- 690 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/03(木) 03:24:32.49 ID:nLP9wIfE0
ξ゚听)ξ「いらっしゃいませー」
(-@∀@)「格好いいメガネを探しに来たんだ。今何が流行ってるかな?」
――メガネ屋のようです
ξ゚听)ξ「お客様でしたら、きっと何をつけても似合わないと思います」
(-@∀@)「何か店員がものすごい事言ってきた……」
- 692 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/03(木) 03:25:47.23 ID:nLP9wIfE0
(-@∀@)「これだけメガネがあるんだから、僕にだって似合うメガネはあるよ」
ξ゚听)ξ「私の経験と技術を賭けても無いと思います」
(-@∀@)「そんなところで自信持たれても……」
ζ(゚ー゚*ζ「申し訳ございませんお客様。私の方でお勧めさせて頂きます」
(-@∀@)「頼むよほんと」
ζ(゚ー゚*ζ「このジャケットなんかいかがでしょうか?」
(-@∀@)「メガネじゃなくなった……何屋だよここ……」
ξ゚听)ξ「メガネ屋以外の何物でもありませんが」
(-@∀@)「だろうね……」
- 693 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/03(木) 03:27:11.65 ID:nLP9wIfE0
(-@∀@)「僕はジャケットじゃなくてメガネが欲しいんだよ」
ζ(゚ー゚*ζ「それでしたら、これなんかどうでしょうか?」
(;@∀@)「僕の視力と頭が確かなら、それカウボーイハットに見えるんだけど」
ζ(^ー^*ζ「きっとお客様にお似合いですよ」
(-@∀@)「そんな良いスマイルされても僕は騙されないぞ」
ξ゚听)ξ「どちらかと言うと、酒場で絡まれてる役柄がお似合いですものね」
(-@∀@)「カウボーイって柄じゃないのはわかるけど、問題はそこじゃないよ……」
- 694 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/03(木) 03:28:02.78 ID:nLP9wIfE0
(-@∀@)「とにかくメガネが良いです。今風のメガネを教えて下さい」
ζ(゚ー゚*ζ「今風と言うと?」
(-@∀@)「何か芸能人がオフの時つけるメガネみたいな……格好いいやつです」
ξ゚听)ξ「その顔で業界入りは難しいと思いますが」
(-@∀@)「別に芸能人になりたい訳じゃ……口悪いな君」
ζ(゚ー゚*ζ「これなんかどうでしょうか?」
(-★∀★)「ちょっと派手かな」
ξ゚听)ξ「お客様自体が極限まで地味なので、メガネは派手な方がいいのでは?」
(-★∀★)「地味とはよく言われるけど、まさか極限まで地味だとは思ってなかった」
- 695 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/03(木) 03:31:02.78 ID:nLP9wIfE0
(-@∀@)「やっぱりもうちょっと地味なメガネがいいかな」
ζ(゚ー゚*ζ「これなんかどうでしょうか?」
(-地∀味)「ん……? 変わったフレームだね」
ζ(゚ー゚*ζ「”地味”という字を象ったフレームとなっております」
(;地∀味)「無駄に技術が凄い。こんな奴がいたら女子高生が写メ取ってくるよ」
ξ゚听)ξ「そこから恋が生まれることもあるかもしれませんよ」
(-地∀味)「生まれないよ。これで生まれるものなんて後悔以外何一つ無いよ」
ζ(゚ー゚*ζ「きゃーかっこいいー恋しちゃいそー」
(-地∀味)「騙されないぞ……絶対に騙されないぞ……」
- 696 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/03(木) 03:31:32.23 ID:nLP9wIfE0
(-@∀@)「もういいよ。他の店で買うことにするから」
ζ(゚ー゚*ζ「あ、お客様!」
(-@∀@)「何?」
ζ(゚ー゚*ζ「最後にこれをつけてみて下さい。私の気持ちがこもっているメガネです」
(-LO∀VE)「……」
ζ(゚ー゚*ζ「どうでしょうか」
(-LO∀VE)「買います」
――メガネ屋のようです 完
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