23 :◆3m0SptlYn6:2007/02/20(火) 21:32:01.11 ID:nba5u2MV0

22話




(*゚ー゚)「さぁ次はγ方面で回収するよ!」

( ,,゚Д゚)「・・・」

(*゚ー゚)「・・・ギコ?どうかした?」

( ,,゚Д゚)「・・・いや、なんでもねぇ。行くか」





トレジャーは最速の名に恥じぬ速さで飛び去った。


24 :◆3m0SptlYn6:2007/02/20(火) 21:32:44.56 ID:nba5u2MV0


/('A`)\「・・・・・・」


ギコさんが反政府組織?
尊敬する人だぞ?師匠だぞ?

そして何より・・・幼いころからの兄貴だぞ・・・?


ミ,,゚Д゚彡「・・・耳を閉じても聞こえるだろうから続けるよ?」


フサギコはお構い無く話を続ける。


ミ,,゚Д゚彡「正確には組織の人間じゃない。
        知らぬ間に荷担している、ってとこかな」

('A`)「やっぱり!ギコさんはそんな人じゃないよね!」

25 :◆3m0SptlYn6:2007/02/20(火) 21:33:15.20 ID:nba5u2MV0


ミ,,゚Д゚彡「・・・」



Σ('A`)

/('A`)\


ミ;,゚Д゚彡「そう、組織の人間なのは、しぃだ」

('A`)「しぃさんが・・・」

ミ,,゚Д゚彡「ギコがダイバーになるちょっと前にね、
あの子が執拗に、ドクオに迫ってたんだ」

('A`)(ちょっと羨ましい)


28 :◆3m0SptlYn6:2007/02/20(火) 21:34:12.00 ID:nba5u2MV0

ミ,,゚Д゚彡「彼女の経歴を洗ってみたところ、
          見事黒だったって訳さ」


('A`)「なるほど・・・。要するにトレジャー号をNo1にするなって事ね?」

ミ,,゚Д゚彡「そう言う事だね」



(;'A`)「ってぇぇぇ!尚更無理だよ!
       俺がギコさんに勝つなんてまだ不可能だ!
    ショボンさんに頼んでよ!」

ミ,,゚Д゚彡「ドク、これを見ろ」


フサギコがカウンターに広げたのは、
ダイバーランキング。

フサギコの指差した所にはこう記してあった。


29 :◆3m0SptlYn6:2007/02/20(火) 21:35:00.38 ID:nba5u2MV0


No.1 レオパルト
No.2 トレジャー・キャット
No.3 ケーエスエムエス



(;'A`)「???なんで?レオパルトが?」

ミ,,゚Д゚彡「いいかい、ダイバーランキングって言うのは
        年に一回の集計があって、一年間での合計収益で決まるんだ」

(;'A`)「へぇ」

ミ,,゚Д゚彡「ドクオが死ん・・・いなくなっても、
         ドクオの回収成績は残るんだよ」

('A`)「父ちゃんがいなくなったのは・・・
       三ヶ月前だから・・・」

ミ,,゚Д゚彡「後半年の期間が残っている」

('A`)(父ちゃんは三ヶ月で、ギコさんやショボンさんの
        半年分以上回収してたのか・・・)


30 :◆3m0SptlYn6:2007/02/20(火) 21:38:51.41 ID:nba5u2MV0

ミ,,゚Д゚彡「だけど、流石に後半年もあれば、ギコも追い抜くだろう」


そこで、だ


と、フサギコは一息溜めて言う。


ミ,,゚Д゚彡「ドク、君には最初からNo1の座に就いてもらう」

(;'A`)「ずっけぇぇぇ!?」

ミ,,゚Д゚彡「ドクオの跡取りとしての申請はもう済んである」

(;'A`)「手際のいいこって・・・」

ミ,,゚Д゚彡「本当に急で済まない。だがドクオのためにも、
          何よりボクの息子のために引き受けてくれないか?」

31 :◆3m0SptlYn6:2007/02/20(火) 21:39:11.80 ID:nba5u2MV0


(;'A`)「・・・」


しぃさんが悪者で?
ギコさんが利用されてて?
父ちゃんがそれを防いでた?


(;'A`)「済みません・・・正直頭の中が整理しきれないんですが、
やらなきゃいけないのはなんとなく分かります」


ミ,,゚Д゚彡「やってくれるか!ありがとう!」


(;'A`)「あの・・・ただ・・・」


ドクがばつの悪そうに言う。


(;'A`)「エンジン・・・まだないんです」

32 :◆3m0SptlYn6:2007/02/20(火) 21:40:18.81 ID:nba5u2MV0


ダイバー登録も目の前の人の特権で取れる、
しかも最初からNo1の座。



エ ン ジ ン が な い 




ミ;,゚Д゚彡「ボクの倉庫に何個かエンジンがあるから、持って行くといいよ」

(;'A`)「済みません・・・」


フサギコさんの倉庫に行くと様々な部品が並んでいたが、
どれもこれも型落ちした製品ばかりだった。



33 :◆3m0SptlYn6:2007/02/20(火) 21:40:46.16 ID:nba5u2MV0



ミ,,゚Д゚彡「ボクはだいぶ前に引退してるから、古い部品しかないけど、
         見繕って持っていってよ」

('A`)「いえ、助かります」


ドクは倉庫をくまなく物色していたが、これといって使えそうな物は無かった。


だが、1つだけ



('A`)「フサギコさん・・・これは・・・?」


ドクが指差した物。
それはフサギコが現役時代に乗っていた機体だった。


ミ,,゚Д゚彡「あぁ、ボクの船。まろゆき号だよ」

(;'A`)(センスねぇ・・・)

34 :◆3m0SptlYn6:2007/02/20(火) 21:41:52.90 ID:nba5u2MV0


だが、見覚えのあるエンジン。
子供の頃からずっと見てきた物。


C−27型エンジンだった



('A`)「これ・・・頂いてもいいですか?」

ミ,,゚Д゚彡「あぁ、いいとも。是非使ってやってくれ」


汚い、錆付いたエンジンだったが、ドクは見とれていた。

35 :◆3m0SptlYn6:2007/02/20(火) 21:42:38.13 ID:nba5u2MV0


ミ,,゚Д゚彡「後は、パートナーを見つければおkだね」


('A`)「いや・・・パートナーは・・・もう決まってます」

ミ,,゚Д゚彡「へぇ・・・誰だい?」






('A`)「最高の弟です」




〜22話〜 完

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