268 :◆3m0SptlYn6:2008/03/10(月) 20:17:39.07 ID:+4rIL91S0



最終話







(;A;)「……」


ドクは先ほどまでいた基地を、外から眺めている。

ふと、違和感を感じた。

275 :◆3m0SptlYn6:2008/03/10(月) 20:22:02.77 ID:+4rIL91S0

(;A;)「……!」


小さくなっている。

みるみる基地が小さくなっていく。

まるで内側に吸い込まれるように、外側から飲み込まれていく。


(;A;)「あ……あ……」


277 :◆3m0SptlYn6:2008/03/10(月) 20:23:51.01 ID:+4rIL91S0


音も立てず、しかし凄まじい速さで。

巨大な基地は、遠くからは目視できぬほどに、
小さい鉄の塊へと姿を変えた。




2人を飲み込んで




279 :◆3m0SptlYn6:2008/03/10(月) 20:24:55.03 ID:+4rIL91S0










『ク……ドク!!』

('A`)「……」


放心状態だった。

何も考えられない。



283 :◆3m0SptlYn6:2008/03/10(月) 20:26:58.04 ID:+4rIL91S0


ξ゚听)ξ『ドク!!』


通信機器から耳を劈くような、大きい声が発せられる。


('A`)『……ああ、聞こえてる』

ξ゚听)ξ『回収するわよ』

('A`)『……ああ、頼む』



287 :◆3m0SptlYn6:2008/03/10(月) 20:28:21.66 ID:+4rIL91S0

レオパルトUからアームが伸び、球体ごと船内へと取り込まれる。

やがて船内が酸素で満たされた時


球体「シュウイ・アンゼン・カクニン」


と、球体から機械的な音声が流れ、
自動的に張られたバリアが解除された。



290 :◆3m0SptlYn6:2008/03/10(月) 20:29:38.72 ID:+4rIL91S0


('A`)「……」

ξ゚听)ξ「……」


しばし、無言の時間が流れ、
二人は基地があった場所を眺めていた。


('A`)「……帰還」

ξ゚听)ξ「……え?」


302 :◆3m0SptlYn6:2008/03/10(月) 20:51:55.14 ID:+4rIL91S0

('A`)「コロニーに帰還する、システムチェック」

ξ゚听)ξ「……異常無いわ、すぐにでもいける」




('A`)(宇宙は永遠に広がっている……。
    可能性は無限にある……か)




('A`)(そう、俺には……俺の!!)


ドクは名残惜しそうに一瞬間を置いたが、
こう言った。



305 :◆3m0SptlYn6:2008/03/10(月) 20:52:25.49 ID:+4rIL91S0








('A`)「レオパルト発進!!」









最終話 〜完〜


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