻き込まれてるとか」


一人で……?


lw´‐ _‐ノv「君は一人じゃない。それを望んだ」

( ^ω^)「僕が……望んだ?」

僕は……一人が……

( ^ω^)「僕が望んで……ここに彼らを……」

869 :名も無きAAのようです:2011/10/28(金) 22:28:51 ID:5WtvGzwI0

lw´‐ _‐ノv「それが君の答え」

( ^ω^)「それが僕の答え?」

lw´‐ _‐ノv「君が作った世界の答え」

( ^ω^)「僕が作った世界の答え?」

lw´‐ _‐ノv「君は答えを得た」

僕の答え、それは……

( ^ω^)「僕は……友達が……」

言葉の先が続かない。
それが答えだというのに。

lw´‐ _‐ノv「まだ夢を見ていたいか?」

870 :名も無きAAのようです:2011/10/28(金) 22:41:36 ID:5WtvGzwI0

( ^ω^)「夢……」

これは夢。
何度も見た僕の夢。

lw´‐ _‐ノv「何度も繰り返す、君の夢だ」

何度も繰り返す、僕の夢。

何度でも、繰り返す──

( ^ω^)「違うお」

繰り返す──

( ^ω^)「夢はいつかは終わるものなんだお」

繰り返しはいつか終わる。
いつまでも続いて欲しいと思う世界も、いつか終わるものである事を僕は理解していた。

それに気付いた僕は……

871 :名も無きAAのようです:2011/10/28(金) 22:48:15 ID:5WtvGzwI0

lw´‐ _‐ノv「ならばどうする?」

( ^ω^)「答えを出す、そして終らせるお」

僕の言葉に彼女は満足気に頷いた。

僕は一歩前に足を踏み出す。

( ^ω^)「終らせていいんだおね?」

この夢が終れば、世界は元の形に還る。
正しくは、僕が帰るだけなのだから、この世界を構成する人や物が消えても、元の世界は揺らぐ事はない。

揺らぐ事はないが……

lw´‐ _‐ノv「君の世界だ。好きにすると良い」

( ^ω^)「君はどうなるんだお?」

lw´‐ _‐ノv「それを君が知る必要はない」

872 :名も無きAAのようです:2011/10/28(金) 22:56:03 ID:5WtvGzwI0

( ^ω^)「……けど」

lw´‐ _‐ノv「……が、その答えも既に貰っている」

( ^ω^)「貰っている? それは……」

lw´‐ _‐ノv「縁があればまた会えるかもしれんな」

( ^ω^)「そうなのかお?」

lw´‐ _‐ノv「ま、会わぬに越した事はないと思うが……もし万が一、覚えていたら尋ねて来たまえ」

lw´‐ _‐ノv「今度は魔王としてではなく、な」

( ^ω^)「昔の友人として、かお?」

lw´‐ _‐ノv フッ…

僕の言葉に彼女は答える事無く、彼女はゆっくりと消えて逝く。
彼女がわずかに微笑んでいた様に見えたのは、僕の目の錯覚ではないはずだ。

874 :名も無きAAのようです:2011/10/28(金) 23:03:10 ID:5WtvGzwI0

( ^ω^)「さてと……」

段々と崩れて行く世界。

このまま答えを出せなければ、世界はまた、あの日の姿を作り出すのだろう。

繰り返しの発端、あの日の姿まで。

( ^ω^)「正直な所、よくわかってない部分も多いけど……」

( ^ω^)「僕がどうするべきかはわかってるつもりだお」

正しくは、僕がどうしたいかだ。

ずっと思い続けていながら、心の奥底に沈めていたもの。

夢の中ですら、引っ張り出すのに苦労したこの気持ち。

僕は……

875 :名も無きAAのようです:2011/10/28(金) 23:10:48 ID:5WtvGzwI0


( ^ω^)「一人でいるのが嫌だったお」


だから……


( ^ω^)「僕は友達が欲しかったお」



僕の言葉は、崩れ逝く世界中に響き渡る。

それがこの世界の最後の音となり、僕の意識は光の中に溶け込む様に包まれていった。

───────────
─────




      最終章  了



                              そして・・・

877 :名も無きAAのようです:2011/10/29(土) 00:08:38 ID:1DQwKHKg0

( ^ω^)「退屈だお……」

目が覚めた僕が最初に見たものは、見知らぬ白い天井だった。
白い布団、白いベッド、何だかよくわからない機械。

そして混乱と動揺の、わずかに歓喜の入り混じった人々の声。

( ^ω^)「まだ午前中かお」

目覚めてから二週間あまりが経過した。
元々、身体の方は完治していたらしいのだから、もうここに寝ている必要はない気がするのだが、
未だに検査検査と面倒な事である。

( ^ω^)「身体が鈍って仕方ないお」

鈍る鈍らない以前の問題として、長期間眠り続けていた身体はしばらくまともに歩けない状態だった。
リハビリやら食事やらで、ようやく歩けるようになったのがここ数日の事だ。

医者の話では、かなり回復が早い、というか思ったより筋肉が落ちていなかったとの事だ。
元々そんな鍛えてもいなかったが、落ちなかった原因は他にあるのかもしれない。

( ^ω^)「抜け出すかお……」

878 :名も無きAAのようです:2011/10/29(土) 00:14:20 ID:1DQwKHKg0

窓の外を見ると、どこか霞んだ様な青い空が広がっている。
あの日の季節と真反対のこの時期、気候的には似たようなものだが、
向かう先が寒いか暑いかでだいぶ違ってくるのかもしれない。

( ^ω^)「どっちにせよ、絶好の行楽日和だおね」

世間的には今日は土曜日。
そろそろ花見の客で賑わう頃だろうか。

( ^ω^)「よし」

僕は意を決し立ち上がる。
ベッドから抜け出し、服をジャージに着替える。
リハビリ用の服だが、他に服もなく、寝巻きで出るわけにもいかないので仕方がない。

( ^ω^)「しばらく看護士さんは来ないはずだお」

看護士さんが回ってくる時間帯は把握している。
目覚めて以降、比較的優等生な患者を演じていた僕だ。
突発的に見回りが来る事もないだろう。

879 :名も無きAAのようです:2011/10/29(土) 00:26:59 ID:1DQwKHKg0

( ^ω^)「さて、行くかお」

僕はそっと入り口のドアに手をかける。
誰も来ないとは思うが、万が一誰かに見付かるような事態が起こらないとは言えない。

僕はドアノブをゆっくりと回……そうとしたが、それよりも先に鳴らされたノックの音で慌てて手を引っ込めた。

(;^ω^)「ヤバ……」

まさかの事態に僕は急いでベッドに戻ろうとするが、どう考えても間に合わない。
ならばいっそ、ドアが開いたと同時に突破して抜け出すかと逡巡している内に、ドアはゆっくりと開かれた。
  _
( ゚∀゚)「失礼しま……す?」

(;^ω^)「あ……ども……」


───────────
─────


881 :名も無きAAのようです:2011/10/29(土) 22:32:18 ID:BGquc6rk0
  _
( ゚∀゚)「手……貸そうか?」

( ^ω^)「あ、いや、大丈夫……ですお……」

僕達二人はバスを降り、歩き出す。
ごく最近来た覚えのある場所だが、実際はどのくらいぶりだろうか。
  _
( ゚∀゚)「……」

( ^ω^)「……」

僕らは無言で歩く。
今は特に話す事はない。

僕からは。
  _
( ゚∀゚)「……その」

でも多分、彼には話したい事があるのはわかっていた。
それが言い辛い物だという事も。

普段の活発な彼からは想像も付かないほどの静かなその姿で。

883 :名も無きAAのようです:2011/10/29(土) 22:39:09 ID:BGquc6rk0
  _
( ゚∀゚)「もう、歩けるようになったんだな」
  _
( ゚∀゚)「医者の見立てだと、1ヶ月ぐらいはリハビリが必要だとかいう話だったけど……」

その話を知っているという事は、彼は今日より以前にも病院に来ていたのだろう。
それも僕が目覚めてから今日までの間に。

( ^ω^)「思ったより筋肉が落ちてなかったお陰ですお」
  _
( ゚∀゚)「そうか……」

( ^ω^)「……」

僕達は再び無言で歩く。
ぎこちない言葉のやり取りは、夢の中の彼との関係性に浸っていた僕には少し寂しい。

だから無言で歩く。
ただひたすら、目的の場所に向かって。

(;^ω^)「……フゥ」

884 :名も無きAAのようです:2011/10/29(土) 22:46:39 ID:BGquc6rk0

歩けるようになったとはいえ、登り坂はまだ少し堪えるようだ。
その姿に気付いたのか、彼は再び同じ事を尋ねてくる。
  _
( ゚∀゚)「手……貸そうか?」

( ^ω^)「大丈夫ですお……もう少しですしね」

登山道を外れ、道というにはいささか頼りない、細いスペースを歩く。
僕が何も言わずともこの道に入った所を見ると、彼もこの場所の事はまだ覚えていたらしい。
  _
( ゚∀゚)「……あの」
  _
( ゚∀゚)「何で急にこんな場所に行こうと思ったんだ?」

彼は当然といえば当然浮かぶはずの疑問を、ここに来て口にした。
これまで何も聞かずに付き合ってくれたのは、きっと彼は責任を感じているからなのだろう。
彼に責任はないというのに。

( ^ω^)「何となく……じゃ、説得力ありませんおね」
  _
( ゚∀゚)" コクッ

886 :名も無きAAのようです:2011/10/29(土) 22:56:41 ID:BGquc6rk0

( ^ω^)「話せば長くなりますので……それは追々」

それから程なくして、僕らは目的の場所に辿り着いた。
  _
( ゚∀゚)「……変わってないんだな」

夢で見た最後の場所、子供の頃の秘密基地があった場所は、夢と同じく、昔のままの姿を呈していた。

( ^ω^)「本当に、変わってないおね」

昔の記憶、夢で見た記憶、そのどちらとも重なる風景が眼前に広がっていた。
僕はそれを、じっと見続けていた。
  _
( ゚∀゚)「あのさ……」

( ^ω^)「お?」
  _
( -∀-)「すまねえ」

( ^ω^)「……」

889 :名も無きAAのようです:2011/10/29(土) 23:15:45 ID:BGquc6rk0

彼は突然僕に向かって頭を下げた。
地面に着かんばかりの勢いで深く。
  _
( -∀-)「お前には謝っても謝り切れねえ。俺があんな事を……」

( ^ω^)「夢を見ていたお」
  _
( ゚∀゚)「え?」

( ^ω^)「僕はずっと、夢を見ていたんだお」

( ^ω^)「何度も何度も同じ夢を」
  _
( ゚∀゚)「同じ……夢?」

( ^ω^)「平和で代わり映えのしない夢」

( ^ω^)「何もない、でも穏やかで生温い、生きるには易い夢を」
  _
( ゚∀゚)「それが……」

890 :名も無きAAのようです:2011/10/29(土) 23:36:31 ID:BGquc6rk0

( ^ω^)「でも、僕は気付いたんだお」

( ^ω^)「これが夢で、偽りの世界だという事に」

( ^ω^)「自分に都合のいい世界に、閉じ篭っているだけだった事に」
  _
( ゚∀゚)「それが俺のした事と何の関係がある?」
  _
( ゚∀゚)「俺がお前を無理に誘わなければ、お前は……」

( ^ω^)「それは長岡君の所為じゃないお」
  _
( ゚∀゚)「いや、俺が同窓会の幹事だったから、人集めなきゃなんねえからって、お前を無理に誘ったからだ」

( ^ω^)「結果的に了承したのは僕の意思だお」
  _
( ゚∀゚)「けど、お前、同窓会に出席する途中で……」

( ^ω^)「僕があの交差点で事故にあったのは、たまたま運が悪かっただけだお」

( ^ω^)「僕の不注意と、相手の運転手の不注意だお」

891 :名も無きAAのようです:2011/10/30(日) 00:05:15 ID:9W4cwzlE0
  _
( ゚∀゚)「だったとしても、お前はそれで長い時間を……」

( ^ω^)「僕が半年間目が覚めなかったのも、たまたま打ち所が悪かったのと」

( ^ω^)「僕が夢に溺れていたからだお」
  _
( ゚∀゚)「何だよ、さっきから夢って……俺はそんな事よりお前の将来を滅茶苦茶にした事を……」

( ^ω^)「別に滅茶苦茶にはなってないお?」

( ^ω^)「確かに、事故にあって大学受験は出来なかったけど、受験しても落ちたかもしれないんだお?」

( ^ω^)「そう考えれば大した事ないお」
  _
( ゚∀゚)「お前が落ちるわけないだろ?」
  _
( ゚∀゚)「お前は昔から、勉強も運動もそつなくこなしてた」
  _
( ゚∀゚)「何でも一人で、誰にも頼らずに……」

( ^ω^)「僕は、嫌な奴だったおね」
  _
( ゚∀゚)「え?」

894 :名も無きAAのようです:2011/10/30(日) 22:59:21 ID:znnzjz3A0

( ^ω^)「昔から、長岡君が色々と誘って来てくれても、興味ないって仕草で、渋々付き合うような感じで」
  _
( ゚∀゚)「それは、俺が無理矢理……俺、ガキ大将みたいな立場だったし、従わない奴がいると気に食わないみたいな……」

( ^ω^)「それだけじゃないおね?」
  _
( ゚∀゚)「……」

( ^ω^)「僕の境遇を知ってて、親御さんからも構ってあげろと言われてたんだお?」
  _
( ゚∀゚)「……それもあったけど、でも」
  _
( ゚∀゚)「お前、迷惑だったんだろ?」

( ^ω^)「そう思ってたお」
  _
( ゚∀゚)「なら、やっぱり……」

( ^ω^)「そう思ってた、けど、どうやら違ったみたいだお」
  _
( ゚∀゚)「は?」

897 :名も無きAAのようです:2011/10/30(日) 23:09:21 ID:znnzjz3A0

( ^ω^)「結論を先に言うと、僕は誘ってもらえて嬉しかったんだお」
  _
( ゚∀゚)「え、いや、でも……いつも仏頂面で……」

( ^ω^)「それは多分、どういう顔していいかわからなかっただけだお」
  _
( ゚∀゚)「何だそりゃ……」

( ^ω^)「夢で僕はそれがわかったお」

( ^ω^)「そしてそれが、僕の答えだったんだお」
  _
( ゚∀゚)「答え?」

( ^ω^)「まあ、そこは気にしないでくれていいお」

( ^ω^)「僕自身の問題だったお」
  _
( ゚∀゚)「なあ、夢ってどんな夢だったんだ?」

( ^ω^)「さっきもちょと言ったけど、一言で言うと何でもない夢だお」

899 :名も無きAAのようです:2011/10/31(月) 00:54:50 ID:NAI5qgNU0
  _
( ゚∀゚)「で、それを繰り返し見ていた」
  _
( ゚∀゚)「それは何の意味が……って、まあ、それをお前に聞いてもわかんないだよな」
  _
( ゚∀゚)「夢なんて自分の意思で見るもんじゃねえし」

( ^ω^)「そこなんだけど、どうやらその夢は僕自身が僕に見せてたみたいなんだおね」
  _
( ゚∀゚)「どういうことだ?」
 _
(;゚∀゚)「つーか、俺頭悪いし、そういうわけわかんねえ話は……」

( ^ω^)「そういうオカルトチックな苦手なんだおね」
 _
(;゚∀゚)「ああ、ってか、知ってたっけ、俺がそういうの苦手だって?」

( ^ω^)「それは見てればわかったお」

( ^ω^)「つーか、中学の修学旅行の時とかも、そういう話が始まりそうな雰囲気になるとぶち壊してたお?」

901 :名も無きAAのようです:2011/10/31(月) 21:42:23 ID:c/Xg2huc0
 _
(;゚∀゚)「うぇ、それ、気付いてたのかよ?」

( ^ω^)「多分、気付いてる人もいたと思うお。結構わかりやすかったし」
 _
(;゚∀゚)「マジかよ……カッコわりー」

( ^ω^)「まあ、今はそこはどうでもいい事だお」
 _
(;゚∀゚)「俺にとっちゃ、あんまりどうでも良くねえんだが」

( ^ω^)「で、その夢の話だお」
 _
(;゚∀゚)「スルーかよ。いいけどさ……」

( ^ω^)「繰り返しの夢、繰り返される平和な話」

( ^ω^)「僕はそれに浸っていたお」

( ^ω^)「居心地のいい場所に、ずっといたかったお」
  _
( ゚∀゚)「それは誰もが思う事なんじゃねえか? それを夢見る事は悪い事じゃねえ」

902 :名も無きAAのようです:2011/10/31(月) 21:57:10 ID:c/Xg2huc0

( ^ω^)「夢の中の僕は高校卒業してて、でも受験失敗しててニートで」
 _
(;゚∀゚)「それ、若干居心地悪くねえか?」

( ^ω^)「自分の部屋に篭り切りで、毎日テレビ観たりゲームしたりネット見たり」

( ^ω^)「食べて寝て、そんな引き篭もりな毎日だったお」
  _
( ゚∀゚)「そりゃ楽そうだ」

( ^ω^)「でも、そんな引き篭もりの僕を訪ねて来る人もいたんだお」
  _
( ゚∀゚)「物好きなやつもいたもんだな」

( ^ω^)「それが長岡君、君だお」
  _
( ゚∀゚)「俺……?」

( ^ω^)「夢の中で大学生になっていた君は、暇があれば僕の家を訪ねて来てくれてたお」

903 :名も無きAAのようです:2011/10/31(月) 22:31:49 ID:c/Xg2huc0

( ^ω^)「特に理由が無くても、僕の家に来て馬鹿話してテレビ見たりゲームしたりして緩く過ごしてたお」
  _
( ゚∀゚)「……夢の中では俺はお前の友達になれてたのか?」

( ^ω^)「僕は親友だと思ってたお」
  _
( ゚∀゚)「そっか……」

( ^ω^)「……」
  _
( ゚∀゚)「夢とはいえ、何かちょっと嬉しい……かな」

そう言って、少し微笑んでくれたジョルジュに、僕も微笑み返せた。

僕の語る夢の中身は、さして重要じゃない。
僕の夢の中に、彼がいた事がきっと大切なのだ。

だから僕は、あの夢を抜け出せたのだと思う。
偽りの中での友情に溺れなくとも、きっと彼は本当の世界でも応えてくれると信じて。

905 :名も無きAAのようです:2011/10/31(月) 23:45:58 ID:c/Xg2huc0

( ^ω^)「正直な所、色々とわからないことだらけなんだお」

繰り返す夢、それが僕の力だという。
魔王、彼女はそう言った。
  _
( ゚∀゚)「彼……女……?」

( ^ω^)「魔王より先にそっちに食いつくんだおね。LOVERではなくてSHEの彼女だお」
  _
( ゚∀゚)「それって誰なんだ?」

( ^ω^)「わかんないお」

僕は彼女の事を思い出せなかった。
それが僕の無意識下の選択の結果なのだから、今更どうこう言っても仕方がない。
  _
( ゚∀゚)「何だそりゃ」

( ^ω^)「僕がもっと上手く立ち回ってれば、わかったかもしれないって事だお」

それでも、ここに来れば何かわかるかもしれないと思ったのだが、どうやら外してしまったようだ。

906 :名も無きAAのようです:2011/10/31(月) 23:54:06 ID:c/Xg2huc0
  _
( ゚∀゚)「なるほど、ここで昔あった女の子がそいつって事か」

( ^ω^)「何か覚えてるかお?」
  _
( ゚∀゚)「いや、全く」

( ^ω^)「使えねえーな」
 _
(;゚∀゚)「ひでえ」

いつしか僕らはお互い随分と雑な言葉遣いになっていた。
あの夢の中の様に。

( ^ω^)「まあ、それはまた今度調べてみるお」
  _
( ゚∀゚)「おう、がんばれよ」

( ^ω^)「いや、手伝えお」
 _
(;゚∀゚)「何でだよ。俺がそういう話苦手だって知ってるんだろ?」

907 :名も無きAAのようです:2011/11/01(火) 00:02:38 ID:Ufsn/OhY0
  _
( ゚∀゚)「まあ、いいけどさ。……親友の頼みだしな」

( ^ω^)「そりゃ助かるお」
 _
(;゚∀゚)「反応薄! 折角、恥ずかしいの我慢して臭い台詞言ってみたのに」

( ^ω^)「照れてるだけだお」
 _
(;゚∀゚)「自分で言われるとすげえ嘘っぽく聞こえるんだが」

( ^ω^)「とにかく、頼むお、ジョルジュ」
  _
( ゚∀゚)∩「おう、任せろ」

僕は掲げられたジョルジュの手に自分の手を勢い良く重ね合わせる。
パチンという高い音が、花咲く季節に響き渡った。
  _
( ゚∀゚)「じゃあ、取り敢えず今日は病院戻るか」

( ^ω^)「そうだおね」

908 :名も無きAAのようです:2011/11/01(火) 00:10:13 ID:Ufsn/OhY0
  _
( ゚∀゚)「しかし、黙って抜け出して来たし、帰ったら怒られそうだな」

( ^ω^)「ジョルジュに無理矢理連れ出されたって言うから大丈夫だお」
 _
(;゚∀゚)「そういうの、本当っぽく聞こえるから止めろよ……」

( ^ω^)「善処するお」
 _
(;゚∀゚)「おい、俺の目を見て言えよ」

僕らは並んで歩き出す。
僕はもう、昔の様にジョルジュの背を追う事はない。

目に映る友達の横顔に、僕は自然と笑みが浮かんでいた。




 ( ^ω^)ブーンは魔王を倒すつもりはなかったようです  ジョルジュ 夢 ルート END


.


あとがきとか


912 :名も無きAAのようです:2011/11/01(火) 00:44:10 ID:Ufsn/OhY0

           Ending

          (^ω^)
           V∞ノ>
          ││
          ┛┗

 取り敢えずこれで、( ^ω^)ブーンは魔王を倒すつもりはなかったようです はおしまいです。
 不明な点が多々あり、投げっぱなしたような印象を受けるかもしれませんが、全ては選択の結果という事で。
 設定考えてなかったから投げたわけじゃないよ。
 ないよ!



 最初の方に言いましたが、このスレは練習と実験的な意味合いを含んでいましたが、
 一応、このスレでやりたかった事は、やれた気がするので満足です。

 安価続き物はシリアス風にやると色々めんどくさい事もわかりました。
 全体的な反応を見る限り、長編より短編の方が自分には向いてるのかなという事も。
 目標の一つであった、毎日ちょっとずつ投下はリア事情で途切れることもあって断念しましたが。

 取り敢えず今後は1000行くまでに残りの短編お題を消化するつもりです。
 1000までにし切れなかったら多分、総合にお題短編として投下しようかと。

 今後は毎日投下はないと思いますが、出来次第という事で。

 お付き合い下さった方々に感謝です。乙。


919 :名も無きAAのようです:2011/11/01(火) 01:34:12 ID:aXu6K.0kO
時々しか支援はしなかったけど 
最初から最後までと短編も面白かったよ 
安価だして翌日というのもありかと思った 
ただVIPではできないとは思うけど 
ちなみに安価最後のやつ以外は全部とれたんだけど 
最初のやつだけとらしてもらいました 
ところでフラグのアルファベットの意味はなんだったの?

924 :名も無きAAのようです:2011/11/01(火) 20:42:21 ID:ioHfEjx2C
遅ればせながら乙!

魔王も短編も大好きだ
どうせなら違うルートも読んでみたかったな
やっぱ書く予定はなし?

925 :名も無きAAのようです:2011/11/01(火) 22:29:19 ID:EPbFBmrI0
>>919
最終フラグ状況
J + 18 S + 12 G + 12 F + 10 B + 0

 J:ジョルジュ S:シュール G:ギャグ F:不思議 B:バッド

ルートは
 シュール・現実
 シュール・夢
 ジョルジュ・現実
 ジョルジュ・夢
 ギャグ
 バッドエンド

こんな感じの予定でした。

選択肢的にシュールフラグが一番立つ量が多い(はずだった)ので、JとSは多いフラグの方に行くのではなく
Jのフラグが一定量越えたらそのルートに行く感じで考えてました。
最終的にJが極端に高くなったのはジョルジュルートに入った影響が大きいです。
Fの量が現実と夢の境目。
Gが極端に増えるとギャグに行く予定で、ある一定量越えると文中のギャグ的なノリやメタを出すつもりでした。

一応意識して書いてたつもりですが、若干分岐判断が曖昧になったかなと思います。

>>924
今のところ書く予定はないです、すみません。
書くにしても序盤どうするか(同じ展開、話をやるのか)とか色々問題がありますので、考えないと駄目そうです。

  戻る inserted by FC2 system