- 973 :( ^ω^)が図鑑を編纂するようです:2011/11/08(火) 01:27:37 ID:ZLaKpstg0
( ^ω^)「ふぅ……」
作業の手を止め、大きく息を吐く。
ふと時計に目をやると、時刻は二時を指している。
午後ではなく午前だ。
一般的な生活リズムの範囲で考えれば、だいぶ夜更かしの部類に入るだろう。
( ^ω^)「まあでも、その夜更かしの甲斐もあったおね」
昼食をとって以降、ずっと通しで作業をし続けた結果、もうすぐこの作業も終わりを迎えられそうだ。
今日はこれほど長く作業をするつもりもなかったのだが、没頭している内に時間はだいぶ経っていた。
( ^ω^)「しかし、改めてみると結構な数を書いたんだおね……」
僕は何とはなく、これまで編集し、図鑑に収めてきたそれを眺める。
- 974 :( ^ω^)が図鑑を編纂するようです:2011/11/08(火) 01:29:25 ID:ZLaKpstg0
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┃( ^ω^)「……弁当だけに、パクり?」 ┃
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┃ξ゚−゚)ξ「……」 ┃
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┃( ^ω^)「落ち着いたケーキ」 ┃
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┃lw´‐ _‐ノv「おい、語尾がケーキになっとるぞ?」. ┃
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┃( ・∀・)「三十五は世間的にはナウくもヤングでもねえよ。ただのオッサンだ」. ┃
┃ ┃
┃(;ФωФ)「お、オッサンじゃないもん! まだ若いもん!」 ┃
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( ^ω^)「懐かしいおね……」
- 975 :( ^ω^)が図鑑を編纂するようです:2011/11/08(火) 01:31:51 ID:ZLaKpstg0
そこには絵と文章が羅列され、それぞれが独自の物語を形成していた。
それら全て、ここ数ヶ月僕が書き綴ったものだ。
( ^ω^)「それほどの量は書いたつもりはなかったんだけど……」
こうしてまとめてみると、それなりの量ではある。
元にしたテキストファイルも、資料用のAAや区分線を合わせて現段階で512KBの容量がある。
( ^ω^)「何とも切りのいい量だおね」
そう思ってしまうのはある種の職業病なのだが、今はその事は置いておこう。
( ^ω^)「こうして見返してみると、色々な事があったお」
色々な事、話の内容を考えている最中の事だけでなく、その時に起こった話に関係のない様々の事も、
僕の中では一まとめにして記憶されている。
ただ書き散らしただけではなく、それが生活の一部に繋がっていた事を実感させてくれる。
- 976 :( ^ω^)が図鑑を編纂するようです:2011/11/08(火) 01:33:01 ID:ZLaKpstg0
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┃ ミ ──彡 ┃
┃ W |::━◎┥W ┃
┃ V|,,,,,,,,,,,,,,,|V ┃
┃ |:日 日:| ┃
┃ 彡┬┬ミ. ┃
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┃ξ#゚听)ξ「全く……」 ┃
┃つ∪TωT) キューンオ ┃
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┃ (;'A`)ノ ╋(^ω^ ) ┃
┃ ( ) ⊂( ⊂ i ┃
┃ | | し−J ┃
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( ^ω^)「そうそう、こんなことも書いたおね……」
- 977 :( ^ω^)が図鑑を編纂するようです:2011/11/08(火) 01:33:47 ID:ZLaKpstg0
僕はしばし、まとめたそれを読み耽る。
そう遠い昔の事ではないのだが、読めば蘇る記憶の奔流に、僕はただ身を預けた。
( ^ω^)「人は忘れて行く生き物なんだおね……」
思い起こされる記憶に、ふと僕はそんな事を思う。
それは至極当たり前の事で、人として時に必要な事。
けれどそれを、物寂しく思うのもまた当たり前の事なのだろう。
( ^ω^)「だからこそ、こうやって記録して残していくんだけどね」
誰しも、自分が行っている事に理由は欲するものだと思う。
それが世間一般的には何の価値を産まなくとも、自分自身の中でくらいは、意義を持ちたいと。
( ^ω^)「大袈裟だけど、少なくとも僕が生きた証の一部ではあるんだお」
僕は再びページを捲る。
自分の足跡を辿るために。
- 978 :( ^ω^)が図鑑を編纂するようです:2011/11/08(火) 01:35:23 ID:ZLaKpstg0
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┃ ギャーッ!! ┃
┃ ( ^ω^) スパーン! ┃
┃ / / /ヽ ┃
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┃ ∪ ./ ,イ ∪. ┃
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(;^ω^)「まあ、たまにこれ、ホントに意味あんのかってのも紛れてるけども」
- 979 :( ^ω^)が図鑑を編纂するようです:2011/11/08(火) 01:36:13 ID:ZLaKpstg0
だったとしても、それが僕の残した足跡で、結果なのだ。
何一つ悔いはない。
( ^ω^)「それが今の僕に出来る精一杯の事だったんだお」
それが僕の結果。
それが僕自身。
そういう事なのだ。
( ^ω^)「これが僕自身の書いた話、僕のためのあるお話だお」
僕は僕の自身のためにこれを書き記した。
僕は僕の足跡を、自分自身に刻んだだけなのだ。
誰かのためではない。
これは僕のためのお話。
- 980 :( ^ω^)が図鑑を編纂するようです:2011/11/08(火) 01:38:31 ID:ZLaKpstg0
( ^ω^)「おっと、いつまでも読んでると寝る時間なくなっちゃうおね」
僕は図鑑を閉じ、机の隅に寄せ、思い出の旅から現実へと回帰する。
またいつかこれを開く時は来るだろう。
記録に止めたそれは、いつでも自由に開くことが出来る。
けれどそれは、既に開かずとも僕の中にあるのも確かだ。
僕の歩いた道は、僕自身が知っているのだから。
( ^ω^)「そろそろ休まないと明日に響くお」
おやすみ、またいつか。
僕はゆっくりと目を閉じ、また明日へと旅立って行く。
( ^ω^)が図鑑を編纂するようです おしまい
&
( ^ω^)ブーンは誰か(僕)のためのある話をするようです おしまい
あとがき
- 981 :名も無きAAのようです:2011/11/08(火) 01:41:30 ID:ZLaKpstg0
お題
図鑑
あとがき 図……鑑……?
何か図鑑というよりは製本とかそんな感じですが、AAが絵という事で図鑑と納得して欲しいかなと。
若干メタ的な総括なお話です。
一応、スレタイの意味はそういう裏の意味もありました。
能動的に書くネタが浮かばないというか、何か書きたいなーという意欲はあっても気力がなく、
若干飽きかけてもいたので、お題や安価で道を示唆してくれれば書けるかなと。
軽い気分転換のつもりでやるつもりでしたが、1000レスはなかなかしんどかったねと今更思う。
取り敢えずこれでこのスレでやる事はおしまい。
残りは最終段階の目次貼って、適当に埋まるでしょう。
その後しばらくして、過去ログ送りを依頼すると思います。
- 985 :名も無きAAのようです:2011/11/08(火) 01:47:04 ID:ZLaKpstg0
まあ、そんな所で、お付き合い下さった方々に感謝、そして
乙
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