5 :◆3m0SptlYn6:2007/01/27(土) 19:20:07.65 ID:tm9ITpOd0


次々とカプセルが割られ、完成品が破壊されていく


(`゚ω゚´)「がぁぁぁぁぁ!」


すでに機器はショートし、煙を吐いていた。


ノノ'A`)「ッ!シャキン、もう危険だ。止めろ!」


(`゚ω゚´)「うる…さいっ!」


シャキンはドクオに向かって殴りかかるが、
ドクオはそれをかわすと、はがいじめにして抑える。


6 :◆3m0SptlYn6:2007/01/27(土) 19:20:21.96 ID:tm9ITpOd0

ノノ'A`)「すまない、シャキン…すまなかった」

(`゚ω゚´)「わぁぁぁぁ!」


ビーッ、ビーッ、ビーッ

警報のサイレンがけたたましく鳴りだす。


ノノ'A`)(まずい…)


研究所の中は見るも無残な荒巻と、
何体もの同じ顔をした死体が転がっている。

こんなところを見られたらただ事じゃ済まない。

俺も…シャキンも。

7 :◆3m0SptlYn6:2007/01/27(土) 19:20:39.51 ID:tm9ITpOd0


ノノ'A`)「シャキン!逃げるぞ」

(`゚ω゚´)「離せぇぇぁぁ!」


暴れるシャキンを力ずくで引っ張り、
研究所から脱出する。


(`゚ω゚´)「あんたさえっ…あんたさえいなければ…」

ノノ'A`)「…」

8 :◆3m0SptlYn6:2007/01/27(土) 19:21:01.97 ID:tm9ITpOd0

俺は今まで自分が信じる道を突き進んできた。

『俺には俺の道がある』

今は亡き、『本当』の親友との合い言葉。

理不尽な言い分であっても、信念に基づきその言葉を使う時は、
お互いに許し合う。


そんな友だった。


俺の信念は正しかったのか?
感情に実を任せ、友を再生させたこと、
結果、人を狂わせ、死に追いやり、壊してしまった。

だが…


9 :◆3m0SptlYn6:2007/01/27(土) 19:22:33.41 ID:tm9ITpOd0

ノノ'A`)「シャキン、聞いてくれ」

(` ω ´)「…」

ノノ'A`)「いかなる理由があれど、お前が今ここに生きているのは紛れもない事実だ」

(` ω ´)「……ろ」


シャキンを引きずりながらドクオは発着場へと向かう。


ノノ'A`)「お前は…お前の信じる道を生きるんだ」

(`゚ω゚´)「やめろっ!僕にはもう生きる目的も何も無い」

ノノ'A`)「意味のない生などない!目的はまた作るんだ」



(`゚ω゚´)「知りたくなんて無かった…あんたと…ブーンさえいなければ…」



ノノ'A`)「…すまない」


10 :◆3m0SptlYn6:2007/01/27(土) 19:23:13.22 ID:tm9ITpOd0

二人は発着場へと辿り着き、
シャキンは力なくうなだれたままドクオに引きずられる。

そして、ドクオはレオパルトにシャキンを乗せると、シャキンの肩を掴み言い放った。


ノノ'A`)「シャキン…俺が憎いか?ブーンが憎いか!?」

(` ω ´)「お父さん…お父さん」


シャキンは焦点の合わない眼のまま、ボソボソと呟いている。


ノノ'A`)「いいかシャキン!いつか、俺とブーンを殺しに来い」

(` ω ´)「…さん…」

ノノ'A`)「復讐でもいい、それを糧に生きろ!」


11 :◆3m0SptlYn6:2007/01/27(土) 19:23:37.20 ID:tm9ITpOd0




( ><)「そこまでなんですっ!」

ノノ'A`)「!」

( ><)「おまえら二人とも、器物破損の容疑で逮捕するんです!」



ノノ'A`)(不味い、あいつは…政府治安維持隊のビロード!)


( ><)(トップダイバーのドクオですか…あっち側の人間なんです)


(` ω ´)「…さん……さん…」


12 :◆3m0SptlYn6:2007/01/27(土) 19:24:19.82 ID:tm9ITpOd0


ノノ'A`)「くっ、マザー、緊急発進。β星雲へ行け」

マザー「緊急発進了解しました。危険区域β星雲へ向かいます」

(; ><)「待つんですっ!」



だがレオパルトは一瞬にして視界から消え去る。





(`;ω;´)「お父…さん」


主を残したまま…。


ノノ'A`)(逃げ切れよ…)

13 :◆3m0SptlYn6:2007/01/27(土) 19:25:09.02 ID:tm9ITpOd0

( ><)「乗り遅れてるんです!馬鹿なんです!」

ノノ'A`)「慢るなカスが、あれは一人乗り用なんだよ」

(; ><)「カ、カスって言われたんです!」

(’e’)「ビロード大佐!研究所から数人の遺体が見つかりました」

( ><)「おや、大量殺人の疑いが追加されたんです」


兵士十数人が銃を構え、ドクオに標準を合わせる。


14 :◆3m0SptlYn6:2007/01/27(土) 19:26:35.02 ID:tm9ITpOd0


(; ・∀・)「…」

ノノ'A`)(モララー…)

( ><)(こいつは政府側なんです、捕縛しても上が絡んでくれば解放されてしまうんです……
         それならばいっそ…)


( ><)「重要器物破損、大量殺人なら銃殺する条件としておつりがくるんです」

(; ・∀・)「ビロード大佐!許可無しに銃殺は…」

( ><)「抵抗したとでも言えばいいんです、それより特務隊員ごときが意見を挟むな!」 

(; ・∀・)(くっ、ビロードは反政府組織員の疑いがある…私の素性がバレると不味い…)

(* ><)「げははは!トップダイバーが凶悪犯罪を犯し射殺!愉快なんです!」

ノノ'A`)「…」


16 :◆3m0SptlYn6:2007/01/27(土) 19:27:48.21 ID:tm9ITpOd0

(; ・∀・)(ここで殺すか…いやビロードの部隊だ…組織が絡んでる可能性は高い…
       兵士にもバレるわけには…)

( ><)「総員構えぃ!」


(; ・∀・)(こうなったら兵士も全員、口封じするしかないっ!)


モララーが懐に手を入れ、銃を取り出そうとする。


ノノ'A`)「…上に立つ奴はな…多少の犠牲にも目をつぶれる強い信念が必要だ」


ドクオが誰にとでも無く呟く。


(; ・∀・)「ッ!」


17 :◆3m0SptlYn6:2007/01/27(土) 19:28:27.24 ID:tm9ITpOd0

モララーは見えそうになるまで取り出した銃を、
そのままで止める。


(# ><)「何を訳の分からないことをほざいてるんです!
お前は今ここで死ぬんです!」


(; ・∀・)(ドクオさん…)


ノノ'A`)(ブーン……クー……、ドク、済まない)



( ><)「撃つんです!」




(-∀- ;)彡





〜第19話〜     完

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