- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 16:17:14.90 ID:q6Wm1ZdC0
*( ;;)*「あんたのせいよ!あんたのせいでお兄ちゃんが死んじゃったんだから!」
( ´ω`)「ごめんお。ごめんお…」
*( ;;)*「あんたなんか死んじゃえばいいんだ!」
ショボーンの通夜は、ヘリカルの泣きわめく声で騒々しかった。
母親から止められるまで、ヘリカルはずっとブーンを罵倒し続けた。
*(
;;)*「あんたがお兄ちゃんにロックなんて教えたから!
だからお兄ちゃんは死んだんだ!」
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 16:18:50.30 ID:q6Wm1ZdC0
「ロックなんて、大っっっっっっっっっ嫌い!!!!」
( ^ω^)音楽が世界を救うようです
第三話「結成」
- 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 16:23:07.97 ID:q6Wm1ZdC0
( ・∀・)「もういいのかよ」
ショボーンの家の前で、モララーたちが待っていた。
( ^ω^)「いいお。通夜は終わりだお。あとは親類が集まって会食してどうたらってのがあるけど…。
俺は当然呼ばれてないから行かないお」
(゚、゚トソン「肉料理出るんなら僕、いきたいなー」
( ゚∀゚)「つーやつーや通夜死体の子〜顔がえぐれた〜おと〜このこ〜」
彼ら四人は、数万人の犠牲者が出た“VIP殲滅の夜”の生き残りである。
- 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 16:27:29.84 ID:q6Wm1ZdC0
( <●><●>)「そちらの用事が全て済んだのなら、
そろそろ我々の用事に付き合ってもらいたいですね」
彼らの後ろにいる、スーツを着た女性が腕組みの姿勢のまま、彼らに聞こえるよう呟いた。
彼女の名前はワカッテマス、政府から派遣されたエージェントらしい。
“お上”嫌いなモララーは、ワカッテマスに聞こえないように小さく舌打ちした。
政府は突如復活した伝承の魔物たちに対し、早急に策を立てる必要があった。
鍵となるのは、地獄の夜を生き延びたブーンたちと、その方法である。
- 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 16:31:08.44 ID:q6Wm1ZdC0
( ・∀・)「俺たちをどうするつもりだよ」
( <●><●>)「どうするか、私は知りません。
ただ一つ、ワカっているのは、あなた方に拒否権は無いということ。
それと、あなた方が想像している以上に、事態は深刻だということよ」
(゚、゚トソン「そーなんだー。でも僕のお肌も深刻な事態なのよね。
エステに予約してるからそっちに行っていい?」
( ・∀・)「この前ナンパした女と約束あるんだ。一発ヤッてからでいいかい?」
( ゚∀゚)「バイヤーと会う約束が…」
(;<●><●>)「だから事態は深刻だっつってんでしょ!何なのよその余裕は!」
- 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 16:34:36.91 ID:q6Wm1ZdC0
( ^ω^)「魔物と闘う術…方法が、ロックにある」
( <●><●>)「!…そうそう」
( ^ω^)「生き延びたロッカーは俺たちだけ。
だから政府は俺たちにコンタクトを取りたい。そうだお?」
( <●><●>)「その通りよ。話がわかる人がいてよかったわ。
これだから高卒以下って扱いに困るのよね」
( ^ω^)「俺は高卒だお」
(゚、゚トソン「僕中退」
( ・∀・)「俺中卒」
( ゚∀゚)「小卒…」
( <●><●>)「……さっさと車に乗りなさい。会ってもらいたい人がいるから」
- 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 16:39:52.02 ID:q6Wm1ZdC0
ワカッテマスの指さした先に、鉄の塊が見える。
エンジンという動力源で走る、金属で出来た乗り物である。
( ・∀・)「車に乗るの初めてだな。たけえんだろコレ?」
(゚、゚トソン「靴は脱ぐの?」
( ^ω^)「どうやって中に入ればいいんだお?」
( ゚∀゚)「トイレついてない…」
(;<●><●>)「もう愚痴愚痴グチグチ言わないでくれる!?
明らかにここら辺のやりとり無駄だからね!別に無くてもいいからこの掛け合い!
なんか意見あるなら纏めてから言ってちょうだい!」
( ・∀・)「意見を纏めよう」
ゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョ
( ^ω^)( ・∀・) (゚、゚トソン (゚∀゚ )
( ^ω^)「纏まったお。トイレはついてないの?」
(#<●><●>)「早く乗れ!」
- 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 16:43:13.36 ID:q6Wm1ZdC0
運転席にワカッテマス、助手席にブーン(デブだから)、後ろにモララーたちが乗り込んだ。
( ^ω^)「会ってもらいたい人って誰だお?」
(゚、゚トソン「それなに?」
( ゚∀゚)「シンナー」
( ;・∀・)「くっせえ!んなとこで吸うな!」
( <●><●>)「有名人よ。この国の国防を担ってる人」
(
;^ω^)「国防長官ってやつかお!」
( <●><●>)「さすがは高卒ね。よく知ってるじゃない」
- 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 16:47:39.86 ID:q6Wm1ZdC0
( ^ω^)「やべえ。パーカーにジーンズなんだけどいいのこんなんで」
( <●><●>)「他に何かあった?チノパンにジャケットとか?服装なんて気にしなくていいわよ」
( ゚∀゚)「スーハースーハー」
( ;・∀・)「くっせぇぇぇ!化学薬品の臭いが…っ!」
(゚、゚トソン「ねえ、見て。ジョンボーナムが頭突きで演奏してる」
( ;・∀・)「早くもトリップしてんじゃねえよ!」
( ・∀・)「あ…本当だ。ジミヘンが空中でブレイクダンス踊ってる」
( <●><●>)「社会的な立場はあなたたちよりもずっと上。
でもね、私はそんなの気にしなくていいと思うの」
- 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 16:52:46.48 ID:q6Wm1ZdC0
( ^ω^)「立場か…」
( <●><●>)「どうしてかワカる?」
( ^ω^)「ロックに上下は無いからだお」
( <●><●>)「そうよ。氷川きよしがハイレグを履いてるからよ」
( ^ω^)「ところでリアーナがキックボードで車と並走してるんだけど、今は何年の何月何日だお?」
( ゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!テンション低くなってきたー!」
(゚、゚トソン「ちょうちょ…ちょうちょ…」
( ・∀・)「なのはタンにとーまーれー」
- 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 16:56:04.32 ID:q6Wm1ZdC0
国防省の本部に着いたのは、それから二時間経ってからだった。
(;<●><●>)「ウェェ…気持ち悪っ…」
(
;^ω^)「車の中がゲロとマッキーと精子とチーズくせぇー!」
( ・∀・)「悪い。精子は俺だ」
(゚、゚トソン「ごめん。出させたのは僕だと思う」
( ゚∀゚)「ゲロなんて無いゲロロロ〜」
五人はふらふらの足取りのまま、近くに待機していたSPと共に建物に入っていった。
- 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:01:46.71 ID:q6Wm1ZdC0
(´・_ゝ・`)「そして私が国防長官だ」
最上階の部屋で、五人を待っていたのは精悍な顔立ちの中年の男だった。
( ^ω^)「いきなり出たお」
(´・_ゝ・`)「ちょっと端折ったわ。君たちが何故呼ばれたか、わかるかね」
( ・∀・)「まあ一応」
(゚、゚トソン「レコードデビューでしょ?」
(´・_ゝ・`)「もちろん違う。
私の仕事は“愛”とか“永遠”とか“切ない”とか“思い出”とかいう言葉を
色々と抽象化させて適当なコードとラップをつけてデジタル化するというものではなく、
国防、その一点のみなのだ」
- 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:06:52.68 ID:q6Wm1ZdC0
( ^ω^)「周りくどいお」
(´・_ゝ・`)「つまり…だ。魔物たちに対抗する唯一の手段、それがロックなのではないか。
まだ不確定の情報ということになっているが、ほぼ確定事項として私は捉えている。
そこでロッカーの君たちの出番になってくる」
( <●><●>)「思ったんですけど、録音した音楽じゃやっぱ駄目なんでしょうか?」
(´・_ゝ・`)「駄目だったね!実は魔物のサンプルを捕まえて、色々と実験をしているんだ。
様々な音楽――クラシック、ジャズ、民謡やポップも加えて実験した結果、
明らかにロックに対し強い拒絶反応を示していた。
しかし、録音した音楽じゃ魔物を滅するとまではいかなかった」
( ・∀・)「よく魔物を捕まえられたな」
(´・_ゝ・`)「世界最強のコックと世界最強のロス市警と超A級スナイパーとヴァンダレイシウバの力を借りた。
シウバは死んだよ」
( ・∀・)「…そうか」
- 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:11:51.83 ID:q6Wm1ZdC0
(´・_ゝ・`)「ロックが魔物に対しての有効な武器となることを実証したい。
そこで君たちに、捉えた魔物の前でロックを演奏してほしいんだ。
あのVIPで起こったことを再現して欲しい」
( ^ω^)「どうでもいいけど、“VIP殲滅の夜”って言うけど実際には昼だったおアレ」
(´・_ゝ・`)「そういう指摘はめざといリーダがやるべきだな。
ではさっそく実験を始めよう。楽器は全て用意しているよ」
( ^ω^)「持ってきたお」
( ・∀・)「俺もあるぜ」
( ゚∀゚)「アヒャ!」
(゚、゚トソン「ドラムだけ用意してくんない?僕は特にこだわり無いし」
(´・_ゝ・`)「うむ、わかった。ではワカッテマス君、研究部に行ってライブの準備を行ってくれ。」
( <●><●>)「了解です」
- 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:15:15.58 ID:q6Wm1ZdC0
ワカッテマスが部屋から出ていき、部屋には国防長官と四人のメンバーが残った。
(´・_ゝ・`)「自己紹介が遅れたね。私はデミタスだ」
( ^ω^)「ブーンだお」
( ゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」
(゚、゚トソン「トソン」
( ・∀・)「モララーだ」
(´・_ゝ・`)「これから長い付き合いになると思う。よろしくな」
( ・∀・)「まだ協力するなんて言ってねえけどな」
(;´・_ゝ・`)「え…どういうことだ?」
- 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:23:26.34 ID:q6Wm1ZdC0
(゚、゚トソン「マジで同感。どうして僕らがホイホイあんたに協力しなきゃいけないのって話」
(´・_ゝ・`)「それはだって、今のところ魔物を倒せる可能性があるのはロックだけなんだ。
君たちが協力してくれないと、事態がますます悪化してしまう」
( ・∀・)「知ったこっちゃねえだろそんなん。俺たちは今まで自由に生きてきたんだぜー?
今更よー世界が滅びようがどうなろうが関係ねーじゃん?」
(´・_ゝ・`)「そうだね。その通りだ。
君が二ヶ月前、強盗で押し入ったドラッグストアで、4万3千円を盗んだことも、今回の事態とは無関係だ」
(
;・∀・)「えっ」
(´・_ゝ・`)「一ヶ月前、歳を偽り男を騙して、現金10万円と腕時計を盗んだことも無関係になるな」
(゚、゚;トソン「な、なっちゃうのかな〜?」
(´・_ゝ・`)「今目の前で、堂々と静脈注射していることも無関係になってしまう」
( ゚∀゚)「アヒャ?」
- 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:26:13.11 ID:q6Wm1ZdC0
(´・_ゝ・`)「無関係になるということはつまり、それらは犯罪として認識されるということだ。
犯罪に認識されるということは、君たちは犯罪者になるということだ。そうだな?」
(
;・∀・)(゚、゚;トソン「そ…それは……」
「大変です国防長官!」
大あわてで部屋に入ってきたのは、研究部に行っているはずのワカッテマスだった。
(;<●><●>)「捕まえたモンスターが暴れ出していて、手がつけられません!」
- 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:29:27.42 ID:q6Wm1ZdC0
(;´・_ゝ・`)「世界最強のコックは!?」
(;<●><●>)「新しい沈黙シリーズの撮影でいません!」
(;´・_ゝ・`)「世界最強のロス市警は!?」
(;<●><●>)「閉鎖的な空間でテロリストが現れるのを待っててここにはいません!」
(;´・_ゝ・`)「ヴァンダレイシウバは!?」
(;<●><●>)「死にました!」
(´・_ゝ・`)「じゃあ選択肢は一つしか無いな」
( ;・∀・)「……やるよ!チクショウ!だから政府は嫌いだ!」
(゚、゚トソン「あ〜あ…あのエステ、次の予約は三ヶ月待ちなのにな」
( ゚∀゚)「ライブが始まる!ライブが!アヒャヒャヒャヒャ!」
- 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:32:48.01 ID:q6Wm1ZdC0
( ^ω^)「ステージはどこだお!!」
( <●><●>)「研究部のすぐ横に作ってある。既に準備は整えた。
さあ、ついてきて!」
( ^ω^)「みんな、行くお!」
( ・∀・)「だからテメーが仕切んじゃねー!」
(゚、゚トソン「やーん走るのきらーい」
( ゚∀゚)「アヒャ!」
ワカッテマスを先頭に、五人は走って部屋から出て行った。
(´・_ゝ・`)「ロックに頼るときが来るとはな…」
- 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:36:09.45 ID:q6Wm1ZdC0
研究部は別の階にあり、五人は階段を駆け下りた。
「グオオオオオオオオオ!!」
まだ魔物の姿は見えてないが、声は響いて聞こえてくる。
何度聞いても聞き慣れない、恐怖を呼び起こす鳴き声である。
(゚、゚;トソン「ひっ!」
(;<●><●>)「けっこうどう猛なやつだから気をつけてね」
( ;・∀・)「どう気をつけろってんだよ!」
( ゚∀゚)「肩の後ろの二本のゴボウの真ん中にあるすね毛の下のロココ調の→!!」
(
;・∀・)「おまえは必要なとき以外しゃべんじゃねー!つまり永遠にしゃべんな!」
- 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:41:06.94 ID:q6Wm1ZdC0
研究部に近づくにつれて、鳴き声は鮮明さを増していった。
(
;・∀・)「クソ!母ちゃん…俺を守ってくれ…!」
(゚、゚トソン「残念ねー今日は参観日じゃないわよ」
(
;^ω^)「あれが研究部かお!?」
透明な板で仕切られた部屋と、よくわからない機械が見えた。
部屋の中央に巨大なアンプルのような容器があり、今それが、中に入っている魔物に破られようとしていた。
- 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:45:27.87 ID:q6Wm1ZdC0
( <●><●>)「スタジオはこっち!」
研究部の向かい側にある部屋に、即席なスタジオが作られていた。
( ;^ω^)「早くセッティングしないと!」
( ・∀・)「どうせまた音合わせ無しだろー?やり辛ぇんだよなーマジで」
(゚、゚トソン「どうせあんたの腕じゃ正確な音階なんて出ないわよ。諦めなー」
( #・∀・)「オマエ マジデ イツカ オカス」
( ゚∀゚)「お、おでの歌を聴け〜っ!!!!!!!」
- 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:49:58.29 ID:q6Wm1ZdC0
ガラスの割れる音が響き、魔物の鳴き声がけたたましく聞こえた。
(;<●><●>)「〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」
ワカッテマスが大声で叫ぶが、魔物の咆吼にかき消されてしまう。
( <●><●>)「―――――!」
しかし魔獣の遠吠えさえ吹き飛ばす音楽が、そこにあった。
- 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:52:59.70 ID:q6Wm1ZdC0
( ゚ω゚)「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!!!」
鬼気迫るブーンたちのロックが、その場を支配した。
びりびりと肌に突き刺さるような音の塊、耳の奥で爆発するようなリズムだった。
もはや音というよりは全身を波にさらされているような激しい旋律。
ワカッテマスは心の奥底からわき上がる衝動に堪えきれず、叫び声をあげた。
断末魔さえ聞こえぬまま、魔物は黒い血を流して死んだ。
- 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 17:56:41.84 ID:q6Wm1ZdC0
( ω )(ショボーン……ロックはやっぱり、最強だお)
(
*<●><●>)「素晴らしい!あのダマスカス鋼よりも強固な皮膚を持ち、あらゆる毒物を寄せ付けない魔物を…!
ロックが勝てるなんて!すごいわロック!氷川きよしの次に凄い!」
(
;・∀・)「ふぅー。適当に演奏すんのもきついもんがあるな」
(゚、゚トソン「そうね…それは同感。アドリブにも限界ってあるもの
( ゚∀゚)「演りたりねえ!もっと弾きてぇよぉー!」
- 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 18:03:41.31 ID:q6Wm1ZdC0
結局のところ、ロックは魔物に十分に有効であることは証明された。
彼らが国防省に協力するということも決まった。
国防長官デミタスは、VIP襲撃から構想していた策を遂行することにした。
「対魔特別部隊」の編成、そしてそのメンバーに、彼ら四人を推薦したのだ。
( ・∀・)「世界を征服しよーってやつらに」
(゚、゚トソン「僕たちが」
( ゚∀゚)「ロックで!」
( ^ω^)「闘う…」
- 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 18:09:07.08 ID:q6Wm1ZdC0
(´・_ゝ・`)「期待してるよ。えっと…バンド名は?」
( <●><●>)「……いや、聞いてません。バンド名ってあるの?」
( ^ω^)「あ…決めてなかった」
( ・∀・)「“モララーとクソ不愉快な楽団”ってのはどうだ?」
(゚、゚トソン「“プリティトソンと短小包茎ども”ってのは?」
( ゚∀゚)「エクスタシーカンナビスドラゴンクリスタル」
- 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 18:17:57.67 ID:q6Wm1ZdC0
(・∀・; )「だから俺はスティンガーミサイルだっつってんだろ!」
(゚、゚トソン「じゃあ“Msトソンと頭カイワレヤローども”」
( ^ω^)「ブーンが中学のとき組んでたバンドの名前、“プッシーピッグズ”で決まりだお!」
( ゚∀゚)「サイコクラックオーバードーズ」
( #・∀・)「俺の頭がカイワレならおまえの頭は腐ったタマネギだな!」
(゚、゚#トソン「あんたのネーミングセンスがなさ過ぎるのよ!」
(
;^ω^)「間を取ってブーンのに!( ・∀・)「それだけは嫌」(゚、゚トソン
( ^ω^)「そうか…」
- 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 18:23:03.00 ID:q6Wm1ZdC0
(´・_ゝ・`)「バンド名が決まったら教えてくれ。書類にして上に提出せねばならん」
( <●><●>)「あんまり変なのにしちゃ駄目よ」
( ・∀・)「オーケー。こうなったらジャンケンで決めようぜ。
一発勝負。文句なしだ。アハ?」
(゚、゚トソン「上等。覚悟しなよ短小包茎ども」
( ^ω^)「プッシーピッグズが嫌ならプッシーウィンナーズでもいいお」
(゚、゚トソン「いくわよ!ジャーンケーン…」
- 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 18:25:35.13 ID:q6Wm1ZdC0
「「「「ポン!」」」」
それぞれの思いを胸に抱き、彼らは前に進むことを選んだ。
彼らの戦いは、始まったばかり。
果たしてこれから彼らに待つものとは。
( ・∀・)「……名前決まったわ」
( ゚∀゚)「サイコクラックオーバードーズ」
(´・_ゝ・`)「長っ」
第三話「結成」 終
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