11 :◆3m0SptlYn6:2007/01/01(月) 18:40:55.46 ID:eyZwbPcV0

〜第4話〜


( ^ω^)「ドクオ済まないお」

('A`)「何、気にスンナ。お前のほうが優秀って事だよ」

(; ^ω^)「そ、そんなこと無いお!成績だってドクオがいつも一番だったのに・・・」

('∀`)「夢・・・だったんだろ?宇宙・・・そして月に行くのが」

( ^ω^)「・・・・。」

('∀`)「なら、行けよ。他人がどうこうじゃねーだろ?お前にはおm」

( ^ω^)「僕には僕の道がある」


ドクオの言葉を遮り、男がハッキリと強い口調で言う。

12 :◆3m0SptlYn6:2007/01/01(月) 18:42:08.54 ID:eyZwbPcV0
('A`)「・・・・・そうだ。ただ忘れんじゃねーぞ!?
     お前は俺らの代表だ、ヘマして降ろされんじゃねーぞ?ww」

( ^ω^)「解ったお!僕だって伊達にドクオとNo1争いしてきたわけじゃないお!」

('A`)「あぁ、そうだ。お前は俺のライバルで・・・」

('A`)「「親友だ(お)」」(^ω^ )


ハモる


('A`)「ぷっ・・・くははははは」

( ^ω^)「おっおっおっ」

13 :◆3m0SptlYn6:2007/01/01(月) 18:45:34.74 ID:eyZwbPcV0

('A`)「おいブーン、そのキモい笑い方いい加減やめろよwww」

( ^ω^)「ドクオだって笑っても世紀末の顔だおwww」


ガシッとドクオがブーンの肩に腕をかけ、グイッっと引き寄せる。


('A`)「いいか、俺もすぐ追い付く。お前は先に宇宙で待ってろ」

( ^ω^)「解ったお、ドクオもヘマすんなお?」

('A`)「言うじゃねーか、万年2位が」

ビキッ (# ^ω^)「華持たせてやってたのに気が付かないとは・・・おめでたいお」

ビキキッ (#'A`)「ほぅ・・・やんのか?」

(# ^ω^)「組み手で僕に勝ったことがあったかお?」

(#'A`)「死ね」


ボカスカボカスカ

14 :◆3m0SptlYn6:2007/01/01(月) 18:48:56.94 ID:eyZwbPcV0

絵に描いたような青い青春時代。
もう20年以上前の事だ。

だが今、ドクオの脳裏で鮮明に描き出される。


ノノ;A;)「ブー・・・ンッ・・・、この・・・船に・・・」


ユースフル号は所々隕石に接触した形跡があり、
機体が裂けている所もあった。


ギコの言葉 「「あんなオンボロ船、何も回収するものは無い」」

マザーの報告 「「生命反応無」」


解っていた、生きているはずがないと。
だが、ドクオの視界はぼやけた世界を映し出す。

15 :◆3m0SptlYn6:2007/01/01(月) 18:51:06.13 ID:eyZwbPcV0

ノノ;A;)「くっ・・・20年以上もかかっちまった・・・すまない・・・」


ノノ;A;)「マザー!船内を探索する。ドッキングだ、アームを出せ」

マザーCP「アーム了解しました。ドッキング最適ポイントを割り出します」

ノノ;A;)「・・・。」


レオパルトからアームが伸び、ユースフルの裂けた船体を力強く挟む。

終わりと始まりの年から20余年、ドクオがブーンに追い付いた瞬間だった。

16 :◆3m0SptlYn6:2007/01/01(月) 18:55:39.95 ID:eyZwbPcV0

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ドクオがスーツに身を包む。
そこからホースでレオパルトと繋がり、酸素を補給する。

慎重にユースフルに乗り移るドクオ。

(ノノ'A`))「ホースに傷が付いたら一環の終わりだからな」

そしてユースフルの裂け目から中へと進入した。


17 :◆3m0SptlYn6:2007/01/01(月) 18:58:38.10 ID:eyZwbPcV0

中は凄惨なものだった。
酸素がないので、錆びついたりすることはないが
隕石が何度もぶつかったのだろう、至る所から
配線が飛び出し、船内もベコベコに凹んでいた。

(ノノ'A`))「何か・・・何かないか・・・。」


船内をくまなく詮索するドクオ。

まず小型の拳銃が見つかった。

(ノノ'A`))「ベレッタか・・・懐かしいな」


マガジンを取り出し、弾を確認する。
どうやら、1発撃ってあるようだ。


(ノノ'A`))「発砲する必要があった・・・ということか」

18 :◆3m0SptlYn6:2007/01/01(月) 19:01:41.55 ID:eyZwbPcV0

一瞬船員、またブーンの自害が頭を過ぎったが
もしそうであれば船内に血が飛び散っているのが普通だ。
今のところ、船内に血痕は見つからない。


(ノノ'A`))「それにしても懐かしいな、これは貰っていくか」


ベレッタを懐にしまうドクオ。
そしてふと顔を上げたとき、何かノートのような物を発見する。


(ノノ'A`))「ノート・・・?航空記録か?」


そのノートを手にとり表と裏を見てみる。

19 :◆3m0SptlYn6:2007/01/01(月) 19:03:50.86 ID:eyZwbPcV0

3年2組  内藤 ホライゾン


(ノノ゚A゚))「っ・・・・・」


親友がこの船に乗っていた証だった。
ドクオは思わずブルブルと震え、思わずノートを手放しそうになる。
読むべきか・・・読まざるべきか。


(ノノ'A`))「・・・・。」


ドクオはそっとページを開いた・・・。


・・・
・・




第4話    〜完〜

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