39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 22:45:08.68 ID:uacivGMi0


 『今しかないんだお!行かなかったら絶対後悔するお!』



( ゚ω゚)「あ…」




 『僕も行きたいよお』

   『行くお!すぐ行くお!』



( ;ω;)「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
       おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 22:46:41.57 ID:uacivGMi0



「ああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」





 ( ^ω^)音楽が世界を救うようです



 第二話「希望」




「ショボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!」


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 22:48:44.22 ID:uacivGMi0


( ;ω;)「死んじゃ駄目だお!駄目だお!」


ショボーンの死体にすがりつくが、顔がえぐり取られた死体は何も反応しなかった。


( ;ω;)「うあああああああああああああ!!!!」


「うわあああああああああああああ!!!!」



ブーンの泣き声に誰かの叫び声が重なった。
近くで何かが起こっているようだが、ブーンはただ泣き続けた。


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 22:51:04.43 ID:uacivGMi0



「助けてくれえええええええ!」



( ;ω;)「?」


ようやく我を取り戻したブーンは、悲鳴が聞こえる方を向いた。


そこには伝承の中の存在でしかなかったモンスターがいた。
毛むくじゃらの体、巨大な手足、牙を持ち、目をむき、ただどう猛に。


モンスターは近くにいた人間を無造作に殺していた。


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 22:53:53.35 ID:uacivGMi0


( ;ω;)「ヒック…ヒック…」


ブーンに逃げる気力は無かった。
モンスターはブーンの前にやってくると、血に染まった手をゆっくりとブーンに…



( ;ω;)「ふごっ!?」



ブーンは突然、何者かから首根っこを捕まえられ、引きずられていった。
モンスターは小さなうなり声を上げて、引きずられていくブーンを見つめている。



( ;ω;)「だ、誰…」

( ;・∀・)「逃げるぞ!」


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 22:56:55.98 ID:uacivGMi0

( ;^ω^)「あんた…」

( ・∀・)「おまえ、どっかで見たな」

( ;^ω^)「四弦の!」

( ;・∀・)「ワリィけど仲良くくっちゃべってる場合じゃねーぞ。
      周りをよく見てみろ!」

( ;゚ω゚)「…!一体なにが起こってるんだお!」


辺りを覆う白煙が薄くなってくると、壊滅した都市の全容が見えてくるようだった。

モンスターが人を襲い、殺しまわっている。
最初に見えた流星にやられた者も多く、ショボーンのように肉片だけになっている者も大勢いた。

死の気配が充満する都市を、二人はひた走った。


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:00:07.34 ID:uacivGMi0

( ;^ω^)「モンスターが、どうして」

( ;・∀・)「さあな。封印が解かれた?メビウスの輪?勇者の伝承?呪われし系譜?
      専門的なことは全く知らねーし興味もねー。
      今俺が小便漏らしそうなくらい欲しがってるもんは、この街から脱出する方法だよ」


どこに行っても死体、死体、死体。
モンスターが掃除機のように人間を排除していく光景。

気が遠くなるほどの絶望だった。


( ´ω`)「ブーンのせいだ」

( ・∀・)「あん?」


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:03:35.27 ID:uacivGMi0

( ´ω`)「ブーンが誘ったから、ショボーンは死んだ…」

( ・∀・)「一緒にいたやつか。そりゃ、残念だったな」

( ゚ω゚)「ブーンが殺したんだお!」

( ・∀・)「いいねー自己啓発かよ。ロックしてんじゃん。
      だがな、そういうのは夜中に部屋を暗くしてウィスキーあおりながら一人でやりゃいいんだよ」

( ´ω`)「ショボーン…ごめんお…ごめんお…」



「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!」

突如聞こえた、抜けた笑い声に、二人は足を止めた。
見ると、モンスターに襲われそうになっているのに、演奏の準備をしている者がいる。


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:06:44.13 ID:uacivGMi0

( ゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャ!!!ききき、今日はぁ〜!満員だなァ…


( ;・∀・)「おい!早く逃げろ!」

( ;^ω^)「危ないお!」


男は完璧にトリップしていた。
四方をモンスターに囲まれて、それでも男は笑っていた。


( ゚∀゚)「始まるぜ!俺の、オンステージ!」

( ;・∀・)「クソ!もう知らねえ!行くぞ!」

( ;^ω^)「…うん」


もはや助けるのは不可能に見えた。
二人は男を見捨てて、ガレキの街をまた走り出す。


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:09:01.86 ID:uacivGMi0


 「ギャアアアアアアアアア!」

          「助けてくれえ…!誰か…助け…」

   「目が見えねえよお!!!!ちくしょう!!!!!」

     「いてえよお…いてえよおおお!!」



( ;^ω^)「悪い夢だおこれは悪い夢だお悪い夢だお!」

( ・∀・)「よー、なんか目の前に女の子が見えねえか?」

( ;^ω^)「本当だお!モンスターに襲われそうになってる…」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:11:40.55 ID:uacivGMi0

( ・∀・)「誰かが助けないとな…どっちが行く?」

( ;^ω^)「いやあちょっと俺は持病の“痔”が…これが本当の痔病、なんちて…」

( ・∀・)「仕方ねー!じゃあ俺が助けに行くからおまえが囮な!」

( ゚ω゚)「なんですと!」

( ・∀・)「おーいモンスター!その骨張ったやつよりこっちのデブのが美味しいぞー!」


モンスターの集団はこちらを振り向いた。
ブーンを見て、ヨダレを垂らしている。


( ゚ω゚)「美味しくないお!豚骨の味しかしないお!」

「トンコツ…ウマソウ…」

( ;゚ω゚)「のおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:13:13.40 ID:uacivGMi0


モンスターはブーンを追いかけていった。



   キリッ
( ・∀・)+「大丈夫ですか!」

(゚、゚;トソン「あ、ありがと…」

( ・∀・)「ここは危険だ。早く逃げましょう」

(゚、゚;トソン「さっきの人は?」

( ・∀・)「大丈夫。夕飯の時間になったら勝手に帰ってきますから」


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:16:59.78 ID:uacivGMi0


( ゚ω゚)「ひょぽおおおおおおおおおおおお!!!!」

 「オレガ クウ!」   「ヒトクチメハ オレガ モラウ!」

( ゚ω゚)「嫌だお嫌だお嫌過ぎるおおおおおおおおおおおおおお!!!
     ブーンはビッグになるんだお!!!!有名なレーベルでCD出して全世界でバカ売れするんだお!!!
     女の子にモテモテになるんだお!!!こんなところでつまみ食いのネタにされるなんて嫌だおおおおおお!!!」

 「ダイジョウブ」 「メインディッシュ ダカラ」

( ゚ω゚)「そんなこと問題にしてねえ!」


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:21:19.85 ID:uacivGMi0


ブーンのおかげで手薄になった所から、二人は脱出を図る。
しかし街中を徘徊するモンスターに見つからずに進むというのは、至難の業であった。


( ;・∀・)「ファック!どこにもドでけえのが沸いてやがる。
      なあ、何か策はないか?」

(゚、゚トソン「いい考えがあるわ」

( ・∀・)「本当か!?そりゃ一体…」

(゚、゚トソン「名付けて“散りゆく男は背中で語る 俺の屍を越えてゆけ作戦”ね」

( ・∀・)「えーっと…それはつまり」


(゚ー゚トソン「モンスターさーん!!!美味しそうな男がここにいますよー!!!」

( ;・∀・)「やっぱり囮になれってことかよクソビッチがあああああああああ!!!!!」



58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:23:34.07 ID:uacivGMi0


「オオ ウマソウダ!」  「オレニ クワセロ!」

( ;・∀・)「全然美味しくないですよー!なんか焼けこげたカレーみたいな味しますよー!」

「コウブツダ」

( ;・∀・)「ちくしょー!!!普段なに食ってんだよ!!」


モンスターたちは逃げる彼に向かって、全力疾走していった。




つ、;トソン「僕…忘れないから!」


(゚、゚トソン「よっしゃ。脱出しよーっと」


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:25:49.44 ID:uacivGMi0


所変わってブーン、彼はまだ逃げ回っていた。



( ゚ω゚)「も、もう限界だお…」

( ゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャ!俺も混ぜてくれよ!」

( ゚ω゚)「うるせえ!こっちは本気なんだお!…ええ!?」

( ゚∀゚)「見つめあ〜うとー」

( ;^ω^)「すな〜おに〜じゃなくて!なんで生きてるんだお!」

( ゚∀゚)「にゃん?」

( ;^ω^)「いや“にゃん”じゃなしに!」


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:30:30.93 ID:uacivGMi0

( ゚∀゚)「アヒャヒャヒャ!!俺の演奏が上手すぎてみんな棒立ちだったニョロニョロ」

( ;^ω^)「語尾が安定してないな…演奏?」

( ゚∀゚)「あふ…駄目だ…薬が切れて…」

( ゚ω゚)「演奏したら、モンスターが襲ってこなかったってことかお!?」

( ゚∀゚)「ちょうちょ…ちょうちょが見える…死神のちょうちょ…」

( ゚ω゚)「もう走るのも限界。だったら賭けるしかないお…!」


ブーンはギターケースを開けて、ギターを取りだした。

彼の宝物、父親の形見でもある、アコースティックギター。



63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:32:27.91 ID:uacivGMi0


(  ω )「トーチャン…力を貸してくれお!」



かき鳴らすように弾き始めると、まるで体に力がみなぎってくるような錯覚に陥った。
自分は本当に音楽を愛しているのだと、改めてブーンは実感した。


「グオオオオオオオオオ!!!」

( ;ω;)「ブヒイイイイイイイイイ!!!!」


しかしモンスターには効かなかった。


( ;ω;)「ロックに神はいない!!!!」


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:34:28.50 ID:uacivGMi0

「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

( ;^ω^)「なんだお!?」

( ゚∀゚)「アヒャ?」



( ;・∀・)「助けてくれえええええええええええ!!!!」

( ゚ω゚)「あ、てめえこら…なにヌカしてるんだお!!人を見捨てたくせに!!」

( ;・∀・)「まーまー見捨てられた同士仲良くしようぜ」

( ^ω^)「女に見捨てられたのかお?ぷ、ダッセー」

( ;・∀・)「んなこと言ってる場合か!!!俺の後ろ見てみろおおおおおおお!!!」


   「「「グオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」」」


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:36:34.40 ID:uacivGMi0

( ^ω^)「こっちの“後ろ”も負けてないお!!!」


  「「「ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」」」



( ・∀・)「挟み撃ちって訳か。死ぬしかねーなこりゃ」

( ´ω`)「ショボーン…今逝くお……来るお」

( ・∀・)「ん?」

( ゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャ」


男は近くに転がっていたアンプに、エレキギターを繋いでいた。


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:39:32.08 ID:uacivGMi0


よく見ると、周りはアンプだらけである。


( ・∀・)「なにやってんだ?」

( ^ω^)「知らないお」

( ゚∀゚)「アヒャヒャヒャ。ライブだ…ライブが始まる…」

( ;^ω^)「……もしかして、モンスターを止めたときもアンプを?」

( ゚∀゚)「ライブは、アンプが無いと…」

( ゚ω゚)「それだ!」

( ・∀・)「どれだ?」


ブーンは事情を説明する。


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:41:13.34 ID:uacivGMi0

( ;・∀・)「うさんくせえええ!!!」

( ;^ω^)「でも今はそれに賭けるしかないんだお!!」

( ゚∀゚)「アンプ、まだある…」



「キャアアアアアアアアアアアア!!!」



(゚、゚;トソン「もう、なんなのよー!!」

( ・∀・)「あ…ビッチだ!!!」

(゚、゚トソン「あら短小じゃないの」

( ;・∀・)「見たことねーだろ!俺のはマグナムだ!」


72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:44:16.36 ID:uacivGMi0



( ゚ω゚)「ドラム…ベース…エレキにアコースティック!!ライブを始められるお!!!」


(゚、゚;トソン「はあ!?ライブ?ドラムなんてとっくに捨てたわよ!?」

( ;・∀・)「安心しろ!!都合良くそこにドラムセットが落ちている!!!
      マイクもセッティング済みだしこうやって説明している間は何故かモンスターは体育座りで待っててくれてる!」

「ハヤクシロー」

( ゚∀゚)「ライブ、ライブ、ライラライ〜。ライブ、ライブ、ライラライ〜」

( ;・∀・)「(アンプに)繋いだ!いつでも始められるぞ!」

(゚、゚トソン「はーもう破れかぶれじゃん。最後に演って死ぬかね」


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:47:09.65 ID:uacivGMi0



( ^ω^)「俺はブーンだお」

( ・∀・)「俺はモララーだ」

(゚、゚トソン「僕はトソン」

( ゚∀゚)「アヒャ」



( ^ω^)「音合わせしてる暇は無い…ライブが始まるお!!
      アヒャがリード、俺とモララーがそれについて行くから、トソンは適当に合わせて叩くんだお!」

( ・∀・)「仕切るんじゃねーよ豚」

(゚、゚トソン「無茶言うねーおデブちゃん」

( ゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャヒャ!お、おでの歌を聴けーーー!!」

( ;^ω^)「ああ既に音楽性の違いが…!もう適当でいいお!いくおおおおおおお!!!!!!」


77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:51:25.76 ID:uacivGMi0




壊滅した街を、高台から見下ろしている者たちがいた。



( ФωФ)「まさか、神曲を扱える者がこんなにも現代に生きていたとはな」

(’e’)「魔を滅する神曲は、今は“ロック”と呼ばれていて、音楽という文化の一ジャンルになっているらしいです」

( ФωФ)「人間怖っ。何千年も封印されてきたわしたちに向けて練習してたんでしょ?
        防衛に関してのね、意識の高さが今の人間の繁栄に繋がっているのではないでしょうか」

(’e’)「よくわかんないですけどまあ…今日の襲撃でロックは死にました。我々の勝利でしょう」


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:53:17.03 ID:uacivGMi0


  ♪



( ФωФ)「むっ」

(;’e’)「これは!」



  ♪       ♪


( ;ФωФ)「ぐ…あああああああ!!頭が…!これは神曲!!いや……ロック!?」

(;’e’)「馬鹿な!!神曲が我々の唯一の弱点と知っている人間はいないはず!!!」



79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:55:38.98 ID:uacivGMi0



( ゚ω゚)「〜〜〜〜〜〜っ!!!〜〜〜〜〜!!」



ブーンは歌った。
血が出るほど強く弦を弾きながら。



( ゚∀゚)     (゚、゚;トソン    ( ;・∀・)


アヒャが旋律を、トソンがリズムを、モララーがより重厚に。

寄せ集めの四人のはずが、妙に心地よいアンサンブルを奏でた。


まるで鎮魂歌だと、ブーンは思った。


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 23:57:44.87 ID:uacivGMi0




( ゚ω゚)「ハァ…ハァ…ハァ…!」

( ;・∀・)「フゥ…フゥ…フゥ…!」

(゚、゚;トソン「ハァ…ハァ…」

( ゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャヒャ!オーディエンスが死んじまった!死んじまった!」

( ゚ω゚)「勝っ……た……?」



何分、何十分、何時間演奏したのか、彼ら自身わからなかった。

気がつけば、無数のモンスターの気配が消え、代わりに彼らの死体が山のように積もっていた。


81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 00:01:16.75 ID:uacivGMi0


( ・∀・)「すげーや。ロックは無敵だな」

(゚、゚トソン「とりあえず、助かったのかな」

( ゚∀゚)「く…薬が……」

(゚、゚トソン「私の薬あげるわ」

( ゚∀゚)「やった!!!アヒャヒャ!!!ゴクゴク!」

(゚、゚トソン(下剤だけど)



( ^ω^)「ショボーン…」


ブーンは助かったことを喜ぶより先に、友の死を弔った。

そして静かに覚悟を決めたのである。
微かに見えた希望の先に、自分たちが歩まなければならない修羅の道が続いていることを。



第二話「希望」 終わり


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