1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:00:18.71 ID:9wgMErnT0


鍵をかけるのって、どういう時?


部屋に入られたくない時?

お金を隠す時?

誰にも見られたくない時?


選択を迫られた時?




¢未来の鍵¢



3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:01:14.41 ID:9wgMErnT0

−1−


 バックミュージックが、流行のPOP曲を垂れ流していた。
 旬のアイドルが歌う、切ない恋のメロディが、軽いリズムで店内に響いている。

 そのコンビニに、客は一人もいなかった。
 カウンターの向こう側に、店員が一人、突っ立っているだけだ。
 直立姿勢で、微動だにしていない。

( ^ω^) ……

 店員の見た目は、二十代前半の青年という感じだった。
 薄く笑っているように見える顔立ちをしている。
 しかしこれが彼の素の顔であった。


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:01:49.32 ID:9wgMErnT0

 その時彼の横で、扉が開く音がした。
 首だけを動かし、彼は横を向いた。
 奥の事務室から、男が一人出てきたところだった。
  _
( ゚∀゚) 交代だよ

 そう言いつつ、奥に引っ込めと親指を立てて後ろを指さした。

( ^ω^) ジョルジュ先輩

 今までカウンターにいた青年が、男に話しかけた。
 低くも無く、高くも無い、特徴の無い声だった。
  _
( ゚∀゚) 何?

( ^ω^) 暇なんで、話でもしませんか?


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:04:56.48 ID:9wgMErnT0

 ジョルジュは面食らった顔をした。
 この青年が、まさか自分から話を振ってくるような人間だと思っていなかったのだ。

 新人なので、ジョルジュが仕事を教える事になったのだが。
 その際青年は、終始無愛想に『はい』を繰り返しているだけだった。
 要領は良いのか、一度教えた仕事はてきぱきとこなすが、その分余計なお喋りもしない。

 深夜アルバイトには、社交性の無い人間が入る事が多い。
 彼もその内の一人なのだろうと、ジョルジュは思っていた。

 だから、この誘いに大いに動じた。
  _
( ゚∀゚) あ、ああ。良いよ

 しかし嬉しくない訳では無かった。
 十時間働き通しの深夜シフトは、暇な時間の方が遥に多い。
 だからジョルジュも退屈していた。
 暇つぶしのお喋りなら、願ってもない申し出だ。


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:06:26.86 ID:9wgMErnT0

−2−


 『ブーン君は、学生だっけ?』
 カウンター横の煙草を補充しながら、ジョルジュが聞いた。

( ^ω^) はい
  _
( ゚∀゚) じゃあ、深夜バイトとかきつくない?

( ^ω^) いえ。特に
  _
( ゚∀゚) ふうん……

 話を振ってきた割に、素っ気ない返事が返ってくる。
 人見知りな感じがしないだけに、少し不気味だな、とジョルジュは思った。


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:07:43.27 ID:9wgMErnT0

( ^ω^) 携帯
  _
( ゚∀゚) え?

( ^ω^) 携帯、鳴ってますお

 ジョルジュはポケットに手を当てた。
 微かな振動を感じる。メール、もしくは電話が来ていた。
  _
( ゚∀゚) 気にしないで

 現在の時刻は、深夜二時。
 この時間の着信なら無視しても良いだろうとジョルジュは考えた。
 『そういえば、先輩』ブーンはそう言って切り出した。


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:09:23.85 ID:9wgMErnT0

( ^ω^) この仕事、いつからやってるんですか?

 少し、間があった後
  _
( ゚∀゚) もう五年かな

 ジョルジュが言った。

( ^ω^) 結構長いですね
  _
( ゚∀゚) コンビニバイトにしては長いかもね

( ^ω^) 正社員になろうとかは?

 BGMが切り替わった。パンク調の洋楽が流れる。
 流行の女性歌手で、全米レコードの記録を塗り替えた者だ。
 意識を少しだけ音楽に傾けつつ、ジョルジュは言葉を返した。


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:10:59.73 ID:9wgMErnT0
  _
( ゚∀゚) いつかやめようと思ってるから、正社員は考えてないよ

( ^ω^) いつかというのは、いつ?
  _
( ゚∀゚) まだ決めてない

 ギターとドラムの音が、明るい店内に交差して響く。
 そのメロディに、間の抜けた甲高い音が混じった。
 客が一人入ってきたのだ。

( ^ω^) いらっしゃいませ
  _
( ゚∀゚) いらっしゃいませ

 メガネをかけた、学生風の若者だった。
 真っ先に本売り場に行き、立ち読みを始める。
 それを確認してから、二人は再び向かい合った。


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:13:19.64 ID:9wgMErnT0

( ^ω^) ここを辞めたら、何をするんですか?

 ジョルジュの目が微かに見開いた。
  _
( ゚∀゚) 考えてないな。予定を立てても、先の事なんてわからないもんだし

 疲れたような口調なのは、体力的な問題では無さそうだった。
 その問いに答える事自体が、煩わしい感じだった。

( ^ω^) そうですか

 今まで立ち読みしていた学生が、ペットボトルのお茶を持ってカウンターに歩いてきた。
 話が一時中断する。


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:14:58.46 ID:9wgMErnT0

( ^ω^) いらっしゃいませ

 バーコードを読み、金額を読み上げる。
 袋に包むかどうかを聞くと、『いや……』と言いよどんだので、テープを貼った。
 お金を受け取り、レジをタイプし、客層のボタンを押す。
 レジの画面に表示されたお釣りの分だけ素早く取りだし、客に渡す。

( ^ω^) ありがとうございました

 マニュアル通りの会計だ。
 ただ、初めてのバイトにしては、とてもスムーズだった。
 ジョルジュが手助けするタイミングなど無かった。


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:16:12.29 ID:9wgMErnT0

( ^ω^) 休憩します
  _
( ゚∀゚) あ、うん

 話を続けるかと思いきや、青年はさっさと事務室へ向かってしまった。
 ジョルジュはまたもや面食らう。
 よくわからない奴だな、と心の中で思った。


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:18:05.04 ID:9wgMErnT0

−3−


 『将来の夢とか、ありました?』。
  _
( ゚∀゚) ……

( ^ω^) ……

 ブーンの初出勤から一週間が経った。
 といっても、ブーンは週一のシフトなので、バイト自体は二回目だ。

 その日、深夜に団体の客が来た。
 籠一杯に酒を入れていて、会計をする前からジョルジュは嫌そうな顔をしていた。
 そしてついさっき、ようやく会計を終えた時。
 二人っきりになった店内で、ブーンが唐突にそう聞いてきた。


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:19:16.38 ID:9wgMErnT0
  _
( ゚∀゚) ……過去形だね。もう僕には夢が無いみたいな言い方に聞こえたけど

 言ってから、ジョルジュはしまったと思った。
 嫌みな言葉で、気を悪くさせてしまうだろうと思ったからだ。

( ^ω^) はい。先輩には、夢が無いだろうと思ったんですお
  _
( ゚∀゚) ……え

 最初、何を言ったか理解出来なかった。
 ブーンは平然と、目の前の相手に『夢が無い』と言ってのけたのだ。
 初対面ではないが、今日で会うのはまだ二回目という相手に、だ。
 ジョルジュは顔をしかめて、
  _
( ゚∀゚) 確かに、今は無い

 と言った。


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:21:17.92 ID:9wgMErnT0

( ^ω^) 夢は、何だったんですか?

 明らかに険悪な雰囲気になっているのに、ブーンはしつこく尋ねる。
 その顔はいつもと全く変わらない。鈍感なのか、わざとなのか。
 ジョルジュには判断出来なかった。
  _
( ゚∀゚) 音楽、目指しててさ

 ‘音楽’。自分で言った言葉なのに、随分と遠い響きに聞こえた。
 今でも音楽は、店内にかかっているというのに。

( ^ω^) 音楽を目指すというのは?
  _
( ゚∀゚) バンドやってたんだ。一応CDも出してた。あんまり売れなかったけど


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:22:29.55 ID:9wgMErnT0

 ブーンは言葉には出さなかったが『そうだったんですか』という顔をした。
 どことなく、嘘くさい表情だと、ジョルジュは思った。

( ^ω^) どうして辞めたんですか。音楽

 ジョルジュは一瞬顔を逸らした。
 しかし、すぐに顔を戻すと、
  _
( ゚∀゚) 辞めたんじゃない。諦めたんだ

 と言った。今度はブーンは『へえ』という顔をした。
 やはり、嘘くさかった。
  _
( ゚∀゚) 一応、一応ね、メジャーに進出するっていう話もあったんだ


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:24:15.99 ID:9wgMErnT0

( ^ω^) そうだったんですか?

 今度は口に出して驚いてみせる。
 それでも、やはり、嘘くささはぬぐえない。
  _
( ゚∀゚) こう見えてもね、結構良い線行ってたんだ。ライブはいつも満席だったし

( ^ω^) それなのに、諦めたんですか
  _
( ゚∀゚) ……色々あってね。まあ音楽は茨の道だよ。元々俺には無理だったんだ

 『でも』ブーンはジョルジュから顔を逸らした。
 目線の先で、カップルらしき客が、店に入ってこようとしていた。

( ^ω^) 先輩、前に言いましたお。先の事はわからないって


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:25:30.60 ID:9wgMErnT0

 BGMに、甲高い音が混じる。
 お互いを小突きながら、二人の男女は仲睦まじく入店してきた。

( ^ω^) どうして、自分には無理だとわかったんですか?
  _
( ;゚∀゚) それは

( ^ω^) いらっしゃいませ

 ジョルジュの言葉に被せるように、少し遅めの挨拶をする。
  _
( ゚∀゚) ……先の事は、確かにわからない。でもある程度の予測は立てられるもんさ

 ムキになって、言葉をはき出す。
 ブーンは首だけをジョルジュに向け、『先輩、携帯』と言った。


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:27:26.12 ID:9wgMErnT0
  _
( ゚∀゚) ……

 ポケットに手を当てる。ダボダボのGパンが、微かに振動している。
 振動の長さからして、電話の方だった。
  _
( ゚∀゚) 悪い。ちょっと奥に行ってる

( ^ω^) はい

 ジョルジュは携帯を取りだし、奥の事務室へ消えた。
 その時ふと思った。
 自分でも気付かない携帯の振動を、どうしてブーンが気付けたのだろうかと。
  _
( ゚∀゚) ……もしもし

 答えが出るより先に、ジョルジュは携帯を開いた。
 『もしもし。今、大丈夫か?』随分と遠く、懐かしい声が聞こえた。


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:28:51.54 ID:9wgMErnT0

−4−


 ブーンがバイトに入ってから、三週間目、三度目の出勤の日。
 その日のブーンは無口だった。
 いつもなら、客が居ない時はよくジョルジュに話しかける。
 だから、その日のジョルジュは、とても退屈していた。
  _
( ゚∀゚) ……ねえ

( ^ω^) はい

 堪えきれず、ジョルジュの方から話しかけた。
 何でも良いから、会話がしたかった。
  _
( ゚∀゚) 今の自分に、満足してる?

( ^ω^) してますお

 気持ちいいくらいの即答だった。


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:30:09.30 ID:9wgMErnT0

( ^ω^) 先輩は?
  _
( ゚∀゚) ああ、うん。してる

 ジョルジュは、言いよどんでしまった自分に、腹が立った。

( ^ω^) でも、退屈じゃないですか? このバイト
  _
( ゚∀゚) ……ああ。もう飽き飽きしてるよ

 コンビニのバイトは、覚える事が結構多いのだが、慣れてしまえば全て機械的に作業出来る。
 五年も働いているジョルジュは、全ての仕事を流れ作業の一部のような感覚でやっていた。
  _
( ゚∀゚) だからさ、もっと割の良いバイトに移りたいんだよね


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:31:54.49 ID:9wgMErnT0

( ^ω^) 音楽をすればいいのに

 店内のBGMが、一瞬止まったような気がした。
  _
( ゚∀゚) ――ああ……まあ、今はもうやる気ないし

( ^ω^) フリーターで良いんですか?

 フリーターを批判するような口調は無く、純粋な疑問として聞こえた。
  _
( ゚∀゚) そうだよ

( ^ω^) 本当に?

 ブーンの無邪気な瞳が、ジョルジュを射貫く。
 しつこい質問に、流石にむっとしてきた。


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:32:49.62 ID:9wgMErnT0
  _
( ゚∀゚) 今がベストなんだ

 ジョルジュは続ける。
  _
( ゚∀゚) そりゃあ、夢が叶えられれば嬉しいとは思うよ

( ^ω^) はい
  _
( ゚∀゚) でもね、無理なんだよ。才能の、センスの世界なんだよ。音楽っていうのはさ

( ^ω^) はい
  _
( ゚∀゚) 流行に乗ろうと思えば乗れるけど、それだけじゃすぐに腐る。自分の音を奏でないといけない

( ^ω^) はい
  _
( ゚∀゚) 今まで何万、何十万人が挫折してきた世界だ。そんな簡単に、やってみろなんて言わないでくれ

( ^ω^) ……


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:34:02.83 ID:9wgMErnT0
  _
( ゚∀゚) 夢は大切だ。でも、叶えられない夢を見ても、不幸になるだけだ

 強い言い方だった。自分に、言い聞かせているような感じがした。

( ^ω^) ……
  _
( ゚∀゚) 幸福な人生を送るにはどうすれば良いと思う?

( ^ω^) さあ
  _
( ゚∀゚) 出来る事を確実にしていけばいいのさ。そうしたら、生活は究極に安定する

( ^ω^) そうですね
  _
( ゚∀゚) 安定が一番の幸福。そう考えているよ。

 『だから、今がベストなんだ』ジョルジュは強調するように言う。
  _
( ゚∀゚) 競争は無い。挫折も無い。この心地良い今が、最高の幸せなんだよ


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:35:47.17 ID:9wgMErnT0

( ^ω^) ……
  _
( ゚∀゚) ……

 一気に喋りきると、ジョルジュはため息をついて、壁にもたれかかった。
  _
( ゚∀゚) ごめんね。変な話しちゃって

 喋りすぎた、と反省した。深夜なのに、あまりにも気合いが乗りすぎたと。
 どうしてこんなに興奮したのか、ジョルジュ自身、わからなかった。

( ^ω^) 安定したいなら、良い方法がありますお

 壁に背中を預けたまま、天井に目をやり、『何?』と気のない返事をした。

( ^ω^) 夢を追う、夢を見る事ですお

 ――――――。


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:36:54.91 ID:9wgMErnT0

 店内にかかっているBGMが、頭の悪そうな日本語のラップが、一瞬にしてかき消える。
 無音の世界に、ジョルジュの意識が飛んだ。

 様々な色が混ざり合う、カラフルな世界だ。
 所々で渦を巻き、新しい色が生まれ、もしくは消えていく世界。
  _
( ;゚∀゚) ――――!!

 いくつもの渦の向こうに、懐かしくて、涙が出るような色がある。
 必死に色をたぐり寄せ、新しい色を作ろうとする、渦がある。
 消えてしまいそうな儚さと、揺らがない力強さ。
 その両方を持った、‘色’が。


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:38:24.04 ID:9wgMErnT0





 『いらっしゃいませ』。






52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:39:46.53 ID:9wgMErnT0
  _
( ゚∀゚) ……

( ^ω^) 129円が一点。105円が一点。215円が……

 ブーンの声が聞こえたと思ったら、感覚が一瞬で戻ってきた。
 ジョルジュの世界が、いつものコンビニに戻される。

 目の前に、クチャクチャとガムを噛む若者の客がいる。
 大量に買い込んだ品物を、ブーンが対応していた。
 BGMは、依然歯切りの悪いラップだ。

( ^ω^) ありがとうございました
  _
( ゚∀゚) ……ありがとうございました

 ジョルジュは、急激な虚無感に襲われた。
 今まで自分がいた世界が、端から崩壊していくような感覚だ。
 脱力感もする。けれど、どこか心地良い、奇妙な感覚。


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/25(日) 03:41:20.19 ID:9wgMErnT0

( ^ω^) 先輩

 ジョルジュは、声をかけられるまで、その感覚に浸っていた。
  _
( ゚∀゚) ……何

( ^ω^) 携帯鳴ってますお

 途端に意識が冴える。
 まるで、この日の、この時を、ずっと待ちこがれていたかのように。
  _
( ゚∀゚) ……ブーン、ごめん。ちょっと休憩する
  _
( ゚∀゚) ――たぶん、長くなる

( ^ω^) わかりましたお

 ジョルジュは携帯を持って、奥の事務室へ駆け込んだ。
 いつの間にか、店内のBGMが、激しいロックに変わっていた。



¢終わり¢


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