6 :◆3m0SptlYn6:2007/01/04(木) 20:38:07.45 ID:8ZR54huC0
〜第9話〜


('A`)「ふあああああ、いつの間にか寝てたか。」


ドクが目を覚ましたのは頃には、お昼前になっていた。
目をこすりながら、工房へと歩いて行く。


('A`)「父ちゃん、おはよう〜」


8 :◆3m0SptlYn6:2007/01/04(木) 20:38:56.75 ID:8ZR54huC0

ドクオは昨日、フライトから帰ってきたばかりだ。

回収品も無かったと言っていたし、今頃機体の整備でもしてるんだろう。
ドクはそう思い、ショボンから学んだことで手伝うつもりでいた。

ただ単に、ちょっと知識を付けた自分を父に見てもらいたかっただけなのだが…。

だがドクオの姿は工房には無かった。


('A`)「あれ、まだ寝てんのかな?」


9 :◆3m0SptlYn6:2007/01/04(木) 20:40:24.42 ID:8ZR54huC0

父の寝室も覗いてみたが、やはり姿は無い。

フライトの予定が無い時、ドクオは機体の整備をしているか、
何か予定が無ければ、殆ど家を出ることは無い。


('A`)「パーツでも仕入れに行ったのかね」


こんなことを何時までも考えていても仕方が無い。
ドクはそう思い、遅い朝食の準備を始めるのだった。


10 :◆3m0SptlYn6:2007/01/04(木) 20:41:25.50 ID:8ZR54huC0

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第8研究所
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/ ,' 3 「やぁドクオ君、待っていたよ」

ノノ'A`)「昨日の今日で悪いが、結果が知りたくてな」

/ ,' 3 「分かっているよ、さぁこっちへ」


荒巻は『本当の研究所』へとドクオを連れて行く。


12 :◆3m0SptlYn6:2007/01/04(木) 20:42:40.53 ID:8ZR54huC0

ノノ'A`)「こんな施設が…あったのか」

/ ,' 3 「部外者では君が最初のお客さんだよ」


いくつものカプセルが並び、何らかの設備で埋め尽くされた部屋。
そこは薄明るく、蛍光色のモニターやカプセルが不気味に光放っている。


/ ,' 3 「本当は、政府の最重要機密なんだがね…。
       君の素性を疑ってしまうよ」

ノノ'A`)「仕事柄、色んな人間と絡むもんでな…」

/ ,' 3 「まぁいいだろう」

13 :◆3m0SptlYn6:2007/01/04(木) 20:45:12.92 ID:8ZR54huC0

そう言って荒巻は、コツコツと歩き出す。


/ ,' 3 「僕は地球にいた頃は、生物学士でね。
     当時には既に、人間以外の生物のクローン化は成功していた」

ノノ'A`)「…」

/ ,' 3 「だが、人間だけが…人間だけがどうしても成功に至らなかった」


荒巻の口調が段々と激しくなってくる。

14 :◆3m0SptlYn6:2007/01/04(木) 20:47:54.58 ID:8ZR54huC0

/ ,' 3 「理論は完璧だった。あと1つ…あと1つ何かのきっかけがあれば…。そこに君だ」

ノノ'A`)「…」

/ ,' 3 「君には本当に感謝している。」

ノノ'A`)「もう…その話はいいだろう?」

/ ,' 3 「あぁ、そうだったね。さぁ見てみなさい!
       人間が神を超えた証人だ!」


15 :◆3m0SptlYn6:2007/01/04(木) 20:48:59.13 ID:8ZR54huC0

そう言って、荒巻は1つのカプセルを指差す。





( -ω-)。゚





コポコポと音を立て、彼はカプセルの中で眠っていた。




第9話    〜完〜


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